11 / 221
第2章:兼業冒険者編
第11話:狙撃するね
しおりを挟む
早朝、セネカとマイオルは門を出て歩き出した。
同じ部屋からの出発なので気軽だとセネカは思った。
今日はバエット山林の端の方で狩りを行う。
マイオルの【探知】の威力も知っておきたいし、セネカのスキルと剣の腕を見て欲しかった。
歩きながら話をしていたが、お互いに警戒は怠らなかった。
街道でも魔物や獣に人など、何が襲ってくるか分からない。
マイオルは【探知】が使えるので魔物のことは調べられるがそれ以外のものはまだ分からなかった。
マイオルはセネカを見た。
よく力が抜けているのに警戒は怠っていない。
弛緩と緊張のバランスがとても良い。
中堅の冒険者と比べても遜色ない。
マイオルは先輩として後輩を助ける気持ちを持っていたが、助けられるのは自分の方かもしれないと考えた。
この辺りの察しの良さと学習能力がマイオルの一番強い武器だった。
マイオルがよく使う狩場があるということなのでセネカはついて行くことにした。
セネカは昨日の段階でトゥリアにマイオルの評判を聞いているので、油断はしていないがそれほど警戒しているわけでもなかった。
◆
小道を抜けるとバエット山林が見えてきた。
マイオルがスキル【探知】を使用する。
「こっちに行こう。アントイーターがいるみたい」
どうやらマイオルのスキルは魔物の種類まで分かるようだとセネカは思った。
そのままマイオルについていくことにする。
しばし歩くとセネカにも気配を感じられるようになった。
方向的にマイオルは迂回してここまできたので、間に何らかの脅威があったのかもしれない。
「マイオルはいつもどう戦っているの?」
セネカは響きにくい声色で話しかけた。
「様子を伺いながら隙を待って、行けると思った時に突貫することが多いわね」
「分かった。遠い距離での攻撃はしないんだね」
「えぇ。弓もできるけれど、今日は持ってこなかったわ」
確かにいまマイオルは剣と小さい盾を背負っているだけだ。
「じゃあ、狙撃するね。足止めになるから撃ったら近づいて戦おう」
そう言うとセネカはキュッと気を引き締めた。
マイオルはよく分からなかったが、セネカが集中し始めているのが分かったので黙っていた。
セネカは静かに歩き出し、アントイーターを目視できるところまで近づいた。
セネカの足取りは確かだが音はほとんど出ていなかった。
マイオルはセネカの熟達した動きに内心驚いた。
「見えた。撃つね」
そう言うとセネカは手を握りしめた後、人差し指を開き、親指を立てた。指先をアントイーターの心臓部に向ける。
瞬間的にセネカの魔力が指先に集まり、圧縮される。
パンっという軽い音と共にセネカの指先から高速の針が飛び出した。針は大きくて魔力の糸が通っている。
針はアントイーターの腹部に当たり、背中に抜けた後、地面に刺さった。
セネカは糸の性質を変化させてアントイーターの体に粘着させてから糸を切った。
「ちょっと外しちゃったね」
アントイーターは攻撃を受けて即座に移動しようと試みたが、糸に引っ張られてうまく動けなかった。繋がれた犬のようである。
「何が起きているの?」
マイオルの目は点になっていた。
いま目の前で非常識なことが起こっている。
「マイオル、ぼーっとしないで! 行くよ!」
そう言うとセネカはこれまた凄まじい速さでアントイーターに接近して、死角から首を刎ねた。
その太刀筋は見事なものだった。
マイオルは惰性で動き出していたが、本気で動いたセネカに追いつけるはずがない。アントイーターの首が落ちるのを遠くから眺めているだけだった。
◆
セネカとマイオルはアントイーターを比較的安全な場所に運んだ後で解体を始めた。
解体をしながらマイオルはセネカに質問し続けた。
「色々聞きたいことがあるんだけど、とにかく、最初に撃ったあれは何?」
マイオルは動揺していたので、手元がちょっと狂って顔に血が飛んだ。
「針」
「針?」
「うん。魔力を溜めて、パンッてすると撃てるって分かったの」
「ちょ、ちょっと待って! セネカのスキルって【縫う】じゃなかった?」
「そうだよ。だからアントイーターを地面に縫い付けたの。動きが悪くなったでしょ?」
マイオルはそんな話を聞いたことがなかったので混乱した。
「ちょっと待って。話はわかったんだけど理解できないの」
セネカは魔力を込めて[魔力針]を出した。
「マイオル、見て。これがさっき撃った針だよ。私の魔力で出来てるの」
「聞いたことないわよ、そんなスキル」
「鑑定した神父さんも【縫う】は珍しいスキルだって言ってたよ」
