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第8章:王立冒険者学校編(2)
第81話:『ちっぽけな自分に確固たる意志を』
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試合会場は静まり返っている。
誰もがケイトーとマイオルの戦いに釘付けになっていた。
武人が最初に渾身の突きを放った時、この試合は終わったと誰もが思った。
それだけの信頼がケイトーにはあったし、マイオルへの期待値は高くなかった。
中にはマイオルに賞賛を贈る者もいた。あの武人に警戒され、よくここまで保った。特待生というのも納得できると考えた。
しかし、ケイトーの攻撃が二撃、三撃と続いてもマイオルが崩れないのを見て、ざわめきが広がった。
マイオルの動きは決して良いものとは思えない。剣の振りには甘いところがあるし、受ける角度にも改善の余地がある。簡単に言えば、未熟で不格好だった。
だが、必死に食らいつき、何とか勝ちを拾おうとするひたむきな姿勢は見るものを惹きつける。
マイオルは完全に集中していた。
スキルに身を委ねてケイトーの動きを予見し、渡り合っている。しかし、徐々に押され始めていた。単純な地力の差が出てきているようだ。
身体強化の出力を上げるタイミングをずっと伺っていたけれど、ケイトーには隙などない。このままでは切り札を出す前に負けてしまうだろう。どこかで強引に前に出るしかない。
劣勢に消耗する一方で、マイオルは不思議な感覚を味わっていた。それは深い池にゆっくりと沈んでゆくような静かな感覚だ。自分という存在の奥に眠っているスキルと溶け合い、一体化していくような心象が浮かび上がってくる。
いまだ。
マイオルはそう確信し、技法を用いて身体能力を一気に全開にする。
「[豪撃]」
機を伺っていたのはマイオルだけではない。ケイトーもサブスキルを発動した。【剣術】スキルの[豪剣]と類似のサブスキルだが、こちらの方が強化度が高く効果時間が短い。
ケイトーは斧槍を持つ手に力を込め、真っ直ぐマイオルに突きを放とうとする。
対するマイオルも剣を握りしめ、ケイトーに真っ直ぐと向かってゆく。
この試合で初めて二人の全力攻撃が激突する。
『ちっぽけな自分に確固たる意志を』
マイオルはスキルに願いを込める。
深い集中がさらに高まり、音が消える。
忘我の果てに新しい扉が開く。
ケイトーの斧槍がこれからどんな軌跡を描くのかがはっきり見える。
その美しい軌道を避けながらマイオルは己の全てを賭けて剣を振るう。
「悔いはない」
マイオルは無意識のうちにそう感じていた。
これまでの人生で一番の斬撃を放っているという確信があった。
このまま進めばケイトーを斬ることができる。
しかし、その瞬間、見えていた軌跡がぐにゃりと曲がるのが分かった。
マイオルの動きに呼応して、ケイトーが突きを曲げたのだ。
この高速戦闘でそんなことができるだなんて、ケイトーはやっぱり強い。
能天気にもマイオルはそう感じていた。
避けたはずの斧槍が横から迫ってくる。
マイオルはこれ以上避ける術を持たない。
だから、怪我を避けるために力を抜いて攻撃に身を委ねることにした。
直前、斧槍の動きが遅くなった。ケイトーが加減をしてくれたのかもしれない。
だが、直撃は避けられない。
マイオルは脇腹に斧槍の攻撃を受けて宙を舞った。
『あぁ、あたしは負けたんだ』
木の葉のように空中を漂いながらも目にはケイトーの姿が映る。
ケイトーは油断なくマイオルのことを見据えていた。
いま攻撃ができたとしても、ケイトーはうまく対処するだろう。
「敵わないなぁ、本当に」
そして、失意の中で落下しながらマイオルの頭の中に意外な声が響いた。
【レベル3に上昇しました。[視野共有]が可能になりました。身体能力が大幅に上昇しました。魔力が大幅に上昇しました。サブスキル[予知]を獲得しました】
マイオルは気を失った。
◆
そのあと、地面に激突しそうだったところをケイトーが受け止め、丁重に医務室に運んでくれたらしいとマイオルはプラウティアに聞いた。
マイオルが意識を失っていたのはほんの一刻ほどだったようだが、もう決勝戦は終わってしまったそうだ。
優勝はケイトーだった。
