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愛莉
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先発隊で来たリックさん達4人のほかに学生時代の友人が、浩太さんの結婚披露パーティーに参加するらしいとあの後、聞かされた。
4人が、パーティーの準備をてきぱきとしている横で、私たちは、のんびりと愛翔と遊んでいる。
「浩太さん、手伝わなくていいのかな?」
「友達呼んで、俺の結婚披露パーティーやりたいって言い出したのはリックだし、あの3人とリックのチームに下手に手を出すと邪魔になるだけだよ。」
確かに1人の男性とその彼女と言うスタンスの3人なのに、妙にしっくりハマっていて、リックなしでも仲の良い友人達を見ているようだ。
『エレン、ドレスは届いてる?』
『もうすぐ着くジェイが、持ってくるよ。」
そのあと到着したドレスは、真っ白でデコルテから袖までが透け感のあるチュール生地に小花が散らされた可愛らしいものだった。
『着てみて、メイクは任せてね。』
シャーロットさんにメイクしてもらい、鏡を見ると私じゃないみたい…
『コウがさらにベタベタになっちゃうわね。』
シャーロットさんがウインクして笑ってくれる。
会場はリビングのガラスを開け放ち前の庭までの広々とした空間。
ざっと100人近くいるようだ。
ホームパーティーって、こんなに大規模なものなのかと驚いた。
浩太さんの友人、知人とその家族、友人だそうだが、こんなに集まってくれるのは浩太さんが慕われているのか、リックさんが声を掛けたからなのか。
「浩太さん、お待たせ。」
「ん…」
私が声をかけて振り返った浩太さんが、何も言ってくれなくて、似合わないのか一瞬、不安になる。
「浩太さん?」
私がもう一度呼ぶと抱きしめられた。
「愛莉、このままパーティー出るのやめよう。」
「何、言い出すのよ。せっかくみんながお祝いしてくれるのに。」
「こんなかわいい愛莉を他の男に見せたら危険過ぎる。」
「そ、そんな事ないし…浩太さんが守ってくれるでしょ。」
そう言うと少し安心した顔になり、私をエスコートしてメインテーブルに移動した。
今日は立食だし、夜だからと愛翔は、部屋で管理人さんの奥様ライラさんが見てくれている。
『みんな!僕の親友、コウの結婚披露パーティーにようこそ。
今日は、楽しんでいってくれ。』
リックさんの挨拶で始まったパーティーは、自由で私たちに挨拶に来る人、勝手に盛り上がっている人、様々だ。
挨拶に来る浩太さんと仲の良い人たちは、みんな浩太さんの甘々ぶりにびっくりしている。
浩太さんの様子を見ていると氷のプリンスとか極寒対応は、女子向きで男性陣とは、本当に仲が良かったことがうかがえた。
夜もだいぶ更けてきて、一度愛翔の様子を見てくると浩太さんに断って退室する。
かなり飲まされたようで、友人たちと楽しんでいる浩太さんを横目に部屋を出ると人のいない廊下はとても静かで、ここがロサンゼルスで大規模なホームパーティーがすぐそこで行われていることが、嘘のようだ。
「愛翔、そろそろねんねだよ。」
ライラさんと遊んでいた愛翔に声をかけて、ベビーベッドに連れて行く。
たくさん遊んで、ご機嫌な愛翔がすんなり寝てくれた事に安堵する。
『アイリ、外は冷えるからストールをかけていくといいわよ。』
ライラさんが、花柄の刺繍がされて茶系のグラデーションが綺麗な大判ストールをかけてくれた。
『ありがとう。愛翔をお願いしますね。』
ライラさんにあとをお願いし、会場に戻ることにした。
4人が、パーティーの準備をてきぱきとしている横で、私たちは、のんびりと愛翔と遊んでいる。
「浩太さん、手伝わなくていいのかな?」
「友達呼んで、俺の結婚披露パーティーやりたいって言い出したのはリックだし、あの3人とリックのチームに下手に手を出すと邪魔になるだけだよ。」
確かに1人の男性とその彼女と言うスタンスの3人なのに、妙にしっくりハマっていて、リックなしでも仲の良い友人達を見ているようだ。
『エレン、ドレスは届いてる?』
『もうすぐ着くジェイが、持ってくるよ。」
そのあと到着したドレスは、真っ白でデコルテから袖までが透け感のあるチュール生地に小花が散らされた可愛らしいものだった。
『着てみて、メイクは任せてね。』
シャーロットさんにメイクしてもらい、鏡を見ると私じゃないみたい…
『コウがさらにベタベタになっちゃうわね。』
シャーロットさんがウインクして笑ってくれる。
会場はリビングのガラスを開け放ち前の庭までの広々とした空間。
ざっと100人近くいるようだ。
ホームパーティーって、こんなに大規模なものなのかと驚いた。
浩太さんの友人、知人とその家族、友人だそうだが、こんなに集まってくれるのは浩太さんが慕われているのか、リックさんが声を掛けたからなのか。
「浩太さん、お待たせ。」
「ん…」
私が声をかけて振り返った浩太さんが、何も言ってくれなくて、似合わないのか一瞬、不安になる。
「浩太さん?」
私がもう一度呼ぶと抱きしめられた。
「愛莉、このままパーティー出るのやめよう。」
「何、言い出すのよ。せっかくみんながお祝いしてくれるのに。」
「こんなかわいい愛莉を他の男に見せたら危険過ぎる。」
「そ、そんな事ないし…浩太さんが守ってくれるでしょ。」
そう言うと少し安心した顔になり、私をエスコートしてメインテーブルに移動した。
今日は立食だし、夜だからと愛翔は、部屋で管理人さんの奥様ライラさんが見てくれている。
『みんな!僕の親友、コウの結婚披露パーティーにようこそ。
今日は、楽しんでいってくれ。』
リックさんの挨拶で始まったパーティーは、自由で私たちに挨拶に来る人、勝手に盛り上がっている人、様々だ。
挨拶に来る浩太さんと仲の良い人たちは、みんな浩太さんの甘々ぶりにびっくりしている。
浩太さんの様子を見ていると氷のプリンスとか極寒対応は、女子向きで男性陣とは、本当に仲が良かったことがうかがえた。
夜もだいぶ更けてきて、一度愛翔の様子を見てくると浩太さんに断って退室する。
かなり飲まされたようで、友人たちと楽しんでいる浩太さんを横目に部屋を出ると人のいない廊下はとても静かで、ここがロサンゼルスで大規模なホームパーティーがすぐそこで行われていることが、嘘のようだ。
「愛翔、そろそろねんねだよ。」
ライラさんと遊んでいた愛翔に声をかけて、ベビーベッドに連れて行く。
たくさん遊んで、ご機嫌な愛翔がすんなり寝てくれた事に安堵する。
『アイリ、外は冷えるからストールをかけていくといいわよ。』
ライラさんが、花柄の刺繍がされて茶系のグラデーションが綺麗な大判ストールをかけてくれた。
『ありがとう。愛翔をお願いしますね。』
ライラさんにあとをお願いし、会場に戻ることにした。
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