「そりゃそうなんだけど、そういう意味じゃないわ」
マイオルはなんだか変な汗をかいてきた。
「セネカ、あなたのスキルで魔力の針が出せるのは分かったわ。どうしてそれを撃ってるの?」
セネカはしばし考えてから答えた。
「自分のスキルでなんとか戦える方法はないかっていろんなことを試したの。すごく長くて、すごく鋭い針を作ろうと思って魔力をぎゅとしてみたら勢いよく針が出てきたから、もうこれで敵を狙えばいいのかなって思ってね。すごく練習したんだ」
「練習したっていつから?」
「うーん。半年前くらいかな?」
「それにしては腕が良すぎない?」
あの時、セネカ達は弓でしか届かないような距離にいた。それだけ遠くの標的を初心者に近いセネカが攻撃したのだ。
「縫い付けると思って放つと、少しだけ相手の方に針が動くの。その分、魔力をたくさん使うけど」
「そ、そうなのね⋯⋯」
常識外のことが多くて、マイオルはついに黙ってしまった。
◆
しばらくすると解体が終わった。
アントイーターの皮はそれなりに高く売れるので今日の成果としては十分だろうとマイオルは思った。
マイオルは【探知】を使って魔物がいないことを確かめた。
そしてセネカの手を引き、大きな木の下に向かった。
セネカは不思議に思ったがマイオルに嫌な気配がなかったのでそのまま連れらることにした。
木の下に着くとマイオルはもう一度スキルを使って、脅威がないことを改めて確認し、口を開いた。
「ねぇ、セネカ。あなたもしかしてレベル2なんじゃない?」
マイオルの声は低く、少し震えていた。
「話を聞いていて思ったの。いくらなんでもそれでレベル1はおかしいわ。もし言えたらで良いの。セネカ、あたしにあなたのレベルを教えて」
マイオルは懇願するようだった。
セネカは考えた。
あれから色々と調査して、レベルのことは簡単に話さない方が良いと確信した。
いまセネカのレベルのことを知っているのはキトとユリアとシスタークレアだけである。
セネカは改めてマイオルを見た。
セネカから見てマイオルは信用しても良さそうだ。けれど、セネカはキトが思ってくれるほど自身の見る目を確かだと思っていない。
やはり言うのはやめといた方が良いだろうか。
いや、そうではないとセネカは思った。
そろそろ実力を隠すのも限界だと思うようになってきていた。
今なら少しぐらい噂になってもなんとかできるかもしれない。
リスクが少ないのであれば、マイオルのことを信じてみたい。
セネカは自分の直感に従うことにした。
「分かった。けど、代わりに冒険学校のことを教えて」
マイオルは周りの人が知らないような情報も知っていそうだった。
「分かったわ。でもそう言うってことは⋯⋯」
「私はレベルアップしたの。レベル2だよ」
「やっぱり⋯⋯。ね、ねぇ、さっき半年訓練したって言っていたけどいつレベルアップしたのかも教えてくれる? もしかして⋯⋯」
そう来たかとセネカは思った。
マイオルは知っているのだ。
「⋯⋯二ヶ月とちょっと」
「はえ?」
「スキルを得てから二ヶ月とちょっとでレベルアップした」
「えええええぇぇ!?」
マイオルの声がちょっと大きかったのでセネカは人差し指を口に当てて声を止めてもらった。
「ねぇ、セネカ。レベルアップの最速記録がどれくらいかって知ってる?」
「知ってる」
セネカは突然目を逸らし始めた。
額から変な汗が出てきている。
「言ってごらん」
逆にマイオルは楽しそうだ。
「⋯⋯十一ヶ月」
「あなたぶっちぎりで最速よ。歴史上最速でレベル2になった女よ。半年前からって言うからそれでもあり得ないと思ったけれど、二ヶ月って何をどうしたらそうなるのよ!」
セネカは同じことをキトに言われた時も汗が止まらなかった。
「マイオル、冷静になって。きっと隠している人だっているから記録に残っていないんだよ」
「そうかもしれないけれど、二ヶ月でレベルアップした人なんてきっといないわよ」
「きっといるもん!」
「いないわよ」
「いる!」
お互いくだらないことで言い合いをし始めてしまった。
いち早く気を落ち着かせたマイオルが場を整え始めた。
「ごめん。くだらないことで熱くなっちゃったわ。でも本当にすごいことよ」
セネカはまだちょっとプンスカしている。
「後で私も王都の学校の話をするわね。もしよかったらあなたがどうやって熟練度をそんなに早く稼げたのか教えてちょうだい。私のことをもっと信用できるようになったらで良いから」
セネカはとっくのとうに腹を決めていたので、明日から明後日くらいに話そうと思って、深く頷いた。
