70 / 80
自閉症児 in Canada
【幼稚園】
しおりを挟む
私が子供達と働き始めて1年で、アンナは5歳になりました。
カナダでは5歳になると、
義務教育で必ず幼稚園に行くことが決まっています。
なので、アンナも当然幼稚園に行くことが決定しました。
アシュリー達が住んでいるところはわりかしな田舎。
通うことになった幼稚園まで少し距離があります。
電車とバスの乗り継ぎが必要になるため、
自閉症を抱える子供に乗っては大冒険です。
さらにチャーリーを家に置いては行けないので、
私は毎日アンナとチャーリーを
幼稚園まで送り迎えしなけなければならないのです。
これは大変だ。
さて、幼稚園の送り迎えはどうなることやら。
アンナの初登園は、ボブの車で行くことになりました。
車なら5分程度。
バスと電車を乗り継ぐと30分。
この差はなんだ。
さて、幼稚園につくなり、アンナは大泣きしました。
まず、教室で待っていることができません。
幼稚園の外にある遊具の方へ行こうとし、
「今先生を待っている」
ということを理解していないようです。
周りの子供達がびっくりして
アンナの方をじっと見ていました。
数分してアンナにつくことになった
アシスタントがやってきた。
アンナに集団行動は難しいため、
アンナ1人に特別な先生がつくこととなっているのです。
アシスタントの名前はミッシェル。
60代くらいだろうか?
とても優しそうな白髪のおばあさん先生だ。
「あらあら元気があるわね」
笑顔でそういうと、アンナの母子分離がすぐに始まった。
アシュリーもボブもとても不安そうだ。
私達は特別にその日は
幼稚園の入口ロビーで待たせてもらえることとなった。
普通保護者は学校内には入れない。
「ウワーーーーーー!」
アンナの凄まじい泣き声が聞こえた。
でも、いつものカマキリ声ではない。
ごく普通の5歳児の泣き声だ。
母子分離をしたことでの子供としての普通の反応だろう。
1時間ほどしてアンナの泣き声は止み、
どうやらその日はダンスや水遊びをして楽しんだようだ。
通常幼稚園は15時までだが、
アンナはBIの予約が午後に入っていることから
13時までということで話がついた。
「こんなに短時間で慣れるなんて、この子はすごいわ!」
ミッシェルが13時になってアンナを連れてきた時に言った。
どうやらアンナはとてもタフな子ならしい。
素晴らしいことだ。
これからアンナはどのように成長していくのだろうか。
カナダでは5歳になると、
義務教育で必ず幼稚園に行くことが決まっています。
なので、アンナも当然幼稚園に行くことが決定しました。
アシュリー達が住んでいるところはわりかしな田舎。
通うことになった幼稚園まで少し距離があります。
電車とバスの乗り継ぎが必要になるため、
自閉症を抱える子供に乗っては大冒険です。
さらにチャーリーを家に置いては行けないので、
私は毎日アンナとチャーリーを
幼稚園まで送り迎えしなけなければならないのです。
これは大変だ。
さて、幼稚園の送り迎えはどうなることやら。
アンナの初登園は、ボブの車で行くことになりました。
車なら5分程度。
バスと電車を乗り継ぐと30分。
この差はなんだ。
さて、幼稚園につくなり、アンナは大泣きしました。
まず、教室で待っていることができません。
幼稚園の外にある遊具の方へ行こうとし、
「今先生を待っている」
ということを理解していないようです。
周りの子供達がびっくりして
アンナの方をじっと見ていました。
数分してアンナにつくことになった
アシスタントがやってきた。
アンナに集団行動は難しいため、
アンナ1人に特別な先生がつくこととなっているのです。
アシスタントの名前はミッシェル。
60代くらいだろうか?
とても優しそうな白髪のおばあさん先生だ。
「あらあら元気があるわね」
笑顔でそういうと、アンナの母子分離がすぐに始まった。
アシュリーもボブもとても不安そうだ。
私達は特別にその日は
幼稚園の入口ロビーで待たせてもらえることとなった。
普通保護者は学校内には入れない。
「ウワーーーーーー!」
アンナの凄まじい泣き声が聞こえた。
でも、いつものカマキリ声ではない。
ごく普通の5歳児の泣き声だ。
母子分離をしたことでの子供としての普通の反応だろう。
1時間ほどしてアンナの泣き声は止み、
どうやらその日はダンスや水遊びをして楽しんだようだ。
通常幼稚園は15時までだが、
アンナはBIの予約が午後に入っていることから
13時までということで話がついた。
「こんなに短時間で慣れるなんて、この子はすごいわ!」
ミッシェルが13時になってアンナを連れてきた時に言った。
どうやらアンナはとてもタフな子ならしい。
素晴らしいことだ。
これからアンナはどのように成長していくのだろうか。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説


サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
鬼母(おにばば)日記
歌あそべ
現代文学
ひろしの母は、ひろしのために母親らしいことは何もしなかった。
そんな駄目な母親は、やがてひろしとひろしの妻となった私を悩ます鬼母(おにばば)に(?)
鬼母(おにばば)と暮らした日々を綴った日記。
後宮の棘
香月みまり
キャラ文芸
蔑ろにされ婚期をのがした25歳皇女がついに輿入り!相手は敵国の禁軍将軍。冷めた姫vs堅物男のチグハグな夫婦は帝国内の騒乱に巻き込まれていく。
☆完結しました☆
スピンオフ「孤児が皇后陛下と呼ばれるまで」の進捗と合わせて番外編を不定期に公開していきます。
第13回ファンタジー大賞特別賞受賞!
ありがとうございました!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる