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第8章:王立冒険者学校編(2)
第74話:『褒賞説』
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長期休みが終わり、一年の後期が始まってすぐにマイオルはキトのところに向かった。
「キト、どうやったらレベルを上げられると思う?」
王立魔導学校の寮に来たマイオルは張り詰めた顔でキトにそう聞いた。
「⋯⋯とりあえず個室棟に行こう」
マイオルの来訪は突然だったが、真剣さに動かされてキトは歩き始めた。学期の始まりは差し迫った用事もない。
二人は会話もなく個室棟のキトの部屋に着いた。相変わらず部屋にはさまざまな薬が置かれている。
椅子に座ったあと、キトは自分で調合したお茶をマイオルに差し出してからゆっくりと口を開いた。
「マイオル、突然どうしたの?」
「ごめん。なんだか気が急っちゃって⋯⋯」
マイオルはゆっくりとお茶を飲んだ。さっぱりしていて飲みやすい味だ。
「セネカって自分のスキルが戦闘スキルじゃないことを気にしているでしょ? それで踠いているわけだけれど、うまくスキルを適用してどんどん強くなっているわ」
キトはふむふむと聞いている。
「セネカでさえそういう状態なのに、あたしはどうなんだって思うようになっちゃったのよね。あたしは戦闘スキルでない上に、スキル無しでの戦闘力も低いわ」
マイオルはまた一口お茶を飲んだ。
「【探知】があるだけで能力に恵まれているのは分かっているんだけれど、時々どうしたら良いのか分からなくなるわ」
「それで、レベルを上げたら良いんじゃないかって思ったのね」
「そうね。問題の先送りをしているだけかもしれないけれど、でも今後の指針になるかもしれないとも思うの」
キトはマイオルの言うことを聞きながら内容を整理した。
「分かったわ。私もちょうどマイオルと考えたいと思っていたし、レベルアップについて話をしましょう。周囲と比べて足りないことに目が行く気持ちはよく分かるもの」
マイオルが頷いたのを見てからキトは続けた。
「だけどね、マイオル、私たちはこの国で最も才能に恵まれた人たちに囲まれているんだよ? 劣る部分はたくさんあるかもしれないけれど、ちょっと前まで田舎の小娘でしかなかった私たちがここにいて、少しでも長じる部分があるっていうのがすごいことだと思う」
マイオルはハッとしたような顔をした。
「⋯⋯そうよね。周囲と比べて自信をなくしているけれど、天才たちと比べられるところにいるだけで、すごいということを忘れていたわ。傲慢さが混ざって情緒不安定になっていたわね」
マイオルは一瞬で立ち直り、スキルの話に集中することにした。
◆
二人はセネカがレベル3になった時の話を分析することから始めることにした。
セネカのレベル3へのレベルアップは、レベル2になった時ほど劇的ではなかった。だが、それでも一般的に報告されている現象と大きく異なっている。
普通はレベルが上がることで新しいことが出来るようになる。なのにセネカは『空気を【縫う】』という技を繰り出した後で、その技に対応する能力を得た。これではあべこべだ。
同じ現象がマイオルのレベルアップの時にも起きている。マイオルは極限の戦いの中で敵の残像を見た。その技を使って敵を倒した後にレベルが上昇したのだ。
つまりレベルが上がったから新しいことができるようになったのではなく、新しいことが出来たからレベルが上がったように見える。これは、これまでの通念とは反対の考えだ。
話が進むにつれて、キトはなんだか歪だなぁと思い始めた。セネカの前では常識が崩れ落ちていく。
この考えを元にすると、レベルアップは褒賞のように見えてくるとキトは話した。
あるレベル帯の中で特定の成果を上げると、その褒賞として能力が与えられる。レベルアップをそんな風に捉えてみたらどうだろうか。
二人はそんな話に夢中になった。
成果は例えばスキルを一万回使うことかもしれない。強大な敵を倒すことかもしれない。スキルの力を不相応に高く引き出すことかもしれない。様々なことが考えられる。
マイオルはこの褒賞という考えが気に入っていた。何故ならそう考えると能力上昇の謎が説明できるからだ。
スキル【探知】を持つ者がレベル2になる時、身体能力が上昇することが知られている。マイオルの時も身体能力が上昇したが、レベルアップの時に頭の中で響いた言葉の中には聞いたことのない言葉が入っていた。
【身体能力が『大幅に』上昇しました】
聞けば、セネカとキトがレベルアップした時も『大幅に』という言葉が入っていたという。
だが同期に聞いてもそんな文言が入ったという話を知らないという。聞き間違いなのではないかと言われる始末だ。
また、アッタロスの話によればセネカとマイオルの身体能力の上昇度は確かに高いように見えるらしい。アッタロスは二人が技法を覚えたのではないかと思ったけれど、その気配がないので混乱したそうだ。
