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第9章:銀級冒険者昇格編(1):邂逅
第84話:課題
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セネカは二年生になった。
セネカとマイオルは変わらずSクラスで担任はアッタロスのままだ。
プラウティアは武闘会など多くの成果を出したけれど、一歩届かず今年もAクラスになった。
ガイアは後期に実技の成績を大幅に上げてAクラスに上がることになった。
Sクラスのメンバーは十二人中四人が変わることになった。セネカやマイオルと仲の良い友人もおり、この学校の厳しさを改めて認識することとなった。
今日は学年が上がってから最初の授業日だ。アッタロスが全員と面談をすることになっていて、昨年一年間の総合的な評価と今年の課題を伝えられることになっている。
◆
セネカが教室に入るとアッタロスが座っていた。セネカは促されて椅子に座る。
そして開口一番、課題を伝えられた。
「セネカ、今年は昇格試験を受けて銀級冒険者になれ」
アッタロスは珍しく強めの口調だった。
「課題は俺が個人的に渡すものだから成績とは何も関係ない。だからこそ、今後必要になりそうなことをみんなに端的に伝えている」
声色が優しくなってきた。セネカはまず黙って話を聞くことにした。
「セネカの幼馴染のことを考えると冒険者としての地位が必要だ。聖者のことが公になるのはいつなのかは分からないが、早めに準備をしておいた方が良い。その時に銀級冒険者であれば文句を言う人間は少なくなる」
その助言はセネカが懸念していたことに見事に対応していた。今のままでは、ルキウスの隣にセネカがいることを周囲が認めない可能性が高い。
「だから、銀級冒険者になるんだ。王立冒険者学校の歴史上、在学中に銀級に昇格した生徒はいない。それだけの箔を付ければ手出しできる者はほとんどいなくなるだろう。俺はセネカには昇格できる実力が十分にあると思っているしな」
銀級冒険者になるということは一流の冒険者として認められるということだ。それには圧倒的な何かが必要になる。実力や業績や経験、そのどれもが足りていないようにセネカは感じていた。
「どうやったら銀級冒険者になれますか?」
セネカも昇格のことを考えなかったわけではない。だが、自信がなかったし、なる方法も分からなかったのだ。
「戦闘能力は申し分ない。経験不足なのは否めないが、それは次第に付いてくるから大丈夫だろう。一番足りていないのは信用だ」
「信用?」
「あぁ。銀級以上の冒険者に依頼をする者の多くはお金を持っている有力者たちだ。いくら実力があってもそういう人間と上手くやれると示さない限り、昇級することは出来ない」
「そうだったんですか。じゃあ、ギルドでそういう依頼を狙えば良いんですか?」
「それも一つの手だ。だが、もう一つ良い手がある」
アッタロスはニヤニヤとした顔になった。
セネカはハテナを浮かべている。
「魔道関係の大物を辿るんだ。アピアナさん、セーミアさん、ユリアさん。全てこの国の有力者たちだ。あの人達の無理難題に答えて実績を示せば銀級冒険者に近づくだろう」
セネカがハッとした顔を見て、アッタロスは微笑んだ。
◆
セネカの面談の後はマイオルの番だった。
アッタロスはセネカの課題の内容をマイオルにも伝えた。
「そこでマイオルの課題だが、パーティーリーダーとして交渉力を磨くんだ。今後は貴族やギルドの上層部からの接触もあると思っていた方が良い。実家の伝手でも友人でも何でも良いから手解きを受けて場数を踏むことだな」
「⋯⋯分かりました」
「セネカのことも気にする必要があるが、それだけじゃないと俺は思っている」
「どういうことですか?」
「『月下の誓い』のパーティとしての価値が今後は高まっていくだろう。お前らに引っ張られてプラウティアとガイアの実力も急上昇している。有望なパーティと今のうちに縁を結んでおきたい人達の動きも活発になっていくはずだ」
アッタロスは空き時間に練習場を回って生徒を指導している。プラウティアやガイアの実力も見ているのだろうとマイオルは思った。
「マイオルがレベル3に上がったことも含めて、『月下の誓い』はパーティとしての可能性がある。セネカに昇級の課題を出したのも、他の三人がついていけると思ったからだ」
マイオルはパーティに対するアッタロスの評価が高いことに驚いた。
「早急に交渉力を磨く必要があるのは分かりました。手立てを考えます」
「あぁ。学生で言うと一個上のセクンダが上手くやっている。先を見据えて行動しているようだ。確か度々世話になっていると言っていたよな?」
マイオルは頷いた。
「パーティのことは分かりましたが、個人的にはどうすれば良いですか?」
「とにかく基礎なんじゃないかと思っている。基礎練を重ねて、技法に磨きをかければ損をすることはないだろう」
何だか歯切れが悪い。
「それはそうだと思うんですが、もう一歩踏み込んだ助言はないですか? こういう戦いが出来るようになると良いぞとか、そういう⋯⋯」
「すまんが、分からん」
「えっ?」
