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1章
10 逢いに来た
しおりを挟む「あ、の……そのお話。最後まで聞かないと駄目ですか?」
青い顔をした少女が、口を押えながら小さな声を洩らした。
しまった、こんな少女にグロい話を語るべきでは無かったか。
そんな後悔の念はあるが、話し始めた以上最後まで聞いてもらわないと意味がない。
この後が重要なのだ、この後こそがこの少女と関りが有る内容なのだから。
「えっと、ごめんね? 色々と省略して話すと、そのお姉さんが死んじゃって、その後心霊現象が起きたよって話に繋がってくるんだけど……」
「スプラッタがコレ以上続かないなら、聞きます……」
「なんか、ごめんね?」
やはり、子供に聞かせる話では無かったか。
困った、というか“どう伝えればいいかな?”なんて事を考えながら、頭をガリガリとかいて視線を明後日の方向へと向けた。
もう少しマイルドな言い回しにした方がいいのだろうか?
でも文才というか、話を変えて語る能力って俺にはあんまり無いからなぁ……。
あくまでも“語り部”。
過去にあったことを、そのまま伝える。
状況を言葉に変える能力はあったとしても、子供向けに簡略化する能力は持ち合わせていないのだ。
だからこそ、言葉は状況を“そのまま”の形で伝えてしまう。
そういう“異能”とも呼べる能力なのだから仕方ないのだが、コレがここまで厄介だと感じたことは無かった。
「えっと……もう少し、というかここからは幽霊の話だから。聞いていられる?」
「……頑張ります」
正直もう聞きたくないですと、表情が物語っている訳だが。
ここで止めてしまえば、“お仕事”として成り立たなくなる。
というより、彼女の問題が解決できなくなってしまう。
だからこそ、語る他無いのだが……なんか物凄い罪悪感が。
「はぁ……」
大きなため息を溢してから、今一度目の前の少女と向き直る。
もう少しだ、もう少しだけ我慢してもらおう。
身勝手ではあるが、彼女もこのままでは苦しいままだろう。
でも、コレを語れば彼女は救われるかもしれない。
だとすれば……語り部としての行動は決まっている。
例え彼女の心に傷を残したとしても、彼女自身の命には代えられない。
だからこそ、今“祓う”べきなんだ。
そう言い聞かせながら、もう一度。
再び語り部として、俺は口を開くのであった。
――――
変化に気付いたのは、姉の葬儀から数日が経ったある日の事だった。
何か、声が聞こえた気がしたのだ。
今の時刻は深夜に差し掛かっているし、私の部屋には誰もいない。
ここ数日事故を起こした相手とのやりとりにより、両親の怒鳴り声が聞こえてくる事は多々あったが……この時間まで続いた事などこれまでになかった。
『――だい。 ネェ、私ニ』
え? っと、思わず声をあげて、周囲を見回した。
視界に映るのは薄暗い室内、ベッドに横になっている為全てが見回せるわけではないが……人の気配などはしない。
では、どこから?
そんな事を思いながら体を起こそうとしたが。
「んっ!? ……うぅっ!」
体が動かない。
誰かに押さえつけられているとか、縛られている訳でもないのに指一本動かす事が出来なかったのだ。
唯一動かせるのは眼球。
後は口も少しだけ動くが……痺れたみたいな感覚で、上手く動かす事が出来ない。
金縛り。
思わずそんな言葉が頭の中に浮かんだ。
知識としては知っていても、実際にこの身に起こるのは初めての経験だった。
知識と言うなら、金縛りの原理と言うか、どうしてそうなるのかという情報も目を通した事がある。
確か“頭が起きていて、体が寝ている状態”だって、そう書いてあった。
詰まる話、心霊体験とかそういう類のモノではなく、普通に体の異常。
ここ最近は色々あった。
心も体も、思った以上に疲弊していたのだろう。
当然だ、いつも一緒に居た姉が急に居なくなり、優しかった父は毎日電話越しに怒鳴り散らしている。
もう、全てに疲れてしまった。
そんな風に考えながらため息を溢し、ふとベッド脇に視線を動かすと。
『……』
何かが、ベッドの淵から顔を出していた。
その瞳はジッとこちらを伺っていて、長い髪に隠れて表情までは伺えない。
だがしかし、“ソレ”は間違いなく私の事を覗き込んでいた。
「ヒッ!」
短い悲鳴が漏れるものの、続く言葉が出てこなかった。
恐怖で声が出せないのか、それとも金縛りの影響なのか。
私は瞼を下ろす事も出来ず、ただひたすらにそのナニかと見つめ合っていた。
怖い、怖くてたまらない。
呼吸は浅くなり、涙は留まることなく流れ続け、体中から体温が奪われていく。
「はっ、はっ、はっ」
まるで獣みたいな呼吸を繰り返していく内に、視界に靄が掛かっていくのが分かった。
その時の私には、何が起こっているのかまるで理解出来なかったが。
多分過呼吸か何かを起こしたのか、それとも恐怖で失神したのか。
気づいた時には……朝になっていた。
慌てて跳び起きて部屋の中を確認するも、昨夜見た女の姿はどこにもない。
もしかしたら、随分と怖い夢を見ていただけなのかもしれない。
無理やりそう思い込もうとして、深呼吸を繰り返していた私の視界にソレは映り込んだ。
私の机に飾られた写真立て。
そこには私と姉が並んで映っている写真が飾られていた筈だったのだが……。
「お姉ちゃん……だったの?」
床に落ちて、ガラスの砕けた写真立て。
そして写真に写った姉の顔に、何かを突き刺した様な穴が開いていたのだ。
これは、姉からのメッセージなのだろうか?
顔、と言うか頭に空いた穴。
それはどうしたって、思いだしたくもない悲惨な姉の姿を連想させた。
だからこそ、姉が戻って来たのだと……そう告げられている様な気になってしまったのだ。
「お姉ちゃん……居るなら返事してよ……声を聞かせてよ……おねぇ、ちゃん」
写真を胸に抱き、私はひたすらに嗚咽を洩らす事しか出来なかった。
――――
その日から私は、少しだけ前を向くようになった。
多分昨夜のアレは、ずっと俯いてばかりの私を姉が叱咤しに来たのだと思ったからだ。
だからこそ、私は今までの生活を取り戻すべく動きだした。
いつまでもベッドの上で蹲っているだけでは駄目だ、また姉に叱られてしまう。
そんな事を思いながら、少しだけ明るくなった私は今日という日を過ごした。
姉と離れ離れになってしまった事は悲しいが、今の家庭内の状況を考えればクヨクヨしている場合ではない。
私だけでも、しっかりしないと!
なんて、思っていのだが。
『……だい? ネェ、――私に』
その夜もまた、姉の声が聞こえて来た。
何を伝えたいのか、いまいち言葉は伝わってこないが、それでも昨日よりもずっと落ち着いた気持ちで対応する事が出来た。
相変わらず、体は動かないままだったが。
「お姉、ちゃ……」
痺れる唇を何とか動かしながら声を発すれば、ピタリと姉の声は止まった。
そして昨日と同じように視界を動かせば。
やっぱり、ソコに居てくれた。
長い髪に顔は隠れ、そして隙間から覗く瞳も、昨日と同じ。
「お……ねえちゃ」
もっと言葉を交わしたい、触れあいたい。
可能なら、また昔みたいな底抜けに明るい笑顔を見せて欲しい。
そんな事を考えながら、私は必死で手を伸ばそうとした。
でも、その前に意識は遠のいていく。
あぁ、まただ。
昨日と同じ、何も出来ないまま私は眠りに堕ちていく。
自分の不甲斐なさを感じながら、どこか安心した気持ちで私は意識を手放すのであった。
それからも、奇妙な現象は毎夜続いていた。
少しだけ声が聞こえて、金縛りにあって。
視線を向ければ姉が傍に居てくれる。
だからこそ私は励まされたし、家族の為にも明るく生きなくちゃと思っていた。
だというのに。
「なぁ……最近、ちゃんと眠れているのか? 無理をしてないか?」
やけに心配そうな顔で、父親がそう問いかけて来たのだ。
その台詞をそのまま返してあげようかと思う程、父の方がやつれていると言うのに。
裁判を起こすというのは相当な手間がかかるらしく、相手との交渉や連絡にも感情が抑えきれない毎日。
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「私は大丈夫だよ? お父さんこそ、ちゃんと休んだ方が良いって」
私にはお姉ちゃんも付いているし、とは流石に言えなかったが。
「で、でも。アレから変に明るいし、無理しなくていいのよ?」
母親までもが私の事を不信に思っているのか、困った様に問いかけてくる。
何でそんな事ばかり言うのだろう。
私は多分、家族の中で誰より大丈夫だ。
お姉ちゃんは来てくれるし、問題の解決は両親が取り組んでくれている。
だからこそ、私に心配される要素など何一つないはずなのだが……。
「最近、鏡は見たか?」
何の話だろう? なんて首を傾げて見せれば、父親は私の手を掴んで無理やり洗面所に連れて行った。
「ホラ、見てみろ。コレが大丈夫なヤツの顔か? クマも酷いし、眼に力はない。気付いていないのかもしれないけど、お前はその半笑いをずっと浮かべているんだぞ?」
鏡の中には、一瞬「誰だろう?」なんて思ってしまう程の“自分自身”が写し出されていた。
鏡に映る父親の姿も随分とくたびれたモノになっていたが、それ以上に酷い姿の自分が……鏡に向かってほほ笑んでいた。
髪の毛はボサボサだし、艶なんてまるでない。
白髪にはなっていないが、老婆みたいだ。
それに肌もガサガサだし、血色も随分と悪い気がする。
そして何より、眼に力がない。
本当に死人みたいな顔をしたヤツが、私の事を見て笑っているのだ。
これは確かに、両親より酷いかもしれない。
「なん……で、え? いつから……」
「ずっと前からだよ。頼むから、無理せず休んでくれ。父さん達も、今のお前を見ているのが辛い」
おかしいな、私は毎朝鏡を見ていた筈なのに。
その時はいつも通りの私が映って、ニカッと笑顔の練習なんかしちゃったりして。
皆を、家族を元気づけようって……そう思っていた筈なのに。
いつから私は、こんな姿になっていたのだろう?
「お、お父さん。今日皆で一緒に寝てもいい?」
「え? あぁ、構わないが。どうした?」
「う、ううん。別に何でもないの、本当に何となくだから……」
急に、深夜に訪れる姉の事が怖くなった。
姉が現れている事自体、よく考えれば異常なのだ。
“怪奇現象”、と言って間違いないだろう。
いつからだ? いつからソレを普通の事だと感じていた?
むしろ最近の私は、彼女がやってくる事を嬉しいとさえ感じていたのだ。
例え姉だったとしても、ベッドの淵から覗き込んでくるだけの相手に、何故そんな事を感じていたのだろう。
その時初めて、全身が凍り付く様な強烈な寒気に襲われた。
あの瞳は、決して愛する者を見つめる眼光では無かった。
あの雰囲気は、私を心配して見守ってくれる姉のソレではなかった。
だとしたら、姉は何を求めて私の元へと訪れるのだろうか?
そしていつも聞こえてくる“あの言葉”。
今にして思い返してみれば。
――頂戴。
そう言っている様に思えてくるのだ。
ガタガタと震える両肩を自身で押さえながら、その日の夜。
私は両親の寝室へと足を運ぶのであった。
――――
「それじゃ、電気消すぞ?」
「えぇ、大丈夫ですよ」
「……うん」
まるで子供の寝かしつけみたいに、両親の間に挟まれて川の字で寝る事になった。
如何せん恥ずかしくもあるが、どこか落ち着くと感じるのはやはり懐かしさ故なのだろうか。
などと考えている内に時間は経ち、両隣からは静かな寝息が聞こえてくる。
誰かと一緒に眠る、というのは随分と久しぶりな経験だ。
最後に共に布団に入ったのは、やはり姉だったと思うが……なんて、どこか温かい気持ちになっていた時。
『ネぇ――、私……ダィ。――デショ?』
また、彼女の声が聞こえて来た。
でも今日は両隣に両親が寝ている。
物理的にもベッドの淵は見えないし、気持ち的にも随分と楽だ。
守ってもらっている。
その感覚はこんなにも暖かいものだったのかと、今更ながらに実感していた私だったのだが……今日だけは、少しだけいつもと違った。
『モウ、良い――ょう? 私に、……』
いつもなら相手を知覚すれば止むはずの声が、今日に限って聞こえ続けていた。
相変わらず何を言っているのかは分からないが、それでもノイズ交じりのその声は止むことは無かった。
そして、足元からどんどんと体温が奪われていく。
……足元?
「ヒッ!?」
可能な限り視界を下に向ければ、やはりソコに居た。
まるでベッドを這いあがってくるみたいにして、彼女は私の足元から徐々に徐々にこちらへと向かって進んで来ていた。
体を触られている不快感、冷たい相手の体。
そのどちらに対しても、全身の鳥肌が止まることは無かった。
「おね……ちゃ、もう。止めて……」
どうにか口を動かしながら、蚊の鳴く様な声をあげてみるが相手は止まってはくれない。
一体何を求めているのか、どうして私の元へ現れるのか。
全く想像がつかなかった。
ひたすらに困惑し、あの姉がどうして私を害するのか。
その答えが思いつかずにいる間にも、相手は“上って”くる。
「おねえちゃ……何が、欲しいの? 何が……望み、なの?」
ようやくまともに動くようになって来た口を開いた頃には、既に彼女は私の胸当たりの場所までたどり着いていた。
全身にのしかかる重み、そして冷たい冷気。
更に言えばねっとりと絡みつく様な湿った体に、腐った様にも感じられる水の匂い。
……え?
そこで初めて、私は違和感に気付いた。
幽霊とは死んだときの姿、もしくは火葬される前の姿で現れる。
何となく、そんな風に思っていたのだ。
だとしたら、何故彼女の体はこんなにも濡れているのだ?
確かに姉も即死の打撃を受けて、大量に出血はしていたが……全身、服までもがずぶ濡れになる程ではなかったのは確かだ。
それにこの匂い。
下水、とまではいかないが……田舎の用水路というか。
水の流れが無い“そういう所”から発する様な、鼻に着く匂いは一体……。
などと疑問に思ってしまったが最後。
私は何も考えず、“ソレ”を見てしまった。
何故? 何? と思った心が、“見るのが怖い”と思うよりも前に、体を動かしてしまったのだ。
そこには、私の眼前に迫った女性が居た。
こちらを見つめ、口元を歪め。
そして、生臭い……とても生きた人間からは発せられない様な。
生き物が腐った様な匂いの吐息を、私に向かって吹きかけてきた。
「……貴女は、誰?」
『頂戴? 貴女ノ体。モウ、いらないんでしょ?』
そこに居たのは、姉なんかじゃなかった。
全く知らない、酷く歪んだ笑みを浮かべる髪の長い女性。
姉が着る事なんて絶対にない、薄汚れたピンク色の際どいワンピースドレスを身にまとい。
更には汚い河原の中にいるザリガニの様な不快な匂いを漂わせ、そして。
「い、いゃ……」
彼女が開いた口の中には、寄生虫だかウジだがミミズだか分からない、兎に角気持ちの悪い生物で溢れかえっていた。
『私が、貰ってアゲル。モウ、いらないンデショ? だから……“頂戴”?』
そう言って、女は実に嬉しそうに、幸せそうに口元を吊り上げた。
「いやぁぁぁぁぁぁ!」
その悲鳴を最後に、私はその日も意識を手放してしまったのであった。
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