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アスペな母娘、そして家族
【常識を知らない】
しおりを挟むアスペは、興味の幅がせまいってよく言います。
全くその通りだな、と私は思います。
私は、英語に没頭するあまり、その他の情報はほとんど頭に入っていません。
驚異的な集中力を発揮する反面、
普通の人のように幅広い知識が得られません。
専門学生だった頃の話です。
英語が大好きだったので、英語の専門学校に通ってました。
そこで、4才くらい年上の人が、
「オペラハウス」の話を切り出しました。
オーストラリアにある、オペラハウスです。
英語を勉強していて、海外に興味がある人なら、
知っていて当然の有名な世界遺産です。
でも、私は知らなかったんです。
私が興味があったのは、英語だったんです。
そのため、それ以外の知識がありませんでした。
「北原さんって、常識を知らないよね。」
その言葉は私の心にグサリと刺さり、
今でも心の傷となっています。
私はこの時から「常識」という言葉が本当に嫌いになりました。
まず、できて当たり前、
知っていて当たり前のことなんて、
この世には存在しません。
常識という言葉を使う人は、
「せまい世界しか知らないんだな」って思います。
今はそう思えます。
私は英語を勉強することを辞めず、
結局海外で働く経験さえ積むことができたわけです。
オペラハウスを知らないくらい、
どうってことないです。はい。
そんな私は、グリーという海外ドラマを見て、
「個性」の大切さを学びました。
グリー部は日本語だと合唱部です。
そのグリー部には、ありとあらゆる人が揃ってます。
ゲイ・レズビアン・バイセクシャル・車椅子・トランスジェンダー・アスペルガー・ストレート・ゲイの娘、など。
ここにアスペルガーがいたことが無性に嬉しかったんです。
私は、20才すぎには、自分がアスペだと自覚していたので。
そう、みんな個性なんです。
人と違っていても、
輝くために生まれてきたんです。
オペラハウスがなんじゃい!
って感じですね。
この個性の方がよっぽど大切な知識です。
なんだかんだで私は強くなっていったのです。
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