「お前らの戦闘に関しては何が課題なのか分からん。具体的な動きに関してはいくらでも改善点を挙げられるが、そういう力だけで戦っていないからな。これまで通り、一緒に悩んでやることしかできないな」
アッタロスは苦笑いを浮かべた。
「次回から技法の訓練も次の段階に入ろうと思っている。基礎訓練の様子は見るし、これまで通り模擬戦もしていこう。だが、自分をどう伸ばしていくべきか、技術をどう組み合わせて戦いに活かしていくのかということは自分で答えを探してくれ。煮詰まった時は一緒に考えよう。俺に出来るのは多分そこまでだ」
マイオルはアッタロスの真摯な瞳をまっすぐに受け止めてから、ゆっくりと「分かりました」と答えた。
◆
マイオルは模擬戦場に戻りながら、アッタロスの言葉を反芻していた。
アッタロスが真っ当な人間で良かったという考えがマイオルに浮かんできた。セネカに甘いところがあるし、粗雑なところや圧が強いところがあるけれど、立派な指導者なのかもしれない。
思えば、自分は冒険者のはずだ。
冒険者にとって大事なことは『自己責任』だ。
周囲には優しい人が多い。アッタロス、学校やギルドの先輩、仲間たち。
みんな良くしてくれている。
アッタロスは聞けば答えてくれる。多くの生徒に指導しているのも知っている。だが、線を引いている部分もある。
あの時、アッタロスに「こう戦え」と言われたら自分はそれを鵜呑みにしてしまったのではないだろうか。いや、アッタロスの出す課題に対しても無条件に受け入れる気持ちになっていたのではないだろうか。
よく考えればアッタロスの課題は荒い。
『銀級冒険者になれ』
『貴族と渡り合えるように交渉力を磨け』
それができたら苦労はない。でも多くの人ができないから困っているのだ。
指導をしたい気持ちはあるが、指導しすぎは良くないというアッタロスの葛藤が含まれているようにも思えてくる。
アッタロスは『課題』という言葉を使った。だが、本当のところは『方針』という風に捉えた方が良いだろう。アッタロスの方針は正しいのかもしれない。だけど、自分でうまく消化する前に動き出してしまっては痛い目を見ることになる。
考えているうちに、そういうことを考える部分も含めてやっぱり『課題』なのかもしれないとマイオルは思うようになって来た。ニヤニヤと笑うアッタロスの顔が目に浮かぶ。アッタロスはグラディウスのことをクソジジイと言っているが、あの二人には似ているところがある。
いつの間にかマイオルの足取りは軽くなっている。
考える必要のあることは多いけれど、アッタロスに実力を認められていることが分かって今日はちょっぴり嬉しかった。
マイオルはスキルを発動して、セネカのいる方向に一心不乱に向かっていった。
セネカとマイオルは変わらずSクラスで担任はアッタロスのままだ。
プラウティアは武闘会など多くの成果を出したけれど、一歩届かず今年もAクラスになった。
ガイアは後期に実技の成績を大幅に上げてAクラスに上がることになった。
Sクラスのメンバーは十二人中四人が変わることになった。セネカやマイオルと仲の良い友人もおり、この学校の厳しさを改めて認識することとなった。
今日は学年が上がってから最初の授業日だ。アッタロスが全員と面談をすることになっていて、昨年一年間の総合的な評価と今年の課題を伝えられることになっている。
◆
セネカが教室に入るとアッタロスが座っていた。セネカは促されて椅子に座る。
そして開口一番、課題を伝えられた。
「セネカ、今年は昇格試験を受けて銀級冒険者になれ」
アッタロスは珍しく強めの口調だった。
「課題は俺が個人的に渡すものだから成績とは何も関係ない。だからこそ、今後必要になりそうなことをみんなに端的に伝えている」
声色が優しくなってきた。セネカはまず黙って話を聞くことにした。
「セネカの幼馴染のことを考えると冒険者としての地位が必要だ。聖者のことが公になるのはいつなのかは分からないが、早めに準備をしておいた方が良い。その時に銀級冒険者であれば文句を言う人間は少なくなる」
その助言はセネカが懸念していたことに見事に対応していた。今のままでは、ルキウスの隣にセネカがいることを周囲が認めない可能性が高い。
「だから、銀級冒険者になるんだ。王立冒険者学校の歴史上、在学中に銀級に昇格した生徒はいない。それだけの箔を付ければ手出しできる者はほとんどいなくなるだろう。俺はセネカには昇格できる実力が十分にあると思っているしな」
銀級冒険者になるということは一流の冒険者として認められるということだ。それには圧倒的な何かが必要になる。実力や業績や経験、そのどれもが足りていないようにセネカは感じていた。
「どうやったら銀級冒険者になれますか?」
セネカも昇格のことを考えなかったわけではない。だが、自信がなかったし、なる方法も分からなかったのだ。
「戦闘能力は申し分ない。経験不足なのは否めないが、それは次第に付いてくるから大丈夫だろう。一番足りていないのは信用だ」
「信用?」
「あぁ。銀級以上の冒険者に依頼をする者の多くはお金を持っている有力者たちだ。いくら実力があってもそういう人間と上手くやれると示さない限り、昇級することは出来ない」