同じ部屋からの出発なので気軽だとセネカは思った。
今日はバエット山林の端の方で狩りを行う。
マイオルの【探知】の威力も知っておきたいし、セネカのスキルと剣の腕を見て欲しかった。
歩きながら話をしていたが、お互いに警戒は怠らなかった。
街道でも魔物や獣に人など、何が襲ってくるか分からない。
マイオルは【探知】が使えるので魔物のことは調べられるがそれ以外のものはまだ分からなかった。
マイオルはセネカを見た。
よく力が抜けているのに警戒は怠っていない。
弛緩と緊張のバランスがとても良い。
中堅の冒険者と比べても遜色ない。
マイオルは先輩として後輩を助ける気持ちを持っていたが、助けられるのは自分の方かもしれないと考えた。
この辺りの察しの良さと学習能力がマイオルの一番強い武器だった。
マイオルがよく使う狩場があるということなのでセネカはついて行くことにした。
セネカは昨日の段階でトゥリアにマイオルの評判を聞いているので、油断はしていないがそれほど警戒しているわけでもなかった。
◆
小道を抜けるとバエット山林が見えてきた。
マイオルがスキル【探知】を使用する。
「こっちに行こう。アントイーターがいるみたい」
どうやらマイオルのスキルは魔物の種類まで分かるようだとセネカは思った。
そのままマイオルについていくことにする。
しばし歩くとセネカにも気配を感じられるようになった。
方向的にマイオルは迂回してここまできたので、間に何らかの脅威があったのかもしれない。
「マイオルはいつもどう戦っているの?」
セネカは響きにくい声色で話しかけた。
「様子を伺いながら隙を待って、行けると思った時に突貫することが多いわね」
「分かった。遠い距離での攻撃はしないんだね」
「えぇ。弓もできるけれど、今日は持ってこなかったわ」
確かにいまマイオルは剣と小さい盾を背負っているだけだ。
「じゃあ、狙撃するね。足止めになるから撃ったら近づいて戦おう」
そう言うとセネカはキュッと気を引き締めた。
マイオルはよく分からなかったが、セネカが集中し始めているのが分かったので黙っていた。
セネカは静かに歩き出し、アントイーターを目視できるところまで近づいた。
セネカの足取りは確かだが音はほとんど出ていなかった。
マイオルはセネカの熟達した動きに内心驚いた。
「見えた。撃つね」
そう言うとセネカは手を握りしめた後、人差し指を開き、親指を立てた。指先をアントイーターの心臓部に向ける。
瞬間的にセネカの魔力が指先に集まり、圧縮される。
パンっという軽い音と共にセネカの指先から高速の針が飛び出した。針は大きくて魔力の糸が通っている。
針はアントイーターの腹部に当たり、背中に抜けた後、地面に刺さった。
セネカは糸の性質を変化させてアントイーターの体に粘着させてから糸を切った。
「ちょっと外しちゃったね」
アントイーターは攻撃を受けて即座に移動しようと試みたが、糸に引っ張られてうまく動けなかった。繋がれた犬のようである。
「何が起きているの?」
マイオルの目は点になっていた。
いま目の前で非常識なことが起こっている。
「マイオル、ぼーっとしないで! 行くよ!」
そう言うとセネカはこれまた凄まじい速さでアントイーターに接近して、死角から首を刎ねた。
その太刀筋は見事なものだった。
マイオルは惰性で動き出していたが、本気で動いたセネカに追いつけるはずがない。アントイーターの首が落ちるのを遠くから眺めているだけだった。
◆
セネカとマイオルはアントイーターを比較的安全な場所に運んだ後で解体を始めた。
解体をしながらマイオルはセネカに質問し続けた。
「色々聞きたいことがあるんだけど、とにかく、最初に撃ったあれは何?」
マイオルは動揺していたので、手元がちょっと狂って顔に血が飛んだ。
「針」
「針?」
「うん。魔力を溜めて、パンッてすると撃てるって分かったの」
「ちょ、ちょっと待って! セネカのスキルって【縫う】じゃなかった?」
「そうだよ。だからアントイーターを地面に縫い付けたの。動きが悪くなったでしょ?」
マイオルはそんな話を聞いたことがなかったので混乱した。
「ちょっと待って。話はわかったんだけど理解できないの」
セネカは魔力を込めて[魔力針]を出した。
「マイオル、見て。これがさっき撃った針だよ。私の魔力で出来てるの」
「聞いたことないわよ、そんなスキル」
「鑑定した神父さんも【縫う】は珍しいスキルだって言ってたよ」
「そりゃそうなんだけど、そういう意味じゃないわ」
マイオルはなんだか変な汗をかいてきた。
「セネカ、あなたのスキルで魔力の針が出せるのは分かったわ。どうしてそれを撃ってるの?」
