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愛莉
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朝から出かけた動物園で愛翔は、大興奮だ。
「ぞーさん。みゆー。」
浩太さんにだっこされながら、手を伸ばすので、さっきから浩太さんが何回も抱き直してはバランスを崩してを繰り返している。
「やっぱり愛翔は男の子だな。優里亜より力が強くて、抑えるのが大変だよ。」
「とーた。あっち、く。」
「おぅ。愛莉、あっちに行くぞ。」
愛翔は「か行」が言えなくて、浩太が、とーたになるのだけど、それがかえって「とーたん」と聞こえるらしく浩太さんは、父親気分で愛翔と戯れている。
日曜日の動物園は家族連れがあちこちで、お弁当を広げているので、私たちも途中のベンチでおにぎりを食べることにした。
「まー、まんま。」
愛翔も最近はおにぎりにしたごはんが好きなので、今日は愛翔用の小さいものと浩太さんと私用のおにぎりを作ってきた。
浩太さんは、器用に愛翔に食べさせながら、水筒のお茶を飲んでいる。
「浩太さん、連れてきてくれてありがとう。
最近、愛翔も動き回るようになってきたから、あちこち連れて行きたかったけど、2人じゃ出かけられなかったから、すごく嬉しい。」
「俺も愛莉と愛翔と出かけられて、嬉しいんだ。
愛莉と家族みたいだし。」
少し顔が赤いような浩太さんと顔を見合わせて笑った。
浩太さんといるとこのまま3人で幸せに暮らせたらいいのにと思ってしまう。
「愛莉、みんなに俺たち付き合っているって言っていいか?」
「皆さん、こんな厄介事がある女じゃダメって言わないかな…
親切心で助けてはくれても、息子の彼女は何も問題がない方がいいと考えるんじゃない?」
「俺が好きになったんだし、文句は言わせない。それと…付き合い始めたばかりだけど、今のところ何もないけど、ちゃんと2人を守るために籍だけ先にいれないか?」
いきなりのプロポーズにびっくりしてしまう。
「で、でも…」
「今のまま何もなければいいが、その…元彼が何かして来た時に夫でいた方が愛莉を守れる。
もちろん愛翔も俺の子にする。
どうかな?
ロマンチックさも何もないプロポーズで、しかも告白の次の日ってのは、悪いと思うんだけど、大事だから、考えて欲しい。」
「浩太さんが、私たちの事をすごく考えてくれているのは、嬉しいの。
でも、浩太さん的にこんな結婚の仕方に付き合わせていいの?」
「俺が愛莉と愛翔と幸せになるなら、やり方なんて拘らない。」
「浩太さん、ありがとう。それからごめんなさい。」
浩太さんは、私の言葉に断りの言葉が続くのかと不安なようで、少し悲しそうな顔になる。
だから私は言葉を続けた。
「私の面倒に巻き込んでしまうけれど、浩太さんと一緒にいさせてください。」
浩太さんの太陽みたいな笑顔が見れたと思った時には抱きしめられていた。
「まー!」
愛翔が自分も仲間に入れろと抗議の声をあげたところで、ここが真っ昼間の動物園だと思い出して、2人で真っ赤になりながら、笑った。
「ぞーさん。みゆー。」
浩太さんにだっこされながら、手を伸ばすので、さっきから浩太さんが何回も抱き直してはバランスを崩してを繰り返している。
「やっぱり愛翔は男の子だな。優里亜より力が強くて、抑えるのが大変だよ。」
「とーた。あっち、く。」
「おぅ。愛莉、あっちに行くぞ。」
愛翔は「か行」が言えなくて、浩太が、とーたになるのだけど、それがかえって「とーたん」と聞こえるらしく浩太さんは、父親気分で愛翔と戯れている。
日曜日の動物園は家族連れがあちこちで、お弁当を広げているので、私たちも途中のベンチでおにぎりを食べることにした。
「まー、まんま。」
愛翔も最近はおにぎりにしたごはんが好きなので、今日は愛翔用の小さいものと浩太さんと私用のおにぎりを作ってきた。
浩太さんは、器用に愛翔に食べさせながら、水筒のお茶を飲んでいる。
「浩太さん、連れてきてくれてありがとう。
最近、愛翔も動き回るようになってきたから、あちこち連れて行きたかったけど、2人じゃ出かけられなかったから、すごく嬉しい。」
「俺も愛莉と愛翔と出かけられて、嬉しいんだ。
愛莉と家族みたいだし。」
少し顔が赤いような浩太さんと顔を見合わせて笑った。
浩太さんといるとこのまま3人で幸せに暮らせたらいいのにと思ってしまう。
「愛莉、みんなに俺たち付き合っているって言っていいか?」
「皆さん、こんな厄介事がある女じゃダメって言わないかな…
親切心で助けてはくれても、息子の彼女は何も問題がない方がいいと考えるんじゃない?」
「俺が好きになったんだし、文句は言わせない。それと…付き合い始めたばかりだけど、今のところ何もないけど、ちゃんと2人を守るために籍だけ先にいれないか?」
いきなりのプロポーズにびっくりしてしまう。
「で、でも…」
「今のまま何もなければいいが、その…元彼が何かして来た時に夫でいた方が愛莉を守れる。
もちろん愛翔も俺の子にする。
どうかな?
ロマンチックさも何もないプロポーズで、しかも告白の次の日ってのは、悪いと思うんだけど、大事だから、考えて欲しい。」
「浩太さんが、私たちの事をすごく考えてくれているのは、嬉しいの。
でも、浩太さん的にこんな結婚の仕方に付き合わせていいの?」
「俺が愛莉と愛翔と幸せになるなら、やり方なんて拘らない。」
「浩太さん、ありがとう。それからごめんなさい。」
浩太さんは、私の言葉に断りの言葉が続くのかと不安なようで、少し悲しそうな顔になる。
だから私は言葉を続けた。
「私の面倒に巻き込んでしまうけれど、浩太さんと一緒にいさせてください。」
浩太さんの太陽みたいな笑顔が見れたと思った時には抱きしめられていた。
「まー!」
愛翔が自分も仲間に入れろと抗議の声をあげたところで、ここが真っ昼間の動物園だと思い出して、2人で真っ赤になりながら、笑った。
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