「そうだったんですか。じゃあ、ギルドでそういう依頼を狙えば良いんですか?」
「それも一つの手だ。だが、もう一つ良い手がある」
アッタロスはニヤニヤとした顔になった。
セネカはハテナを浮かべている。
「魔道関係の大物を辿るんだ。アピアナさん、セーミアさん、ユリアさん。全てこの国の有力者たちだ。あの人達の無理難題に答えて実績を示せば銀級冒険者に近づくだろう」
セネカがハッとした顔を見て、アッタロスは微笑んだ。
◆
セネカの面談の後はマイオルの番だった。
アッタロスはセネカの課題の内容をマイオルにも伝えた。
「そこでマイオルの課題だが、パーティーリーダーとして交渉力を磨くんだ。今後は貴族やギルドの上層部からの接触もあると思っていた方が良い。実家の伝手でも友人でも何でも良いから手解きを受けて場数を踏むことだな」
「⋯⋯分かりました」
「セネカのことも気にする必要があるが、それだけじゃないと俺は思っている」
「どういうことですか?」
「『月下の誓い』のパーティとしての価値が今後は高まっていくだろう。お前らに引っ張られてプラウティアとガイアの実力も急上昇している。有望なパーティと今のうちに縁を結んでおきたい人達の動きも活発になっていくはずだ」
アッタロスは空き時間に練習場を回って生徒を指導している。プラウティアやガイアの実力も見ているのだろうとマイオルは思った。
「マイオルがレベル3に上がったことも含めて、『月下の誓い』はパーティとしての可能性がある。セネカに昇級の課題を出したのも、他の三人がついていけると思ったからだ」
マイオルはパーティに対するアッタロスの評価が高いことに驚いた。
「早急に交渉力を磨く必要があるのは分かりました。手立てを考えます」
「あぁ。学生で言うと一個上のセクンダが上手くやっている。先を見据えて行動しているようだ。確か度々世話になっていると言っていたよな?」
マイオルは頷いた。
「パーティのことは分かりましたが、個人的にはどうすれば良いですか?」
「とにかく基礎なんじゃないかと思っている。基礎練を重ねて、技法に磨きをかければ損をすることはないだろう」
何だか歯切れが悪い。
「それはそうだと思うんですが、もう一歩踏み込んだ助言はないですか? こういう戦いが出来るようになると良いぞとか、そういう⋯⋯」
「すまんが、分からん」
「えっ?」
「お前らの戦闘に関しては何が課題なのか分からん。具体的な動きに関してはいくらでも改善点を挙げられるが、そういう力だけで戦っていないからな。これまで通り、一緒に悩んでやることしかできないな」
アッタロスは苦笑いを浮かべた。
「次回から技法の訓練も次の段階に入ろうと思っている。基礎訓練の様子は見るし、これまで通り模擬戦もしていこう。だが、自分をどう伸ばしていくべきか、技術をどう組み合わせて戦いに活かしていくのかということは自分で答えを探してくれ。煮詰まった時は一緒に考えよう。俺に出来るのは多分そこまでだ」
マイオルはアッタロスの真摯な瞳をまっすぐに受け止めてから、ゆっくりと「分かりました」と答えた。
◆
マイオルは模擬戦場に戻りながら、アッタロスの言葉を反芻していた。
アッタロスが真っ当な人間で良かったという考えがマイオルに浮かんできた。セネカに甘いところがあるし、粗雑なところや圧が強いところがあるけれど、立派な指導者なのかもしれない。
思えば、自分は冒険者のはずだ。
冒険者にとって大事なことは『自己責任』だ。
周囲には優しい人が多い。アッタロス、学校やギルドの先輩、仲間たち。
みんな良くしてくれている。
アッタロスは聞けば答えてくれる。多くの生徒に指導しているのも知っている。だが、線を引いている部分もある。
あの時、アッタロスに「こう戦え」と言われたら自分はそれを鵜呑みにしてしまったのではないだろうか。いや、アッタロスの出す課題に対しても無条件に受け入れる気持ちになっていたのではないだろうか。
よく考えればアッタロスの課題は荒い。
『銀級冒険者になれ』
『貴族と渡り合えるように交渉力を磨け』
それができたら苦労はない。でも多くの人ができないから困っているのだ。
指導をしたい気持ちはあるが、指導しすぎは良くないというアッタロスの葛藤が含まれているようにも思えてくる。
アッタロスは『課題』という言葉を使った。だが、本当のところは『方針』という風に捉えた方が良いだろう。アッタロスの方針は正しいのかもしれない。だけど、自分でうまく消化する前に動き出してしまっては痛い目を見ることになる。
考えているうちに、そういうことを考える部分も含めてやっぱり『課題』なのかもしれないとマイオルは思うようになって来た。ニヤニヤと笑うアッタロスの顔が目に浮かぶ。アッタロスはグラディウスのことをクソジジイと言っているが、あの二人には似ているところがある。
いつの間にかマイオルの足取りは軽くなっている。
考える必要のあることは多いけれど、アッタロスに実力を認められていることが分かって今日はちょっぴり嬉しかった。
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