セネカはしばし考えてから答えた。
「自分のスキルでなんとか戦える方法はないかっていろんなことを試したの。すごく長くて、すごく鋭い針を作ろうと思って魔力をぎゅとしてみたら勢いよく針が出てきたから、もうこれで敵を狙えばいいのかなって思ってね。すごく練習したんだ」
「練習したっていつから?」
「うーん。半年前くらいかな?」
「それにしては腕が良すぎない?」
あの時、セネカ達は弓でしか届かないような距離にいた。それだけ遠くの標的を初心者に近いセネカが攻撃したのだ。
「縫い付けると思って放つと、少しだけ相手の方に針が動くの。その分、魔力をたくさん使うけど」
「そ、そうなのね⋯⋯」
常識外のことが多くて、マイオルはついに黙ってしまった。
◆
しばらくすると解体が終わった。
アントイーターの皮はそれなりに高く売れるので今日の成果としては十分だろうとマイオルは思った。
マイオルは【探知】を使って魔物がいないことを確かめた。
そしてセネカの手を引き、大きな木の下に向かった。
セネカは不思議に思ったがマイオルに嫌な気配がなかったのでそのまま連れらることにした。
木の下に着くとマイオルはもう一度スキルを使って、脅威がないことを改めて確認し、口を開いた。
「ねぇ、セネカ。あなたもしかしてレベル2なんじゃない?」
マイオルの声は低く、少し震えていた。
「話を聞いていて思ったの。いくらなんでもそれでレベル1はおかしいわ。もし言えたらで良いの。セネカ、あたしにあなたのレベルを教えて」
マイオルは懇願するようだった。
セネカは考えた。
あれから色々と調査して、レベルのことは簡単に話さない方が良いと確信した。
いまセネカのレベルのことを知っているのはキトとユリアとシスタークレアだけである。
セネカは改めてマイオルを見た。
セネカから見てマイオルは信用しても良さそうだ。けれど、セネカはキトが思ってくれるほど自身の見る目を確かだと思っていない。
やはり言うのはやめといた方が良いだろうか。
いや、そうではないとセネカは思った。
そろそろ実力を隠すのも限界だと思うようになってきていた。
今なら少しぐらい噂になってもなんとかできるかもしれない。
リスクが少ないのであれば、マイオルのことを信じてみたい。
セネカは自分の直感に従うことにした。
「分かった。けど、代わりに冒険学校のことを教えて」
マイオルは周りの人が知らないような情報も知っていそうだった。
「分かったわ。でもそう言うってことは⋯⋯」
「私はレベルアップしたの。レベル2だよ」
「やっぱり⋯⋯。ね、ねぇ、さっき半年訓練したって言っていたけどいつレベルアップしたのかも教えてくれる? もしかして⋯⋯」
そう来たかとセネカは思った。
マイオルは知っているのだ。
「⋯⋯二ヶ月とちょっと」
「はえ?」
「スキルを得てから二ヶ月とちょっとでレベルアップした」
「えええええぇぇ!?」
マイオルの声がちょっと大きかったのでセネカは人差し指を口に当てて声を止めてもらった。
「ねぇ、セネカ。レベルアップの最速記録がどれくらいかって知ってる?」
「知ってる」
セネカは突然目を逸らし始めた。
額から変な汗が出てきている。
「言ってごらん」
逆にマイオルは楽しそうだ。
「⋯⋯十一ヶ月」
「あなたぶっちぎりで最速よ。歴史上最速でレベル2になった女よ。半年前からって言うからそれでもあり得ないと思ったけれど、二ヶ月って何をどうしたらそうなるのよ!」
セネカは同じことをキトに言われた時も汗が止まらなかった。
「マイオル、冷静になって。きっと隠している人だっているから記録に残っていないんだよ」
「そうかもしれないけれど、二ヶ月でレベルアップした人なんてきっといないわよ」
「きっといるもん!」
「いないわよ」
「いる!」
お互いくだらないことで言い合いをし始めてしまった。
いち早く気を落ち着かせたマイオルが場を整え始めた。
「ごめん。くだらないことで熱くなっちゃったわ。でも本当にすごいことよ」
セネカはまだちょっとプンスカしている。
「後で私も王都の学校の話をするわね。もしよかったらあなたがどうやって熟練度をそんなに早く稼げたのか教えてちょうだい。私のことをもっと信用できるようになったらで良いから」
セネカはとっくのとうに腹を決めていたので、明日から明後日くらいに話そうと思って、深く頷いた。
37
お気に入りに追加
606
あなたにおすすめの小説

【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?

