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5.進路相談
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結果として…3年になった今も同じクラスだし、送り迎え付きだし、幼馴染のような仲は良いけど付き合っているわけではない状態は継続中だ。
1年の時は、気がついていなかったが、特進Aクラスは学年成績30位までのクラスなんだし、しょーたは、相変わらずトップを独走状態。私が成績を落とさなければ、クラスはずっと一緒だったのだ。
私たちの関係は、友達以上?恋人未満!のまま。
強いて言うなら呼び方が「吉田くん」から「しょーた」に変わったくらいでほとんど変わらない。
クラスのみんなは、私たちが付き合っていて熟年夫婦のような感じに落ち着いていると思っているらしい…
残念ながら私の片思いだけど!
1年、2年の長期休みは、登校日以外、会う事もなかったので、私としょーたは、制服と学校という括りでしか時間の共有はない。
しかも校内では、女の子同士の付き合いもあるだろうとランチに誘われたこともない。
要するに、私としょーたには、通学時間くらいなのだ。
2年の秋に行った修学旅行も男女6人の班メンバーに入ったものの、2人きりになる事もなく、いつもの通学時間の方がいいかも?だったし。
3年になった今、進路を決めることが最大の話題となった教室で、しょーたがどうするのか、さりげなく、意識しないふりをひたすら心がけて聞いてみた。
「しょーたは、そのまま凰蘭行くの?」
「俺は、城南大の教育学部を受ける予定。中学の教師志望だけどあそこなら小学校もとれるから。
うちの大学だと教育学部ないからなぁ。」
「しょーたは、中学の先生とか似合いそうだね。」
「そういう歌音は?」
「心理学を勉強して、子どもの心のケアができるような仕事をしたいんだけど…」
「なら、城南受けないか?あそこなら教育学部に心理教育学科あるぞ。夏休み、オープンキャンパスに一緒に行こうか。」
しょーたと同じ大学、夏休みのお出かけと私はすっかり舞い上がってしまい、早速進路志望表に城南大学と記入して提出した。
「歌音ちゃん、田原先生が職員室に来いだって。」
クラスメイトに言われて職員室に行くと担任の田原に椅子を勧められた。
「池谷、城南大を第一志望か?少し前まで内部進学じゃなかったか?」
「まだ決定じゃないんですが、城南の教育学部に心理教育学科があるみたいで、オープンキャンパスに行って決めるつもりです。」
「学年ツートップが、内部進学しないとなると大学から文句を言われるんだが…
まぁ、おまえの人生だ。頑張ってみろ。
ただ、内部進学を蹴るから城南大がダメでも、うちも一般試験枠になるからな。」
「ありがとうございます。」
決めるのはオープンキャンパスに行ってから。
でも、しょーたとまだ同じ学校に通える可能性があると思うと進路を決める動機は不純かもしれないが、がんばろうと思った。
1年の時は、気がついていなかったが、特進Aクラスは学年成績30位までのクラスなんだし、しょーたは、相変わらずトップを独走状態。私が成績を落とさなければ、クラスはずっと一緒だったのだ。
私たちの関係は、友達以上?恋人未満!のまま。
強いて言うなら呼び方が「吉田くん」から「しょーた」に変わったくらいでほとんど変わらない。
クラスのみんなは、私たちが付き合っていて熟年夫婦のような感じに落ち着いていると思っているらしい…
残念ながら私の片思いだけど!
1年、2年の長期休みは、登校日以外、会う事もなかったので、私としょーたは、制服と学校という括りでしか時間の共有はない。
しかも校内では、女の子同士の付き合いもあるだろうとランチに誘われたこともない。
要するに、私としょーたには、通学時間くらいなのだ。
2年の秋に行った修学旅行も男女6人の班メンバーに入ったものの、2人きりになる事もなく、いつもの通学時間の方がいいかも?だったし。
3年になった今、進路を決めることが最大の話題となった教室で、しょーたがどうするのか、さりげなく、意識しないふりをひたすら心がけて聞いてみた。
「しょーたは、そのまま凰蘭行くの?」
「俺は、城南大の教育学部を受ける予定。中学の教師志望だけどあそこなら小学校もとれるから。
うちの大学だと教育学部ないからなぁ。」
「しょーたは、中学の先生とか似合いそうだね。」
「そういう歌音は?」
「心理学を勉強して、子どもの心のケアができるような仕事をしたいんだけど…」
「なら、城南受けないか?あそこなら教育学部に心理教育学科あるぞ。夏休み、オープンキャンパスに一緒に行こうか。」
しょーたと同じ大学、夏休みのお出かけと私はすっかり舞い上がってしまい、早速進路志望表に城南大学と記入して提出した。
「歌音ちゃん、田原先生が職員室に来いだって。」
クラスメイトに言われて職員室に行くと担任の田原に椅子を勧められた。
「池谷、城南大を第一志望か?少し前まで内部進学じゃなかったか?」
「まだ決定じゃないんですが、城南の教育学部に心理教育学科があるみたいで、オープンキャンパスに行って決めるつもりです。」
「学年ツートップが、内部進学しないとなると大学から文句を言われるんだが…
まぁ、おまえの人生だ。頑張ってみろ。
ただ、内部進学を蹴るから城南大がダメでも、うちも一般試験枠になるからな。」
「ありがとうございます。」
決めるのはオープンキャンパスに行ってから。
でも、しょーたとまだ同じ学校に通える可能性があると思うと進路を決める動機は不純かもしれないが、がんばろうと思った。
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