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第5章:王立冒険者学校編(1)
第38話:特待生
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食堂には多くの人が集まっていた。
「食事の人はこっちにきて並んでー」
声が聞こえてきたのでそちらを見てみると、上級生が食堂の使い方を説明しているようだ。
セネカ、マイオル、ガイア、プラウティアの四人も近づいて、話を聞くことにした。
「私は二年のセクンダよ。新入生のお世話係になっているから、困ったことがあったら私に相談してね。それじゃあ食事について説明するわ。
朝食も夕食もこの食堂で摂ることになっているの。席は自由だけど、中には縄張り意識を持っている上級生もいるから気をつけてね。
食事をもらうときはそこに積み上げられている木板を持って、あそこに並べばもらえるわ。Bクラス以上は無料、それ以下は格安でおかわりが貰えるから欲しい人は後で渡される学生証を見せてね。お弁当も格安で作ってもらえるから必要な人は朝のうちに伝えること。朝までに欲しい場合は夕食時に言ったほうがいいわね。
あと、この食堂は使った人が掃除をすることになっているから念入りに頼むわよ。ひどい時には魔力の痕跡を辿って誰が掃除しなかったか調査する人もいるからね。
冒険者は自由な職業だわ。だからこそ最低限の規則を守らないと価値観がぶつかって大変なことになる。この学校に入ってくる人はそんなこと分かっていると思うけれど、これが中々大変だって何度も実感することになると思うわ。
ひとまずはそんなところかしらね。それじゃあ、みんなで楽しく生活しましょうね! 分かった人から夕食よー!」
セネカとマイオルは手を挙げながら「はーい」と言って、堂々と食事を取りに行った。
ガイアは無言で続き、プラウティアはキョロキョロしながら追従した。
◆
四人は食堂の端の方で固まって食事を取っていた。
「それじゃあ、プラウティアは植物採集に特化した冒険者なんだね」
セネカは笑顔でそう言った。
「そうなの。戦闘は苦手なんだけれど、斥候の技術を見せて試験に通ったんだ」
プラウティアは平均的に高水準の結果を残してAクラスになっている。
「私も素材採集には慣れているが、プラウティアには及ばないだろうな」
「いやいや、わたしなんて⋯⋯。それにガイアさんが学科トップなのをわたしは見たよ」
冒険者だし、お互い呼び捨て敬語なしでということにしたけれど、プラウティアは呼び捨てに抵抗があるようだったので押しつけないことにして四人は話し始めた。
はじめはプラウティアの口数が少なかったのだが、いまは慣れてきたようだ。
「⋯⋯そうだな。私は確かに学科でトップだったのだが、実技に難がありすぎてBクラスなんだ」
「あっ」
プラウティアは言ってはいけないことを言ってしまったのだと思って手で口を塞ぎ、顔を青くした。
「いやいや、そんなに焦らないでくれ。自分の実力はよく分かっているし、いつかバレることだ。それに、私はその実技を鍛えるためにこの学校にやってきたんだ」
「それってどういうこと?」
マイオルが疑問をぶつけた。
「私は魔法使いなんだが、スキルの性能がどうにもピーキーでな。非常に使い勝手が悪いんだ。だけど、上手い使い方があれば自分を活かせるのではないかと信じて冒険者の道を選んだ」
「素敵な話」
セネカはうっとりとした顔でガイアの話を聞いている。
プラウティアはビッグボアの焼肉を口に入れてもぐもぐしている。学生が依頼で採った素材を学校が買い取ってくれるので寮では新鮮な材料を使った料理を格安で食べることができる。
マイオルは野菜が多く入ったスープに心躍らせた。ちょっぴり塩辛いのはご愛嬌だ。
「それよりも二人は特待生なのだろう? どうやって銅級冒険者になったのだ?」