強制力がなくなった世界に残されたものは
りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った
令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達
世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか
その世界を狂わせたものは

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます
ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。
何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。
生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える
そして気がつけば、広大な牧場を経営していた
※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。
7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。
5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます!
8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!

病原菌鑑定スキルを極めたら神ポーション出来ちゃいました
夢幻の翼
ファンタジー
【錬金調薬師が治癒魔法士に劣るとは言わせない!】
病を治す錬金調薬師の家系に生まれた私(サクラ)はとある事情から家を出て行った父に代わり工房を切り盛りしていた。
季節は巡り、また流行り風邪の季節になるとポーション作成の依頼は急増し、とてもではないが未熟な私では捌ききれない依頼が舞い込む事になる。
必死になって調薬するも終わらない依頼についに体調を崩してしまった。
帰らない父、終わらない依頼。
そして猛威を振るう凶悪な流行り風邪に私はどう立ち向かえば良いのか?
そして、私の作った神ポーションで誰を救う事が出来たのか?

クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…

異世界召喚失敗から始まるぶらり旅〜自由気ままにしてたら大変なことになった〜
ei_sainome
ファンタジー
クラスメイト全員が異世界に召喚されてしまった!
謁見の間に通され、王様たちから我が国を救って欲しい云々言われるお約束が…始まらない。
教室内が光ったと思えば、気づけば地下に閉じ込められていて、そこには誰もいなかった。
勝手に召喚されたあげく、誰も事情を知らない。未知の世界で、自分たちの力だけでどうやって生きていけというのか。
元の世界に帰るための方法を探し求めて各地を放浪する旅に出るが、似たように見えて全く異なる生態や人の価値観と文化の差に苦悩する。
力を持っていても順応できるかは話が別だった。
クラスメイトたちにはそれぞれ抱える内面や事情もあり…新たな世界で心身共に表面化していく。
※ご注意※
初投稿、試作、マイペース進行となります。
作品名は今後改題する可能性があります。
世界観だけプロットがあり、話の方向性はその場で決まります。
旅に出るまで(序章)がすごく長いです。
他サイトでも同作を投稿しています。
更新頻度は1〜3日程度を目標にしています。

「宮廷魔術師の娘の癖に無能すぎる」と婚約破棄され親には出来損ないと言われたが、厄介払いと嫁に出された家はいいところだった
今川幸乃
ファンタジー
魔術の名門オールストン公爵家に生まれたレイラは、武門の名門と呼ばれたオーガスト公爵家の跡取りブランドと婚約させられた。
しかしレイラは魔法をうまく使うことも出来ず、ブランドに一方的に婚約破棄されてしまう。
それを聞いた宮廷魔術師の父はブランドではなくレイラに「出来損ないめ」と激怒し、まるで厄介払いのようにレイノルズ侯爵家という微妙な家に嫁に出されてしまう。夫のロルスは魔術には何の興味もなく、最初は仲も微妙だった。
一方ブランドはベラという魔法がうまい令嬢と婚約し、やはり婚約破棄して良かったと思うのだった。
しかしレイラが魔法を全然使えないのはオールストン家で毎日飲まされていた魔力増加薬が体質に合わず、魔力が暴走してしまうせいだった。
加えて毎日毎晩ずっと勉強や訓練をさせられて常に体調が悪かったことも原因だった。
レイノルズ家でのんびり過ごしていたレイラはやがて自分の真の力に気づいていく。

転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる