アスペでADDな母娘

PoliteFlower

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自閉症児 in Canada

【まさかの自閉症児】

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さて、ワーホリから移住へ切り替えた私。

キャナダで移住するには一体どうしたらいいのか。
ADDがある私は考え始めて5分くらいで気がついたら音楽を聴いていた。

ネットで調べてはみるがどうしたらいいかよくわからない。
さて、どうしたものか。。。。。。

そうこう考えていると、まるで私の心を読んだかのように、
ルームメイトのツナミ(あだな)が情報をくれた。
どうやらキャナダ人が就職したがらない仕事に一定期間つくと、永住権をもらえやすくなるらしい。
き、、、聞こえが悪い!と思ったが、
調べてみると、Nannyという仕事にいきついた。


Nannyとは、日本語でいうと家政婦。
ただ、日本人が持つようなイメージとは違い、その家庭によって仕事内容が変わってくる。
家事全般をして欲しい家庭もあれば、
子供のベビーシットをしてほしい家庭もある。
はたまた両方してほしい家庭もあるのだ。

給料は低く、ハズレの家庭に当たれば奴隷のように扱われる可能性もあるため
キャナダ人はわざわざ応募しない。

しかしながら、カナダでは共働きが当たり前の文化であり、
Nannyの需要は究極に高い。
地元の働き手がほぼ全くいないとなれば、必要なのは安い賃金でも働いてくれる外国人の働き手である。


そこで、キャナダ政府はNannyを
永住権の獲得ができる仕事とし、
働き手を多く集める仕組みにしたのだ。


私はツナミにとてつもなく感謝しつつ、
すぐにNannyのサイトにプロフィールを登録し、
とてつもなく写りのいい写真を貼り付けて
対して子供の世話なんでできないのに割といいように書いて
Nannyになるための宣伝をした。

もちろん経験も特にあるわけでもなく、
たくさんの面接に落ちた。

でも、大量の面接に落ちたのはその女の子に会うためだっだ。



ある日、いつものように私にあなたに興味がある!と一通のメールがきた。
4歳と1歳の女の子。
朝の7時から3時まで。

まぁいつもの感じだなーと思いつつそれとなく返信をした。
ぜひ面接したいです!と。

すると思わぬ返信が返ってきたのだ。



「Our older daughter was diagnosed as autism last year.」

去年私たちの上の娘は自閉症と診断されました。


その後に続く文章では、
娘は喜ぶと手を上下に振り、とてもアクティブです。
言葉を話すことができません。

そう書かれていた。

私は一瞬固まった。
まさかの自閉症児。
こんなことがあるのか?
子供のお世話。そこに自閉症という言葉など頭の中には全くなかった。

少し考えた。自分自身も苦しんだ自閉症。
幼少期に診断されていたら?
正しい養育がされていたら?


この時初めて、自閉症の子供のためにできることをしたいと
ただメールをみただけなのにすぐに思った。

そして私は自閉症の子供を助けたい!
その一心で面接を受けに行ったのだ。
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