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第2章:兼業冒険者編
第10話:女子寮にお引越し
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時は巡り、セネカがスキルを得てから十ヶ月が過ぎた。
セネカは鉄級冒険者になった。
街の近くの森のあらゆる魔物を倒し、あらゆる素材を採取してきた。
もっと早く昇格することもできたが、例の事件もあったのであまり目立たないようにトゥリアがアドバイスした。
ノルト、ピケ、ミッツはセネカよりも早く鉄級に昇格した。
三人は街のホープだ。
未だセネカには追いつかないが、同期の冒険者の中で上位の実力を身につけている。
エミリーはしばらく前に孤児院を出てしまった。
十二歳になったので見習いを終えてトルガのお店で働いている。
エミリーの仕事が休みの日に二人でお出かけすることもある。
セネカはもっぱら刺繍担当としてトルガの店の仕事を貰っている。
セネカの縫う早さについて来れる者はこの街にはいなくなった。
それぐらい研鑽を積んだ。
キトは相変わらずユリアの店で勉強をしている。
ユリアはキトの将来性を見込んで、王立の魔導学校にキトを推薦するつもりらしい。
キトの話によれば、ユリアの推薦があれば学校への入学はほぼ間違いないので、その待遇に相応しい成績で入学試験を通ることが大事だと言っていた。
キトも来年王都に行ってしまう。
ルキウスの話は不思議なほど聞かない。
新しい聖者が見つかったというのに、そのような噂がバエティカまでまわってきていなかった。
セネカとキトは何度も手紙を書いたが返事が返ってくることはなかった。
ルキウスの性格的に返さないということはないので、何処かで止められているのではないかと二人は考えた。
返事はかけないのだとしても、ルキウスには手紙が渡っていて欲しいとセネカは思っている。
冒険者の仕事、刺繍の仕事、薬の材料の仕事、全てが順調である。
お陰でセネカは年齢の割に裕福になった。
討伐や素材採集の仕事は安定していて、納品する物の品質も格段に良い。
刺繍はそもそも高額なので割りが良い。
ユリアにも高級な素材を注文されることが多くなってきたのでセネカの取り分も良い。
セネカは順調に実績を積み上げている。
お金が貯まってきたので、セネカは孤児院を出ることにした。
セネカが出ていくことで一人当たりの資源が増える。
大抵の子供はスキルを授かって一年か二年で孤児院を出る。孤児の多くはお金の使い方に慣れていないので出戻りする子供もいるが、大抵はうまくやっていた。
◆
セネカの動き出しは早かった。
まずキトに相談して、次にトゥリアに相談する。整理した情報を元に決断して、最後にシスタークレアに報告すれば最善に近い答えが導き出せる。
セネカはそんな確信があった。
冒険者ギルド付属の施設に子供用の寮がある。
依頼料から天引きしたり、ギルドの仕事を手伝ったりすることで安く住居を提供してくれるのだ。
バエティカにはいくつかのギルドの寮があるが、キト母の知り合いが寮母をしている女子寮があったので、セネカはそこに入ることにした。
セネカは刺繍の仕事をしたかったので割高の二人部屋に住むことにした。普通は四人から六人部屋である。
セネカと同室になったのはマイオルという女の子だ。
マイオルはセネカの一個年長で【探知】という非常に有用なスキルを持っていることが知られていた。
金に近い茶髪で、肩上の髪をいつも短くまとめている。
「あなたがセネカね! 来週から私と同室になるってミントさんから聞いたわよ」
セネカがギルドで依頼の納品をした後、マイオルが話しかけてきた。
威勢の良い感じの人だった。黙っておかしなことをするセネカとはタイプが違う。
「あなた戦闘系のスキルじゃないのにもう鉄級になったんだってね! すごいじゃない!」
マイオルはなんの衒いもなくそう言った。
セネカは真正面から褒められることに慣れていないので目をぱちくりさせた。
「あたしはマイオル。いまは銅級冒険者になることを目指しているの。よろしくね!」
そう言ってニコニコと笑う様はとても爛漫だった。
◆
セネカが孤児院を出ていく日が来た。
院長やシスタークレアは大袈裟に見送ってくれたが、セネカはいつでも帰れると思っていたのでしっかり抱きつくくらいに留めておいた。
年少の子供の中にはセネカの与太話を聞くのを楽しみにしている子もいたので、セネカがいなくなると聞くと、すぐにぐずり出した。
その様子があんまりにも健気なものだから、セネカはまた話に来ると伝えて、なんとか宥めたのだった。
最後にはノルトがやってきた。
「セネカには負けないからな」
と、よく分からない対抗心を燃やされたが、餞別に解体用のナイフをくれたのですごく喜んだ。
セネカはわりと現金だ。
◆
セネカが荷物を持って寮に行くとマイオルが待ち構えていた。
どうやら手伝ってくれるらしい。
作業をしながら話していると、マイオルは商家の娘だということが分かった。
マイオルはちょうど新しい毛布を買ったばかりだったようで、古い方の毛布をセネカにくれた。
セネカが非常に喜んだのでマイオルはご満悦だった。
その後も、寮の生活をする上であった方が良いものをマイオルが教えてくれたので二人で一緒に買い出しをした。
マイオルはセネカをよく見ていた。
セネカは無駄な物は決して買わないが、必要と決めたら躊躇わなかった。
ある程度お金は持っているようだし、マイオルはセネカに改めて好感を持った。
マイオルはお金の使い方から人の性格を察するのが抜群にうまかった。
◆
寮に戻ってから二人で夕食を食べた。
今日は初日だったので何も言わずにセネカの分を用意してくれたが、明日からは夕方までに言う必要があるらしい。
食事代は有料だが、ギルドからの補助も出ているので外で食べるよりは格段に安い。
中には調理場を使って自分でご飯を作る子もいるらしい。
冒険者にとって食事を作ることも大事な技能である。
部屋に戻るとマイオルとセネカはお互いのことを深く話した。
マイオルは今年で十二歳になる。
いまの目標は十五歳までに銅級冒険者になることのようだ。
王都には十二歳から十五歳までの子供が入学できる学校がいくつかある。
マイオルはその中の王立の冒険者学校に入りたいらしい。お金を積めばもちろん今でも入れるが、銅級冒険者になれば授業料全免除の上、特別な待遇が受けられるらしい。
それを目指して日夜奮闘しているのだという。
セネカは学校に行くことを考えたこともなかったし、そんな世界が広がっているなんて思っていなかった。
セネカが会ってきた冒険者たちは実戦主義で、学校に行った人などいなかった。
だが、マイオルの話によれば冒険者学校を出た方が良いことが多いらしい。
環境が整っていて、上位の冒険者と交流を持って学べる。それに上流階級やお金持ちと繋がりを持てる可能性がある。
これらの要素があって、近年では冒険者学校の倍率は高くなっているのだという。
セネカとルキウスの両親は完全に現場で技を磨いてきた人たちだった。
学校に行くのではなくて、失敗を重ねながら身を危険に晒して実地で学んできた人たちだ。
だからセネカは学校にいくことを考えたことはなかった。
「セネカ、世界は広いのよ。若いうちに物事の広さを知りなさいとお爺様が言っていたわ」
セネカは「ほぅ」と言いながら頷いた。
◆
マイオルはソロでバエット山林に行っているらしい。
バエット山林は街の門から一刻ほどで行ける場所で、鉄級から銅級の冒険者が集まる地帯のことである。
セネカも一人でよく行っていたが、マイオルを見たことはなかった。
バエット山林は広いので探索している場所が違うのだろう。
セネカはマイオルになぜソロなのか聞いた。
すると、マイオルの戦い方に合う仲間が見つけられなかったのだと言う。
マイオルは気の合う相手を見つけると森に誘って一緒に探索を行うようだが、しっくり来る相手はまだいないようだ。だが、その活動のお陰で顔が広く友達も多いと聞いた。
「セネカ、せっかくだからあたしとバエット山林に行かない?」
「いいよ」
セネカはマイオルのお眼鏡にかなったようだった。
「あたしは明日でも良いけど、セネカはいつが良い?」
「今日と明日は用事があるから明後日にしよう」
「分かったわ。それじゃあ、明後日の朝からね。楽しみにしているわ」
マイオルは愛用のブロードソードを手に持って、カラッとした笑顔を浮かべた。
セネカは鉄級冒険者になった。
街の近くの森のあらゆる魔物を倒し、あらゆる素材を採取してきた。
もっと早く昇格することもできたが、例の事件もあったのであまり目立たないようにトゥリアがアドバイスした。
ノルト、ピケ、ミッツはセネカよりも早く鉄級に昇格した。
三人は街のホープだ。
未だセネカには追いつかないが、同期の冒険者の中で上位の実力を身につけている。
エミリーはしばらく前に孤児院を出てしまった。
十二歳になったので見習いを終えてトルガのお店で働いている。
エミリーの仕事が休みの日に二人でお出かけすることもある。
セネカはもっぱら刺繍担当としてトルガの店の仕事を貰っている。
セネカの縫う早さについて来れる者はこの街にはいなくなった。
それぐらい研鑽を積んだ。
キトは相変わらずユリアの店で勉強をしている。
ユリアはキトの将来性を見込んで、王立の魔導学校にキトを推薦するつもりらしい。
キトの話によれば、ユリアの推薦があれば学校への入学はほぼ間違いないので、その待遇に相応しい成績で入学試験を通ることが大事だと言っていた。
キトも来年王都に行ってしまう。
ルキウスの話は不思議なほど聞かない。
新しい聖者が見つかったというのに、そのような噂がバエティカまでまわってきていなかった。
セネカとキトは何度も手紙を書いたが返事が返ってくることはなかった。
ルキウスの性格的に返さないということはないので、何処かで止められているのではないかと二人は考えた。
返事はかけないのだとしても、ルキウスには手紙が渡っていて欲しいとセネカは思っている。
冒険者の仕事、刺繍の仕事、薬の材料の仕事、全てが順調である。
お陰でセネカは年齢の割に裕福になった。
討伐や素材採集の仕事は安定していて、納品する物の品質も格段に良い。
刺繍はそもそも高額なので割りが良い。
ユリアにも高級な素材を注文されることが多くなってきたのでセネカの取り分も良い。
セネカは順調に実績を積み上げている。
お金が貯まってきたので、セネカは孤児院を出ることにした。
セネカが出ていくことで一人当たりの資源が増える。
大抵の子供はスキルを授かって一年か二年で孤児院を出る。孤児の多くはお金の使い方に慣れていないので出戻りする子供もいるが、大抵はうまくやっていた。
◆
セネカの動き出しは早かった。
まずキトに相談して、次にトゥリアに相談する。整理した情報を元に決断して、最後にシスタークレアに報告すれば最善に近い答えが導き出せる。
セネカはそんな確信があった。
冒険者ギルド付属の施設に子供用の寮がある。
依頼料から天引きしたり、ギルドの仕事を手伝ったりすることで安く住居を提供してくれるのだ。
バエティカにはいくつかのギルドの寮があるが、キト母の知り合いが寮母をしている女子寮があったので、セネカはそこに入ることにした。
セネカは刺繍の仕事をしたかったので割高の二人部屋に住むことにした。普通は四人から六人部屋である。
セネカと同室になったのはマイオルという女の子だ。
マイオルはセネカの一個年長で【探知】という非常に有用なスキルを持っていることが知られていた。
金に近い茶髪で、肩上の髪をいつも短くまとめている。
「あなたがセネカね! 来週から私と同室になるってミントさんから聞いたわよ」
セネカがギルドで依頼の納品をした後、マイオルが話しかけてきた。
威勢の良い感じの人だった。黙っておかしなことをするセネカとはタイプが違う。
「あなた戦闘系のスキルじゃないのにもう鉄級になったんだってね! すごいじゃない!」
マイオルはなんの衒いもなくそう言った。
セネカは真正面から褒められることに慣れていないので目をぱちくりさせた。
「あたしはマイオル。いまは銅級冒険者になることを目指しているの。よろしくね!」
そう言ってニコニコと笑う様はとても爛漫だった。
◆
セネカが孤児院を出ていく日が来た。
院長やシスタークレアは大袈裟に見送ってくれたが、セネカはいつでも帰れると思っていたのでしっかり抱きつくくらいに留めておいた。