というのもファビウスとの戦いで全てを振り絞ったプルケルはケイトーに対抗する術を持たず、あっという間に倒されてしまったらしい。
おかげで相対的にマイオルの評価も高まるだろうとプラウティアが話した。
マイオルは深く集中した後で突然気を失ったものだから、まだ頭がよく働いていなかった。だけど、プラウティアにすぐに伝えたいことがあった。言わなければならないことがあった。
近くに人がいないことを確認した上で、プラウティアの耳元で囁いた。
「プラウティア、あたしレベル3になった」
聞いたプラウティアはマイオルの顔をまじまじと見た後で、もう一度耳をマイオルの方に向けた。
聞き間違いだと思っているのかもしれない。
「レベルアップしたの。負けたのに」
そう言うと、プラウティアはまたマイオルの顔を見た。
そして、突然ワタワタしだして、キョロキョロと周囲を見回しながら言った。
「はわわわわわ」
その動きが愛らしくてマイオルは笑ってしまった。
笑ったマイオルを見て、プラウティアもまた大きく笑った。
そしてマイオルをギュッと抱きしめてから耳元で言った。
「マイオルちゃん、おめでとう。頑張っている人の努力が実って嬉しいよ」
いつのまにかマイオルの目からは涙があふれていた。
それを見たプラウティアの目からも涙がこぼれてきた。
「私たちもっとすごくなる」
プラウティアがそう言った光景をマイオルは深く心に刻み込んだ。
◆◆◆
数日後、セクンダが校舎を歩いていると珍しい男が話しかけてきた。
「セクンダ、頼みがある」
低い声でそう言ってきた。
「何よ、珍しいわね。あなたが頼み事なんて」
男は意外なことを言われたというような顔をしている。
「最近は珍しいことばかり起こるわね。あんなに楽しそうに戦うあなたを見たのも久しぶりだったしね」
セクンダと男は同郷だ。
特段に仲が良いというわけではないけれど、小さい頃からお互いのことはよく知っている。
「用件はだいたい予想がつくけれど、教えてちょうだい」
そう言うと男は用件を言って、スタスタと何処かへ消えて行った。
「あれは味を占めた顔ね」
だが、セクンダ自身も興味のあることだ。
幾分、あの子は秘密が多すぎる。
隠し事が全く無いようでいて、重要な情報はどこにも出てこない。
「私も負けていられないわね」
セクンダもまたスタスタと闘技場へ向かって歩き出した。
誰もがケイトーとマイオルの戦いに釘付けになっていた。
武人が最初に渾身の突きを放った時、この試合は終わったと誰もが思った。
それだけの信頼がケイトーにはあったし、マイオルへの期待値は高くなかった。
中にはマイオルに賞賛を贈る者もいた。あの武人に警戒され、よくここまで保った。特待生というのも納得できると考えた。
しかし、ケイトーの攻撃が二撃、三撃と続いてもマイオルが崩れないのを見て、ざわめきが広がった。
マイオルの動きは決して良いものとは思えない。剣の振りには甘いところがあるし、受ける角度にも改善の余地がある。簡単に言えば、未熟で不格好だった。
だが、必死に食らいつき、何とか勝ちを拾おうとするひたむきな姿勢は見るものを惹きつける。
マイオルは完全に集中していた。
スキルに身を委ねてケイトーの動きを予見し、渡り合っている。しかし、徐々に押され始めていた。単純な地力の差が出てきているようだ。
身体強化の出力を上げるタイミングをずっと伺っていたけれど、ケイトーには隙などない。このままでは切り札を出す前に負けてしまうだろう。どこかで強引に前に出るしかない。
劣勢に消耗する一方で、マイオルは不思議な感覚を味わっていた。それは深い池にゆっくりと沈んでゆくような静かな感覚だ。自分という存在の奥に眠っているスキルと溶け合い、一体化していくような心象が浮かび上がってくる。
いまだ。
マイオルはそう確信し、技法を用いて身体能力を一気に全開にする。
「[豪撃]」
機を伺っていたのはマイオルだけではない。ケイトーもサブスキルを発動した。【剣術】スキルの[豪剣]と類似のサブスキルだが、こちらの方が強化度が高く効果時間が短い。
ケイトーは斧槍を持つ手に力を込め、真っ直ぐマイオルに突きを放とうとする。
対するマイオルも剣を握りしめ、ケイトーに真っ直ぐと向かってゆく。
この試合で初めて二人の全力攻撃が激突する。
『ちっぽけな自分に確固たる意志を』
マイオルはスキルに願いを込める。
深い集中がさらに高まり、音が消える。
忘我の果てに新しい扉が開く。
ケイトーの斧槍がこれからどんな軌跡を描くのかがはっきり見える。
その美しい軌道を避けながらマイオルは己の全てを賭けて剣を振るう。
「悔いはない」
マイオルは無意識のうちにそう感じていた。
これまでの人生で一番の斬撃を放っているという確信があった。
このまま進めばケイトーを斬ることができる。
しかし、その瞬間、見えていた軌跡がぐにゃりと曲がるのが分かった。
マイオルの動きに呼応して、ケイトーが突きを曲げたのだ。
この高速戦闘でそんなことができるだなんて、ケイトーはやっぱり強い。
能天気にもマイオルはそう感じていた。
避けたはずの斧槍が横から迫ってくる。
マイオルはこれ以上避ける術を持たない。
だから、怪我を避けるために力を抜いて攻撃に身を委ねることにした。
直前、斧槍の動きが遅くなった。ケイトーが加減をしてくれたのかもしれない。
だが、直撃は避けられない。
マイオルは脇腹に斧槍の攻撃を受けて宙を舞った。
『あぁ、あたしは負けたんだ』
木の葉のように空中を漂いながらも目にはケイトーの姿が映る。
ケイトーは油断なくマイオルのことを見据えていた。
いま攻撃ができたとしても、ケイトーはうまく対処するだろう。
「敵わないなぁ、本当に」
そして、失意の中で落下しながらマイオルの頭の中に意外な声が響いた。
【レベル3に上昇しました。[視野共有]が可能になりました。身体能力が大幅に上昇しました。魔力が大幅に上昇しました。サブスキル[予知]を獲得しました】
マイオルは気を失った。
◆
そのあと、地面に激突しそうだったところをケイトーが受け止め、丁重に医務室に運んでくれたらしいとマイオルはプラウティアに聞いた。
マイオルが意識を失っていたのはほんの一刻ほどだったようだが、もう決勝戦は終わってしまったそうだ。
優勝はケイトーだった。
というのもファビウスとの戦いで全てを振り絞ったプルケルはケイトーに対抗する術を持たず、あっという間に倒されてしまったらしい。
おかげで相対的にマイオルの評価も高まるだろうとプラウティアが話した。
マイオルは深く集中した後で突然気を失ったものだから、まだ頭がよく働いていなかった。だけど、プラウティアにすぐに伝えたいことがあった。言わなければならないことがあった。
近くに人がいないことを確認した上で、プラウティアの耳元で囁いた。
「プラウティア、あたしレベル3になった」
聞いたプラウティアはマイオルの顔をまじまじと見た後で、もう一度耳をマイオルの方に向けた。
聞き間違いだと思っているのかもしれない。
「レベルアップしたの。負けたのに」
そう言うと、プラウティアはまたマイオルの顔を見た。
そして、突然ワタワタしだして、キョロキョロと周囲を見回しながら言った。
「はわわわわわ」
その動きが愛らしくてマイオルは笑ってしまった。
笑ったマイオルを見て、プラウティアもまた大きく笑った。
そしてマイオルをギュッと抱きしめてから耳元で言った。
「マイオルちゃん、おめでとう。頑張っている人の努力が実って嬉しいよ」
いつのまにかマイオルの目からは涙があふれていた。
それを見たプラウティアの目からも涙がこぼれてきた。
「私たちもっとすごくなる」
プラウティアがそう言った光景をマイオルは深く心に刻み込んだ。
◆◆◆
数日後、セクンダが校舎を歩いていると珍しい男が話しかけてきた。
「セクンダ、頼みがある」
低い声でそう言ってきた。
「何よ、珍しいわね。あなたが頼み事なんて」
男は意外なことを言われたというような顔をしている。
「最近は珍しいことばかり起こるわね。あんなに楽しそうに戦うあなたを見たのも久しぶりだったしね」
セクンダと男は同郷だ。
特段に仲が良いというわけではないけれど、小さい頃からお互いのことはよく知っている。
「用件はだいたい予想がつくけれど、教えてちょうだい」
そう言うと男は用件を言って、スタスタと何処かへ消えて行った。
「あれは味を占めた顔ね」
だが、セクンダ自身も興味のあることだ。
幾分、あの子は秘密が多すぎる。
隠し事が全く無いようでいて、重要な情報はどこにも出てこない。
「私も負けていられないわね」
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