アスペでADDな母娘

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自閉症児 in Canada

【チャーリーの知能】

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チャーリーはアンナと同様自閉症と診断されわけですが、アンナとはタイプが全然違います。


アンナはどちらかというと発達の偏り。
視覚での情報が強すぎるゆえ
それ以外がなかなか発達しない状態と言えます。
ただ、視覚でやり方を教えると2回見せる必要はなく、すぐに覚えることができます。
なので、パズルやマッチングゲームなどはとても得意です。



チャーリーは、
2歳3ヶ月の時に知能が生後10ヶ月程度しかないと診断されました。
アンナのように視覚が優れているというわけでもなく、発達そのものが全て遅れ、
さらに人に興味がない状態です。

精神発達遅滞+自閉症と言ったところでしょうか。
なので、やり方を何百回教えても全くできるようになりません。
遊び場に連れていけば、
何が起こっているのか全く分からず、
視線は斜め下の状態でただウロウロ。

マッチングもできず、
家ではソファで転がるだけ。


どうやらチャーリーは
視点にも少し問題があるようです。
視界がせますぎるのです。


滑り台を見ても、
滑り台の1部の棒にある小さな釘に目が行きます。
物の局所しか見えず、全体が見えないため
周りの状況が判断できません。

視界がせますぎて、
細かな物が特になければ視線は常に斜め下です。
人全体を目で捉えることも難しいようです。



チャーリーにはリンジーが毎日ついていますが、
それはそれは大変です。


何度やっても、
チャーリーは一向に学ばないのです。



そして、こんなことがありました。

チャーリーはポップコーンが大好きです。
それはまさに『執着』でもあり、
ポップコーンに関連するものはある程度記憶できるようです。


私達は1度、ポップコーンを大きなボールの中に入れていたことがあります。
すると、チャーリーはその大きなボールを見かける度に、
そのボールの方向へ行き、
隠さない限り延々と行き続けてしまうのです。


中身を見せて、
「ポップコーンは入っていないよ」
と伝えると一旦は興味を失せますが、

2秒後にはまたボールの方向へ行きます。


これは、
「いつかポップコーンが現れる」と思っているのでしょう。
チャーリーの中でそのボールにはポップコーンが入っているものだと記憶されているため、
いつかポップコーンが現れると思っているのかもしれません。

それがいつかわからず延々と確認し続ける。



なので私はリンジーがチャーリーと遊んでいる間はそのボールを使えません。
チャーリーが延々とそのボールを確認しに来続けるからです。


お昼ご飯の準備で使い時に、ちょっと不便だな、なんてこともあります。

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