同じスキルのレベルアップなのに能力上昇の幅に違いがある。褒賞説ならこの謎を説明できる。
マイオルとキトは、レベルが上がる時の成果や達成度によって成長の度合いに差が出るという考えを持った。
これがもし本当であれば世界がひっくり返る。
淡々とスキルの行使回数を増やす鍛錬をしているだけではレベルアップが遅いし、上がる時に得られる恩恵も少なくなってしまうことになる。
辻褄は合う。セネカとマイオルとキトはサブスキルもかなり優秀だからだ。サブスキルも成果に対応して授けられるのかもしれない。
二人は慎重なので褒賞説が真理だと決めつけることはしなかった。だが、従来の通説が正しくないという確信を消すことはできない。
これからは『従来説』と『褒賞説』の二つの視点から見ていかなければならないということだけを確認して、探究を進めることで合意した。
◆
『レベルアップとは、ある点に達した者に対する褒賞のようなものではないか』
マイオルとキトはそんな考えを持った。
それじゃあ、具体的にどうしていくのが良いかというのが次の議題になる。
「ここまで話したけど、結局やっていくことってこれまでと変わらないんじゃない?」
マイオルは苦笑いしながら言った。
「そうね。けど、成果の中にレベルアップの速さも入っていると考えると焦りが出てきてしまうわ」
キトも同じく苦笑いを浮かべながら話を続けた。
「だけど、今回のことは良い手がかりになるわよ。『従来説』でも『褒賞説』でも理に叶う方法を取って行けば大きく外すことはないと思うの。相反する仮説のどちらでも筋が通る方法は最適に近いはずだから」
キトは確信のこもった声でそう言った。
それからも二人は様々なことについて話をした。
マイオルは議論を進めるうちに、自分たちがとんでもない領域に入ってしまったのではないかと感じてきた。気づけば手足が冷たくなっている。
改めて見つめると、キトの顔も少し青ざめているように見える。キトは察しが良いので自分より先に気づいていたのかもしれないとマイオルは思った。
二人の口数は段々と少なくなり、議論に身が入らなくなってきた。
マイオルは何度もキトに聞こうとしたけれど、口に出しては行けないことのような気がして、最後まで言うことが出来なかった。
おそらくキトの方もそうなのだろう。
帰り道、マイオルは頭の中で話そうとした言葉を何度も繰り返した。
『ねぇ、キト。褒賞説が正しいとした時に、その褒賞をあたしたちに与えてくれるのは誰なのかな? 誰が私たちを評価しているの?』
「キト、どうやったらレベルを上げられると思う?」
王立魔導学校の寮に来たマイオルは張り詰めた顔でキトにそう聞いた。
「⋯⋯とりあえず個室棟に行こう」
マイオルの来訪は突然だったが、真剣さに動かされてキトは歩き始めた。学期の始まりは差し迫った用事もない。
二人は会話もなく個室棟のキトの部屋に着いた。相変わらず部屋にはさまざまな薬が置かれている。
椅子に座ったあと、キトは自分で調合したお茶をマイオルに差し出してからゆっくりと口を開いた。
「マイオル、突然どうしたの?」
「ごめん。なんだか気が急っちゃって⋯⋯」
マイオルはゆっくりとお茶を飲んだ。さっぱりしていて飲みやすい味だ。
「セネカって自分のスキルが戦闘スキルじゃないことを気にしているでしょ? それで踠いているわけだけれど、うまくスキルを適用してどんどん強くなっているわ」
キトはふむふむと聞いている。
「セネカでさえそういう状態なのに、あたしはどうなんだって思うようになっちゃったのよね。あたしは戦闘スキルでない上に、スキル無しでの戦闘力も低いわ」
マイオルはまた一口お茶を飲んだ。
「【探知】があるだけで能力に恵まれているのは分かっているんだけれど、時々どうしたら良いのか分からなくなるわ」
「それで、レベルを上げたら良いんじゃないかって思ったのね」
「そうね。問題の先送りをしているだけかもしれないけれど、でも今後の指針になるかもしれないとも思うの」
キトはマイオルの言うことを聞きながら内容を整理した。
「分かったわ。私もちょうどマイオルと考えたいと思っていたし、レベルアップについて話をしましょう。周囲と比べて足りないことに目が行く気持ちはよく分かるもの」
マイオルが頷いたのを見てからキトは続けた。
「だけどね、マイオル、私たちはこの国で最も才能に恵まれた人たちに囲まれているんだよ? 劣る部分はたくさんあるかもしれないけれど、ちょっと前まで田舎の小娘でしかなかった私たちがここにいて、少しでも長じる部分があるっていうのがすごいことだと思う」
マイオルはハッとしたような顔をした。
「⋯⋯そうよね。周囲と比べて自信をなくしているけれど、天才たちと比べられるところにいるだけで、すごいということを忘れていたわ。傲慢さが混ざって情緒不安定になっていたわね」
マイオルは一瞬で立ち直り、スキルの話に集中することにした。
◆
二人はセネカがレベル3になった時の話を分析することから始めることにした。
セネカのレベル3へのレベルアップは、レベル2になった時ほど劇的ではなかった。だが、それでも一般的に報告されている現象と大きく異なっている。
普通はレベルが上がることで新しいことが出来るようになる。なのにセネカは『空気を【縫う】』という技を繰り出した後で、その技に対応する能力を得た。これではあべこべだ。
同じ現象がマイオルのレベルアップの時にも起きている。マイオルは極限の戦いの中で敵の残像を見た。その技を使って敵を倒した後にレベルが上昇したのだ。
つまりレベルが上がったから新しいことができるようになったのではなく、新しいことが出来たからレベルが上がったように見える。これは、これまでの通念とは反対の考えだ。
話が進むにつれて、キトはなんだか歪だなぁと思い始めた。セネカの前では常識が崩れ落ちていく。
この考えを元にすると、レベルアップは褒賞のように見えてくるとキトは話した。
あるレベル帯の中で特定の成果を上げると、その褒賞として能力が与えられる。レベルアップをそんな風に捉えてみたらどうだろうか。
二人はそんな話に夢中になった。
成果は例えばスキルを一万回使うことかもしれない。強大な敵を倒すことかもしれない。スキルの力を不相応に高く引き出すことかもしれない。様々なことが考えられる。
マイオルはこの褒賞という考えが気に入っていた。何故ならそう考えると能力上昇の謎が説明できるからだ。
スキル【探知】を持つ者がレベル2になる時、身体能力が上昇することが知られている。マイオルの時も身体能力が上昇したが、レベルアップの時に頭の中で響いた言葉の中には聞いたことのない言葉が入っていた。
【身体能力が『大幅に』上昇しました】
聞けば、セネカとキトがレベルアップした時も『大幅に』という言葉が入っていたという。
だが同期に聞いてもそんな文言が入ったという話を知らないという。聞き間違いなのではないかと言われる始末だ。
また、アッタロスの話によればセネカとマイオルの身体能力の上昇度は確かに高いように見えるらしい。アッタロスは二人が技法を覚えたのではないかと思ったけれど、その気配がないので混乱したそうだ。
同じスキルのレベルアップなのに能力上昇の幅に違いがある。褒賞説ならこの謎を説明できる。
マイオルとキトは、レベルが上がる時の成果や達成度によって成長の度合いに差が出るという考えを持った。
これがもし本当であれば世界がひっくり返る。
淡々とスキルの行使回数を増やす鍛錬をしているだけではレベルアップが遅いし、上がる時に得られる恩恵も少なくなってしまうことになる。
辻褄は合う。セネカとマイオルとキトはサブスキルもかなり優秀だからだ。サブスキルも成果に対応して授けられるのかもしれない。
二人は慎重なので褒賞説が真理だと決めつけることはしなかった。だが、従来の通説が正しくないという確信を消すことはできない。
これからは『従来説』と『褒賞説』の二つの視点から見ていかなければならないということだけを確認して、探究を進めることで合意した。
◆
『レベルアップとは、ある点に達した者に対する褒賞のようなものではないか』
マイオルとキトはそんな考えを持った。
それじゃあ、具体的にどうしていくのが良いかというのが次の議題になる。
「ここまで話したけど、結局やっていくことってこれまでと変わらないんじゃない?」
マイオルは苦笑いしながら言った。
「そうね。けど、成果の中にレベルアップの速さも入っていると考えると焦りが出てきてしまうわ」
キトも同じく苦笑いを浮かべながら話を続けた。
「だけど、今回のことは良い手がかりになるわよ。『従来説』でも『褒賞説』でも理に叶う方法を取って行けば大きく外すことはないと思うの。相反する仮説のどちらでも筋が通る方法は最適に近いはずだから」
キトは確信のこもった声でそう言った。
それからも二人は様々なことについて話をした。
マイオルは議論を進めるうちに、自分たちがとんでもない領域に入ってしまったのではないかと感じてきた。気づけば手足が冷たくなっている。
改めて見つめると、キトの顔も少し青ざめているように見える。キトは察しが良いので自分より先に気づいていたのかもしれないとマイオルは思った。
二人の口数は段々と少なくなり、議論に身が入らなくなってきた。
マイオルは何度もキトに聞こうとしたけれど、口に出しては行けないことのような気がして、最後まで言うことが出来なかった。
おそらくキトの方もそうなのだろう。
帰り道、マイオルは頭の中で話そうとした言葉を何度も繰り返した。
『ねぇ、キト。褒賞説が正しいとした時に、その褒賞をあたしたちに与えてくれるのは誰なのかな? 誰が私たちを評価しているの?』
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