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愛翔と優里亜
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日曜日は朝からいい天気。
大学時代、いつも一緒にいた女子4人組のひとり秋元奈緒の結婚式だ。
すでに夏菜子と初美は、結婚しているので、私が最後の一人。
ワインレッドのパーティードレスに黒のヒール、髪は編み込んでワインレッドのリボンでひとつにまとめてみた。
「優里亜、久しぶり。元気だった?」
「初美、夏菜子。久しぶり。」
「優里亜、相変わらず、ほとんど会えない彼氏と付き合っているの?」
「うん。」
「あのさぁ、そろそろ近場に目を向けたら?
今日は、奈緒の旦那さんの会社の人とか二次会に来るらしいよ。
私たちも二次会出るから、良い人見つける手伝いするよ。」
「一応、二次会は出るけど、そう言うのは、いらないから。」
迎賓館のチャペルは、目の前が海を一望でき、とてもロマンチックで、つい自分の結婚式を想像してしまう。
披露宴は、アットホームで旦那さんの大学の友人達が、色々と企画していて、ちょっと羨ましくなった。
夕方から会場を移して、二次会はバルを貸切って行われる。
着替える時間もなかったので、結婚式からの直行組は、披露宴のままの人がほとんどで、二次会からの参加組は、スーツやワンピースが、多いようだ。
「高橋育実くん、奈緒さん。結婚おめでとうございます。」
司会の挨拶で始まったものの二次会は、独身には出会いの場、既婚者には同窓会や女子会的な雰囲気で塊があちこちに出来ている。
私たちは、とりあえず奈緒が見えるくらいの場所を陣取り、女子会な感じになったんだけど…
「優里亜、育実さんに友達を紹介して貰わなくていいの?」
「そうそう、育実さんて外資系の機械メーカーだって言ってたから、能力も給料も高そうな人がいるんじゃない?」
夏菜子と初美が、女子会より出会いに行けとうるさい。
奈緒の所に話に行って、適当にお茶を濁すつもりだった私は、育実さんの目の前に立つダークグレーのスーツを着た背の高い男に釘付けになった。
なんでここに?
呆然とする私に後ろからついて来た初美が小声で話しかけて来た。
「優里亜、育実さんと話している人、すっごいイケメンじゃない。話しかけたら?」
私たちに気付いた奈緒が、こっちにおいでと手を振ってくる。
「優里亜、初美、夏菜子。今日はありがとね。」
「「「おめでとう、奈緒。」」」
話をしていた育実さんとその人も私たちに気付き、こちらを向いた。
「奈緒、うちの会社のゼネラルマネージャーがわざわざお祝いに来てくれたんだ。」
お祝いのミニブーケを奈緒に渡そうと話しかけたらしい。
「おめでとうございます。高橋君は、私にとっても会社にとっても大事な人なので、これから家庭でのフォローをよろしくお願いします。」
他所行きの営業笑顔を振りまく姿にため息が出る。
「ありがとうございます。あ、この3人は、私の大学の友人なんです。」
奈緒が、私たちを彼に紹介してくれた。
「そうですか。いつも優里亜がお世話になっているんですね。ありがとうございます。」
さりげなく私の横に立ち、腰を抱く彼…愛翔は、先ほどまでと違い甘い笑顔になる。
「愛翔、ち、ちょっと…」
「優里亜、知り合いだったの?」
「噂のいるか、いないか?もしかして二次元?と言われていた彼氏…」
「そ、それじゃ大学の時からしている、その指輪をくれた人?」
「う、うん。」
奈緒も初美、夏菜子も驚いた顔をしていたが、愛翔が帰るようなので、私も先に失礼することにした。
「今度は女子会で、ゆっくり話を聞くからね。」
3人からそう言われた。
いままで言っていたのに、信じなかったのは、みんななのに。
大学時代、いつも一緒にいた女子4人組のひとり秋元奈緒の結婚式だ。
すでに夏菜子と初美は、結婚しているので、私が最後の一人。
ワインレッドのパーティードレスに黒のヒール、髪は編み込んでワインレッドのリボンでひとつにまとめてみた。
「優里亜、久しぶり。元気だった?」
「初美、夏菜子。久しぶり。」
「優里亜、相変わらず、ほとんど会えない彼氏と付き合っているの?」
「うん。」
「あのさぁ、そろそろ近場に目を向けたら?
今日は、奈緒の旦那さんの会社の人とか二次会に来るらしいよ。
私たちも二次会出るから、良い人見つける手伝いするよ。」
「一応、二次会は出るけど、そう言うのは、いらないから。」
迎賓館のチャペルは、目の前が海を一望でき、とてもロマンチックで、つい自分の結婚式を想像してしまう。
披露宴は、アットホームで旦那さんの大学の友人達が、色々と企画していて、ちょっと羨ましくなった。
夕方から会場を移して、二次会はバルを貸切って行われる。
着替える時間もなかったので、結婚式からの直行組は、披露宴のままの人がほとんどで、二次会からの参加組は、スーツやワンピースが、多いようだ。
「高橋育実くん、奈緒さん。結婚おめでとうございます。」
司会の挨拶で始まったものの二次会は、独身には出会いの場、既婚者には同窓会や女子会的な雰囲気で塊があちこちに出来ている。
私たちは、とりあえず奈緒が見えるくらいの場所を陣取り、女子会な感じになったんだけど…
「優里亜、育実さんに友達を紹介して貰わなくていいの?」
「そうそう、育実さんて外資系の機械メーカーだって言ってたから、能力も給料も高そうな人がいるんじゃない?」
夏菜子と初美が、女子会より出会いに行けとうるさい。
奈緒の所に話に行って、適当にお茶を濁すつもりだった私は、育実さんの目の前に立つダークグレーのスーツを着た背の高い男に釘付けになった。
なんでここに?
呆然とする私に後ろからついて来た初美が小声で話しかけて来た。
「優里亜、育実さんと話している人、すっごいイケメンじゃない。話しかけたら?」
私たちに気付いた奈緒が、こっちにおいでと手を振ってくる。
「優里亜、初美、夏菜子。今日はありがとね。」
「「「おめでとう、奈緒。」」」
話をしていた育実さんとその人も私たちに気付き、こちらを向いた。
「奈緒、うちの会社のゼネラルマネージャーがわざわざお祝いに来てくれたんだ。」
お祝いのミニブーケを奈緒に渡そうと話しかけたらしい。
「おめでとうございます。高橋君は、私にとっても会社にとっても大事な人なので、これから家庭でのフォローをよろしくお願いします。」
他所行きの営業笑顔を振りまく姿にため息が出る。
「ありがとうございます。あ、この3人は、私の大学の友人なんです。」
奈緒が、私たちを彼に紹介してくれた。
「そうですか。いつも優里亜がお世話になっているんですね。ありがとうございます。」
さりげなく私の横に立ち、腰を抱く彼…愛翔は、先ほどまでと違い甘い笑顔になる。
「愛翔、ち、ちょっと…」
「優里亜、知り合いだったの?」
「噂のいるか、いないか?もしかして二次元?と言われていた彼氏…」
「そ、それじゃ大学の時からしている、その指輪をくれた人?」
「う、うん。」
奈緒も初美、夏菜子も驚いた顔をしていたが、愛翔が帰るようなので、私も先に失礼することにした。
「今度は女子会で、ゆっくり話を聞くからね。」
3人からそう言われた。
いままで言っていたのに、信じなかったのは、みんななのに。
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