ガイアがワクワクした面持ちでセネカとマイオルを見たので、マイオルが答えた。
「あたしたちは亜種の魔物を倒してレベル2になったの。それで銅級になることができたから、そのまま入学の申請を行ったわ」
「⋯⋯そっか。マイオルは十三歳で、セネカは十二歳だったよね? それぞれ一年と二年でレベルアップか。天才というのはいるものなのだな」
そう言ってガイアは天を仰ぐような仕草をした。プラウティアは「はわわわ」と言って驚いている。
セネカはいまいちピンとこない部分があったので質問しようとしたけれど、藪蛇の気配を感じたので踏みとどまり、後でマイオルに聞くことにした。
◆
食事を平らげた後、四人はマイオルとプラウティアの部屋で話すことにした。
プラウティアが積極的にセネカに質問をしている。
「それじゃあ、二人はあばれ猿の変種二匹を二人で倒したってことになるの?」
「そうだね」
「はわわー。それはレベルが上がらなくても銅級冒険者に昇格間違いなしの業績だね」
「それよりもプラウティアがトリコデルマ草の採取に成功している方がすごいよ! 森で見たことはあるけれど、どうしても手を出せなかったんだよね」
「えへへ。そういうスキルだから出来たんだけどね」
「【植物採取】だよね? 特化型のスキルだけど、やっぱり強力だね。指名依頼もあったんじゃない? もっと経験を積んだらプラウティアにしか取れない素材も出てきそうだね」
「そうなったら良いんだけどね。採取方法もだけれど、採取地に行くことも大事だから、色々な技術を学ばなきゃいけないの⋯⋯」
プラウティアは赤髪を手で梳かしながらそう言った。
今度はマイオルがガイアの方を向いて話題を変えた。
「あたしはガイアがブロンズダックを倒したって話がまだ信じられないんだけど⋯⋯。そんな魔物を倒せるのに実技ができないってどういうことなの?」
「相性が良かったんだよ。私は【砲撃魔法】という魔法スキルを持っているんだ。非常に強力で、硬い敵にも通るほどの威力を持っているんだが、消費魔力が大きすぎて今の私では一日に一発しか撃つことができない」
「そんなスキルがあるのね」
マイオルはやや引き攣った顔で言った。
さっきこっそり【探知】で確認したが、ガイアの保有魔力量は比較的多い。それでも足りないようだ。
「あるんだなぁ。これが」
ガイアは渋い顔で応えた。プラウティアが驚いた顔で話を継ぐ。
「はわわ。それだけ制限があると熟練度を貯めるのも大変だね」
「あぁ、そうなんだ。一日一発と言っても、威力が高いから街で撃つことも出来ない。だから、人里離れたところで過ごして魔法を使うんだ。お陰で随分野営に慣れてしまったよ」
ガイアは乾いた笑いを発しながら遠い目をした。
「この学校にはそういう強力な魔法でも破壊不能な施設があると聞いて、入学したいと思ったんだ。実力が足りないのは自分でも分かっていたから必死で勉強したよ。冒険者らしくないだろう?」
「そんなことないよ! 目標に向かって出来ることを積み重ねていくのはすごく大事なことだし、ガイアは実際に結果を出しているんだもの。すごいことだよ」
セネカは身を乗り出して、ガイアに顔を近づけて言った。
「⋯⋯ありがと」
ガイアは照れたので小声で言った。
マイオルはセネカの交流力を改めて目の当たりにして、何だか腹の底から嬉しくなった。
「だいぶ話し込んじゃったね。私はそろそろ身体を動かしてくるよ」
「あたしも行くわ。どこでやるのが良いかしらね」
「その辺りでいいんじゃない?」
セネカとマイオルはすっと立ち上がった。
「えっ、二人ともこれから訓練でもするつもりか?」
「そうだけど?」
セネカとマイオルは二人揃って首を傾げた。
疑問を持ったガイアとプラウティアの方がおかしいかのような勢いで二人は外に出て、どこかへ行ってしまった。
「普通はこの時間から鍛錬を始めたりしないよな?」
プラウティアはガイアの方をまっすぐ見て、ゆっくり頷いた。
「あれが特待生⋯⋯」
ガイアとプラウティアは二人が出て行った部屋の扉を長い間見つめていた。
「食事の人はこっちにきて並んでー」
声が聞こえてきたのでそちらを見てみると、上級生が食堂の使い方を説明しているようだ。
セネカ、マイオル、ガイア、プラウティアの四人も近づいて、話を聞くことにした。
「私は二年のセクンダよ。新入生のお世話係になっているから、困ったことがあったら私に相談してね。それじゃあ食事について説明するわ。
朝食も夕食もこの食堂で摂ることになっているの。席は自由だけど、中には縄張り意識を持っている上級生もいるから気をつけてね。
食事をもらうときはそこに積み上げられている木板を持って、あそこに並べばもらえるわ。Bクラス以上は無料、それ以下は格安でおかわりが貰えるから欲しい人は後で渡される学生証を見せてね。お弁当も格安で作ってもらえるから必要な人は朝のうちに伝えること。朝までに欲しい場合は夕食時に言ったほうがいいわね。
あと、この食堂は使った人が掃除をすることになっているから念入りに頼むわよ。ひどい時には魔力の痕跡を辿って誰が掃除しなかったか調査する人もいるからね。
冒険者は自由な職業だわ。だからこそ最低限の規則を守らないと価値観がぶつかって大変なことになる。この学校に入ってくる人はそんなこと分かっていると思うけれど、これが中々大変だって何度も実感することになると思うわ。
ひとまずはそんなところかしらね。それじゃあ、みんなで楽しく生活しましょうね! 分かった人から夕食よー!」
セネカとマイオルは手を挙げながら「はーい」と言って、堂々と食事を取りに行った。
ガイアは無言で続き、プラウティアはキョロキョロしながら追従した。
◆
四人は食堂の端の方で固まって食事を取っていた。
「それじゃあ、プラウティアは植物採集に特化した冒険者なんだね」
セネカは笑顔でそう言った。
「そうなの。戦闘は苦手なんだけれど、斥候の技術を見せて試験に通ったんだ」
プラウティアは平均的に高水準の結果を残してAクラスになっている。
「私も素材採集には慣れているが、プラウティアには及ばないだろうな」
「いやいや、わたしなんて⋯⋯。それにガイアさんが学科トップなのをわたしは見たよ」
冒険者だし、お互い呼び捨て敬語なしでということにしたけれど、プラウティアは呼び捨てに抵抗があるようだったので押しつけないことにして四人は話し始めた。
はじめはプラウティアの口数が少なかったのだが、いまは慣れてきたようだ。
「⋯⋯そうだな。私は確かに学科でトップだったのだが、実技に難がありすぎてBクラスなんだ」
「あっ」
プラウティアは言ってはいけないことを言ってしまったのだと思って手で口を塞ぎ、顔を青くした。
「いやいや、そんなに焦らないでくれ。自分の実力はよく分かっているし、いつかバレることだ。それに、私はその実技を鍛えるためにこの学校にやってきたんだ」
「それってどういうこと?」
マイオルが疑問をぶつけた。
「私は魔法使いなんだが、スキルの性能がどうにもピーキーでな。非常に使い勝手が悪いんだ。だけど、上手い使い方があれば自分を活かせるのではないかと信じて冒険者の道を選んだ」
「素敵な話」
セネカはうっとりとした顔でガイアの話を聞いている。
プラウティアはビッグボアの焼肉を口に入れてもぐもぐしている。学生が依頼で採った素材を学校が買い取ってくれるので寮では新鮮な材料を使った料理を格安で食べることができる。
マイオルは野菜が多く入ったスープに心躍らせた。ちょっぴり塩辛いのはご愛嬌だ。
「それよりも二人は特待生なのだろう? どうやって銅級冒険者になったのだ?」
ガイアがワクワクした面持ちでセネカとマイオルを見たので、マイオルが答えた。
「あたしたちは亜種の魔物を倒してレベル2になったの。それで銅級になることができたから、そのまま入学の申請を行ったわ」
「⋯⋯そっか。マイオルは十三歳で、セネカは十二歳だったよね? それぞれ一年と二年でレベルアップか。天才というのはいるものなのだな」
そう言ってガイアは天を仰ぐような仕草をした。プラウティアは「はわわわ」と言って驚いている。
セネカはいまいちピンとこない部分があったので質問しようとしたけれど、藪蛇の気配を感じたので踏みとどまり、後でマイオルに聞くことにした。
◆
食事を平らげた後、四人はマイオルとプラウティアの部屋で話すことにした。
プラウティアが積極的にセネカに質問をしている。
「それじゃあ、二人はあばれ猿の変種二匹を二人で倒したってことになるの?」
「そうだね」
「はわわー。それはレベルが上がらなくても銅級冒険者に昇格間違いなしの業績だね」
「それよりもプラウティアがトリコデルマ草の採取に成功している方がすごいよ! 森で見たことはあるけれど、どうしても手を出せなかったんだよね」
「えへへ。そういうスキルだから出来たんだけどね」
「【植物採取】だよね? 特化型のスキルだけど、やっぱり強力だね。指名依頼もあったんじゃない? もっと経験を積んだらプラウティアにしか取れない素材も出てきそうだね」
「そうなったら良いんだけどね。採取方法もだけれど、採取地に行くことも大事だから、色々な技術を学ばなきゃいけないの⋯⋯」
プラウティアは赤髪を手で梳かしながらそう言った。
今度はマイオルがガイアの方を向いて話題を変えた。
「あたしはガイアがブロンズダックを倒したって話がまだ信じられないんだけど⋯⋯。そんな魔物を倒せるのに実技ができないってどういうことなの?」
「相性が良かったんだよ。私は【砲撃魔法】という魔法スキルを持っているんだ。非常に強力で、硬い敵にも通るほどの威力を持っているんだが、消費魔力が大きすぎて今の私では一日に一発しか撃つことができない」
「そんなスキルがあるのね」
マイオルはやや引き攣った顔で言った。
さっきこっそり【探知】で確認したが、ガイアの保有魔力量は比較的多い。それでも足りないようだ。
「あるんだなぁ。これが」
ガイアは渋い顔で応えた。プラウティアが驚いた顔で話を継ぐ。
「はわわ。それだけ制限があると熟練度を貯めるのも大変だね」
「あぁ、そうなんだ。一日一発と言っても、威力が高いから街で撃つことも出来ない。だから、人里離れたところで過ごして魔法を使うんだ。お陰で随分野営に慣れてしまったよ」
ガイアは乾いた笑いを発しながら遠い目をした。
「この学校にはそういう強力な魔法でも破壊不能な施設があると聞いて、入学したいと思ったんだ。実力が足りないのは自分でも分かっていたから必死で勉強したよ。冒険者らしくないだろう?」
「そんなことないよ! 目標に向かって出来ることを積み重ねていくのはすごく大事なことだし、ガイアは実際に結果を出しているんだもの。すごいことだよ」
セネカは身を乗り出して、ガイアに顔を近づけて言った。
「⋯⋯ありがと」
ガイアは照れたので小声で言った。
マイオルはセネカの交流力を改めて目の当たりにして、何だか腹の底から嬉しくなった。
「だいぶ話し込んじゃったね。私はそろそろ身体を動かしてくるよ」
「あたしも行くわ。どこでやるのが良いかしらね」
「その辺りでいいんじゃない?」
セネカとマイオルはすっと立ち上がった。
「えっ、二人ともこれから訓練でもするつもりか?」
「そうだけど?」
セネカとマイオルは二人揃って首を傾げた。
疑問を持ったガイアとプラウティアの方がおかしいかのような勢いで二人は外に出て、どこかへ行ってしまった。
「普通はこの時間から鍛錬を始めたりしないよな?」
プラウティアはガイアの方をまっすぐ見て、ゆっくり頷いた。
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