アスペでADDな母娘

PoliteFlower

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自閉症児 in Canada

【経歴よりも大切なもの】

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アシュリーとボブは私にはレジュメも経歴も何も聞いてこなかった。


それはなぜか。


答えは、子供に選ばせることにしたからだ。
2人はこれまで何人かNannyを雇ってきたが、
失敗にばかり終わっていた。
それは経歴などを重視して、子供との相性をあまり考えてこなかったからだ。


そして今回ついに、
子供が私を受け入れたことで
私を雇う決心をしたのだ。
当然私はこれに答えなければならない。


私が長年思い続けてきたこと。
母がもし自閉症だと気づかれていたら。
もし正しい療育を受けてきたのなら。
今きっと母の人生は違う。
姉妹絶縁はなかっただろうし
私はもしかしたら母にベタベタだったかもしれない。


もっと母はいい人生を持てたかもしれないのだ。

それを思うと、やっぱりベストをつくしたい。
そう思えるのだ。



「あなたを雇いたいわ。
1週間後から仕事開始になると思うけどどう?」

アシュリーは私に少し不安そうな顔をしつつ聞いてきた。
多分断られたらどうしようと思っていたのだろう。

その思いとは裏腹に私は快諾した。

これは運命の出会いなのだ。
私は、素人でありながら自閉症の子供と関わるという素晴らしい機会を手にしたのだ。


本当に幸運だ。
これから、どんな日々が待っているのか。
楽しみだー!
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