勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている

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【勇者が仲間になりたそうにこちらを見ている】

【第二十六章】 最終決戦へ

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 ゴシック・ロマンスというジャンルの小説がある。
 十八世紀の終わりから十九世紀にかけて流行した中世ヨーロッパ発祥のSFやホラーの元となった娯楽小説だ。
 ゴシック風の古城や寺院などを舞台に信仰や伝承を元にした、例えば吸血鬼や幽霊、破戒僧などの怪奇を描いたものが主となっていて、現代においてもオペラ座の怪人、フランケンシュタイン、ドラキュラなどの有名作品は日本でも広く認知されていることだろう。
 ゴシック・ロリータというファッションも、元を正せばここからきていることを現代人がどれだけ把握しているだろうか。
 若干話が逸れてしまったが、なぜ急にそんなことを長々と解説するのかというと目の前にある物を何かに例えようとしたときにそれ以上に適した表現が見つからなかったからである。
 僕達は一人と欠けることなくセミリアさん、サミュエルさんを先頭に目的地であるその建物の前に立ち、その全容を見上げていた。
 名をラグレーン城というらしいこの古びたお城は百年以上も昔に使われていた廃城だとのことだ。
 先日訪問したグランフェルト王家の住む城よりもさらに大きく広大ではあったが、まさにゴシック小説に出てくる古城の様に風化し黒く朽ちていて昼間であるにも関わらず薄暗い雰囲気に覆われている。
 周りにコウモリが飛び回っていないことが逆に違和感を感じさせるほどに危険な匂いがプンプンしていた。
「さすがに……気味悪いわね。なんていうか、一昨日のあれとはまた違った空気だしさ」
 の誰もが言葉を失いつつある中、最初に口を開いたのは春乃さんだった。
 それもそのはず、正直に言ってこうして建物の前に立っているだけでも危険なことをしている自覚が芽生えてくるレベルに不吉さが伝わって来る。
「なんつーか、ただの建造物だってのにラスボス感がハンパねえな」
 返事をしたというわけでもなく、高瀬さんも独り言の様に漏らしている。
 今からここに入っていくのだと思うと、それはもうネガティブな感想しか出てこないわけだが、思いの外みのりは怖がっていない様に見える。
 この間の地下牢獄も然り、こういうホラーな雰囲気は一番嫌いだったはずなんだけど……。
「みのり、大丈夫?」
「うん。一昨日ほど怖くはない、かな。それに……見えない物にビクビクしてちゃ駄目だって決めたから」
 そう言ったみのりの目には決意がありありと表れていた。
 いつの間にそんな男らしい決心を……昨日僕が居ない間に何があんたんだろう。
 ノスルクさんの指導の下に修行というか訓練をしていたはずなんだけど、その時になにか自信を付けるきっかけとなる出来事でもあったのだろうか。
 元々みのりと春乃さんが同行することに反対した僕としては驚く他ない感じだ。勿論そんな進言は怒りの却下を食ったわけだけど。
「ふん、見掛けにビビってんじゃないわよ。どうせ中に居るのはアイツだけなんだから」
 ボソリと、サミュエルさんが言った。
 大層気に食わなさそうなその態度は、セミリアさんも含めて幾度となくここに来ては敗北している過去があってのことなのだろう。
 僕達もそうだが、このノスルクさん製の首飾りがあるおかげで負けても死ぬことだけは回避出来る。
 だけど、それは言い換えれば負けてしまうことによってその挑戦が終わることはないということであり、彼女達が背負う使命は魔王という存在に勝利しこの国に平穏を取り戻すまで半ば永遠に続くということだ。