年少の子供の中にはセネカの与太話を聞くのを楽しみにしている子もいたので、セネカがいなくなると聞くと、すぐにぐずり出した。
その様子があんまりにも健気なものだから、セネカはまた話に来ると伝えて、なんとか宥めたのだった。
最後にはノルトがやってきた。
「セネカには負けないからな」
と、よく分からない対抗心を燃やされたが、餞別に解体用のナイフをくれたのですごく喜んだ。
セネカはわりと現金だ。
◆
セネカが荷物を持って寮に行くとマイオルが待ち構えていた。
どうやら手伝ってくれるらしい。
作業をしながら話していると、マイオルは商家の娘だということが分かった。
マイオルはちょうど新しい毛布を買ったばかりだったようで、古い方の毛布をセネカにくれた。
セネカが非常に喜んだのでマイオルはご満悦だった。
その後も、寮の生活をする上であった方が良いものをマイオルが教えてくれたので二人で一緒に買い出しをした。
マイオルはセネカをよく見ていた。
セネカは無駄な物は決して買わないが、必要と決めたら躊躇わなかった。
ある程度お金は持っているようだし、マイオルはセネカに改めて好感を持った。
マイオルはお金の使い方から人の性格を察するのが抜群にうまかった。
◆
寮に戻ってから二人で夕食を食べた。
今日は初日だったので何も言わずにセネカの分を用意してくれたが、明日からは夕方までに言う必要があるらしい。
食事代は有料だが、ギルドからの補助も出ているので外で食べるよりは格段に安い。
中には調理場を使って自分でご飯を作る子もいるらしい。
冒険者にとって食事を作ることも大事な技能である。
部屋に戻るとマイオルとセネカはお互いのことを深く話した。
マイオルは今年で十二歳になる。
いまの目標は十五歳までに銅級冒険者になることのようだ。
王都には十二歳から十五歳までの子供が入学できる学校がいくつかある。
マイオルはその中の王立の冒険者学校に入りたいらしい。お金を積めばもちろん今でも入れるが、銅級冒険者になれば授業料全免除の上、特別な待遇が受けられるらしい。
それを目指して日夜奮闘しているのだという。
セネカは学校に行くことを考えたこともなかったし、そんな世界が広がっているなんて思っていなかった。
セネカが会ってきた冒険者たちは実戦主義で、学校に行った人などいなかった。
だが、マイオルの話によれば冒険者学校を出た方が良いことが多いらしい。
環境が整っていて、上位の冒険者と交流を持って学べる。それに上流階級やお金持ちと繋がりを持てる可能性がある。
これらの要素があって、近年では冒険者学校の倍率は高くなっているのだという。
セネカとルキウスの両親は完全に現場で技を磨いてきた人たちだった。
学校に行くのではなくて、失敗を重ねながら身を危険に晒して実地で学んできた人たちだ。
だからセネカは学校にいくことを考えたことはなかった。
「セネカ、世界は広いのよ。若いうちに物事の広さを知りなさいとお爺様が言っていたわ」
セネカは「ほぅ」と言いながら頷いた。
◆
マイオルはソロでバエット山林に行っているらしい。
バエット山林は街の門から一刻ほどで行ける場所で、鉄級から銅級の冒険者が集まる地帯のことである。
セネカも一人でよく行っていたが、マイオルを見たことはなかった。
バエット山林は広いので探索している場所が違うのだろう。
セネカはマイオルになぜソロなのか聞いた。
すると、マイオルの戦い方に合う仲間が見つけられなかったのだと言う。
マイオルは気の合う相手を見つけると森に誘って一緒に探索を行うようだが、しっくり来る相手はまだいないようだ。だが、その活動のお陰で顔が広く友達も多いと聞いた。
「セネカ、せっかくだからあたしとバエット山林に行かない?」
「いいよ」
セネカはマイオルのお眼鏡にかなったようだった。
「あたしは明日でも良いけど、セネカはいつが良い?」
「今日と明日は用事があるから明後日にしよう」
「分かったわ。それじゃあ、明後日の朝からね。楽しみにしているわ」
マイオルは愛用のブロードソードを手に持って、カラッとした笑顔を浮かべた。
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