「あいつ、というのは魔王という存在のことですか?」
 僕は問う。
 これだけ広い城に魔王一人ということはないんじゃないだろうかと思えてならなかった。
「そうよ、アイツは手下を傍に置くようなことはしない。もっと言えばこの国に巣食う魔物どもを指揮するようなこともしなければ自分から人間を滅ぼそうとすることもない。ただ野に放って放置してるだけの何考えてるか分からないヤツなのよ」
「なるほど、そういうタイプなんですか」
 漫画やゲームで知る魔王とは随分と勝手が違うものだ。
 しかし言い方を変えれば僕達にとっては相手が魔王一人に限られるというのは光明にも思える。
 魔物というのは主たる存在を失えば独自に猛威を振るうようなことはないらしく、この場合においてはその魔王を倒すか追い返せば本来その指揮下にいる化け物達も完全にとまではいかなくともこの国から居なくなるだろう、ということだ。
 だが、不安材料が一つ。
 今までがそうだったとしても、今日に限ればこの城の中にいるのは魔王一人ではないのだ。
「サミュエル、伝えるタイミングが無かったが今回ばかりはシェルム一人が相手というわけではない」
 代わりにセミリアさんが言ってくれたので、続きは僕から説明するとしよう。
「どういう意味よクルイード。他に誰が居るってのよ」
「魔王の配下の、しかも幹部であるらしい刺客が待ち受けているとのことです」
 エスクロという地下牢獄でやりあった剣士。
 ギアンという王様に成り代わっていた老人。
 少なくともその二人は居ると見ていい。シェルムという名の魔王の配下であると、確かに聞いた。
「そいつらがここで待ち構えてるっての? 何でそんなことが分かんのよ。ていうか先に言いなさいよ、そういうことは」
「すいません、セミリアさんが言った通り説明するタイミングが無かったもので……ただ事実であることは間違いないと思います。そのエスクロという男本人が言っていたということなので」
「あっそ。まあいいんじゃない? 幹部クラスの魔族ならまとめて始末しないと後々面倒だろうし」
 丁度いいわ、と。
 サミュエルさんは大したことではないように続ける。
 いつにも増して、というほどの長い付き合いがあるわけでもないが、しかし毎度のことながら一人だけ緊張することもなければ不安も恐怖も感じさせない佇まいである。
 昨日の夜も何度も言っていた。

【やるかやられるか、ただそれだけのこと】

 この言葉以上でも以下でもない、という意識の表れなのだろうか。
「つまりは中ボスと魔王を倒せばハッピーエンドってわけだな?」
「簡単に言うけど、あの黒い奴一人でもセミリアと互角みたいな感じだったのよ? 第一そのマオーはこの二人でも勝てなかったわけだし油断してたらヤバいって絶対」
「別に油断はしねえが、今までは勇者たんもサミュたんも単体で挑んでたわけだろ? そこに修行によって進化した俺様やその仲間達に加えてゲレゲレがいるんだ。負けるわけがねえ」
 そんな高瀬さんと春乃さんの言葉は、どちらももっともな意見だ。
 油断など絶対に有り得ないが、二人が過去に挑んだ時とは状況は大きく違うというのも事実。恐らくそれは向こう側も同じだろうけど。
「カンタダの言う通りだ。一人で戦っていた今までとは大きく違うのだ、奴の言う通り私はこれが最後の戦いのつもりでいる。勿論ハルノの言う通り気を抜けないことは大前提だがな」
「して勇者よ、そのシェルムとやらの居場所は把握しているトラか?」
「うむ、一番奥にある玉座の間が奴の部屋代わりとなっているようだ。乗り込むたびにそこにいることを考えても間違いないだろう。その部屋まではただ真っ直ぐ進むだけで辿り着くことが出来る。途中いくつか広間はあるが、脇の部屋などは放っておいていい分だけ辿り着くだけのことに苦労はしないだろう」
「ふむ、それだけでも過去に積み重ねた闘いは無駄ではなかったということだトラな」
「うむ? それはどういう意味だ?」
 セミリアさんは合点がいかない様子で、言葉の主である虎の人ではなく僕を見た。
 なんだかここ最近参謀どころかただの解説役という地味なポジションに落ち着きつつある気がしてならない。
 結局推論を語りたがるあたり性に合っているのかもしれないけど……。
 というわけで解説。
「要するに、先日のように探索する手間がないだけでも今の僕達にとっては随分とプラス要素である、ということじゃないかと」
「そういうことだトラ。初めて来るオイラにしてみれば僥倖と言える。もっとも下級魔族が行く手を阻む心配がないのであれば違いは体力ぐらいのものだろうがな…………トラ」
「なるほど、そういう意味であったか。しかし、例え体力一つだとしても温存しておくに越したことはない。敗北を誇ることなどあってはならないが、今日この日のために役立ったというのであれば少しは救われるというものだ」
『だがクルイードよ、今までは魔王のところへ直行していたんだろう? さっき相棒が言ったが、今日はその幹部とやらが待ち構えてるんだ。トラ助の言う行く手を阻まれる心配がねえってのはちと勝手が違うぜ?』
「それは承知の上だジャック。サミュエルも言ったが、どのみち倒さなければならん相手である以上避けては通れまい。元より奴等に勝てないようでは魔王を倒すことなど出来ん」
『そりゃごもっとも、だな』
 分かっているならそれでいい。といった口調のジャックの言葉は『気を緩めるな』『油断するな』そんな忠告であり鼓舞に聞こえた。
 今まではセミリアさんやサミュエルさんが一対一で魔王に挑んできた。
 だが今はその二人が肩を並べ、加えて僕やみのり、春乃さんに高瀬さん、ジャックに虎の人がいる。
 対する相手もまた、今まで通りではないのだ。
 その時点で『今まではこうだった』という理屈が必ずしも通用するとは限らない。
 そういうことを言いたかったのだと思う。
「ちょっと! いつまでもあーでもないこーでもないって言ってないでさっさと行くわよ。時間が勿体ないわ」
 サミュエルさんがイラつき具合を隠そうともせず、話を遮る様に僕達の間に割って入ってきた。
 待つことが嫌いだからとか、群れることが嫌いだからとか、苛立つ理由は色々想像出来そうだけど一番の理由は逸る気持ちに昂ぶる感情の表れなのだと目に見えて分かる。
 サミュエルさんとて幾度となく、長きに渡って打倒魔王を目指して戦いを続けてきたのだ。
 宿命を胸に、人々の希望を背に、それぞれその身に秘めて一人武器を振るった時分と比べて、例え言葉や表情に出さずとも何か心持ちに変化があるのかもしれない。
「よし、では行くとしよう。何度も言うがこれが最後の闘いだ。必ずやこの手で栄光を掴み取る……どうか私に力を貸してくれ。この国の未来の為に」
 決意じみた表情を添え、セミリアさんは右手を差し出した。甲を上に向けて。
 春乃さん、高瀬さん、みのりあたりはその意味が分かっていないらしく、目をパチクリしながらその手を眺めているのでここは僕が空気を読んでおくとしよう。
 そっと、セミリアさんの手の上に自分の手を重ねる。
「僕には大したことは出来ませんし、国とか未来なんて背負う度量も器量もないので、せめてみんなの無事を見届けるために出来る全ての事を」
「オイラは異端の身だが、奇縁でこそあれ恩義に報いる為、その心意気に付き合おうトラ」
 重ねた手の上に虎の人がゴツい手を乗せた。
 よろしく頼む。
 そうセミリアさんが微笑したのを見て、春乃さんと高瀬さんがハッとした表情になったかと思うと、慌てて手を出してくる。
 我先にと差し出した手は僅かに春乃さんが早く、高瀬さんの手が一番上になった。
「ヘヘン、あたしの勝ちね」
「うるせい、こういうのは後であれば後であるほどなんか主力っぽいポジションだろが」
「どーだか。チョーシこいて『俺に構わず先に行け』ポジションになるんじゃないわよ」
「なってたまるかってんだ。どうせなら『もう何も恐くない』と解放された心を持って相手に突撃してやるぜ」
「どんだけ魔法少女好きなのよ。しかも結局死ぬポジションだし。ま、こんなおっさんは放っておいて」
 そこまで言って、春乃さんは顔の向きを僕達の方へ変えた。
「あたしもややこしい事は考えられないからロック魂全開で頑張るだけよ。仲間の助けになれる様に」
「心配するな勇者たん、俺様が居れば世界の一つや二ついくらでも救ってやるぜ。そう、まだ見ぬローラ姫の為に」
 そう言って不敵に笑う二人は相変わらずな感じだったが、その決意に水を差す者はいない。
 そして、それに続く様に隣にいたみのりが重なり合った手の上に自らの手を乗せる。
「わたしも難しい事は分かりません。だからせめてみんなで無事に帰れるように、出来ることをやろうと思います」
「ああ、よろしく頼むぞミノリ」
 みのりの決意表明にセミリアさんが答えると同時に、全員が残る一人の方を向いた。
 視線の先にいるサミュエルさんは腕を組んだまま面倒くさそうにしているだけだ。
「ちょっとあんた、早くしなさいよ」
 動こうとする気配のないサミュエルさんに春乃さんが呼び掛ける。
 が、当のサミュエルさんは心底面倒臭そうな溜息を返すだけだ。
「はあ? 早くしろはこっちの台詞だっての。いつまで正義のヒーローごっこやってんのよ。行くなら行くでさっさとしろってのよ」
「あんたねえ……空気読めないわけ?」
「読みたくもないわね。これから戦いが始まるってのにそんなことして気を緩めて、何がしたいのやら」
「ほんっと性格悪い奴……セミリア、やっぱこの女連れて行かなくてもいいんじゃないの?」
「まあそう言ってやるなハルノ、サミュエルはこういう奴なのだ。それでも強さと志は信頼出来るし悪い奴でもない、それは私が保証する」
「むー、セミリアがそう言うなら……」
「ツンデレ露出っ娘というのも斬新なキャラだな、うん」
「黙れ気持ち悪いおっさん」
「誰がおっさんだぁぁぁ!」
 そんなどこかいつも通りのやりとりも、この時ばかりは叱責する者はいない。
 そして僕達は再び入り口の大きな扉と向かい合う。
「すっかり忘れてたけど、ジャックもなにか一言どうぞ」
『俺はオマケみてえなもんさ、口は出してやれるが手はだせねえ。おめえら仮にも勇者とそのパーティーを名乗るのなら、国の一つぐれえ救ってみせやがれ』
「ああ、必ずや」
 ジャックの激励に、セミリアさんが力強く頷いた。
「得体もしれないアンタに言われるまでもないわ」
 そうボソリと呟いたのはサミュエルさんだ。
「世界を救う男、その名も俺ってなもんよ」
「だからー、世界を救う前に社会に馴染む努力をしなさいってのよ。ま、あたしもちょっとビビってたから人の事は言えないけど、これで最後なんだし気合い入れなきゃってもんよね」
「わたしも今度こそ足を引っ張らないように頑張りますっ」
「心配するなレディーマスター。少なくとも、我が身を賭して誰も死なせやしないトラ」
 虎の人は何とも心強いことを平然と言って僕とみのりの肩に手を置いた。
 頼もしいことこの上ないよほんと。
 兎にも角にも、最後の闘い。そう銘打って挑むこの先に待ち構えている未知なる世界における最大の山場へと。
 それぞれがそれぞれの理由と決意を胸に抱いて進む意志は決して揺るぐことはない。
 僕はこの国の平和や知らない世界の未来のことよりも、今ここに居るみんなが無事に帰れるように、また自分達の世界へ帰ることが出来るように、ただその為に死力を尽くす。
 そう心に誓って、二人の勇者に続いて巨大な城の中へと続く縦も横も身体の何倍もある大きな扉を潜った。
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