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※不快になる事をする女なので、苦手な人は、飛ばしてください。



 ちょっとの事で坂道を転がっていくようで、高橋さんと雅人さんは別れてくれた。

 これで安心と思ったのに、雅人さんは、「やはり恭子がいい」と私との関係も終わりにしようとする。

 冗談じゃない。

 私がこんな扱い受けるなんて…

 どうして?私と付き合うって言ったじゃない。

 しばらくして、雅人さんが高橋さんに復縁迫って失敗したと聞いた。

 バカらしい…私に振り向かないなら、もう連絡取らない。

 意地っ張りかもしれないが、私にだってプライドはあるの。

 ちょうど果歩から、高橋さんのツテでまた合コン誘われたし、新しい男見つけようっと切り替える。

 そして、今回は高橋さんの職場の同僚らしい人が、一番良さそうと思ったので、隣の席を陣取る。

 二次会も来てくれて、チャンスだと思っていた。

「沼田さんて、高橋さんと仲良いの?」

「そうですね。わりと親しいと思いますよ。」

「彼女って、大人しくてあまり話さないけど、友達の前でもそうなのかなって。」

「結構、モテるから、彼氏とかすぐできるみたいなんですよ。」

「じゃあ遊んでいるってこと?」

「私たちは友達なのに誘ってもらえない事が多いけど、あちこちで合コン行ってるみたい。彼氏と別れたみたいだから男漁りじゃないのかな。」

「そうなんだ。」

「それより今度遊びに行きましょうよ。」

「沼田さん、話が聞けてよかったよ。それで、彼女について、へんなうわさを流すな。」

 急に飯田さんの雰囲気が変わった。たぶんこの人、私に探りを入れるために二次会に来たんだと気づいた。

「飯田さんは、高橋恭子と仲がいい?」

「そうだね。春からずっと友達。君のやったことも知ってるよ。」
 
 この一言で、私の事をこの人がどう思っているか?分かる。

「あなたと高橋さんに近寄らなければいいんでしょ?」

 あんな子より私の方がいいのに、あれがいいなら私に近寄らないでくれればいい。

 他の3人は、高橋さんとそれほど仲がいいわけじゃないらしいから、悪評広めておいてあげよう。

 私から直接じゃなくても、会社内で噂が広まれば、会社にいられなくなるはず。
 あの子が、私より良い会社の正社員なんて認めない。

 なぜ、ここまであの子が気に入らないのか、わからない。

 それでもどうしても許せないのだ。

「綾ちゃんは、この後どうする?」

 原田さんに誘われて、2人で店を出る。
顔は好みじゃないけど、とりあえず付き合ってみないとね。
今日のところは、妥協しましょ。


 私を私だけを愛してくれる、私にふさわしい人を探して何が悪い?

 ライバルを蹴落として、自分に最高の男を手に入れるのよ。


~~~~~~~~~~~~~~~

 しばらくして、妊娠した事がわかった。

 間違いなく、あの日の原田だと思う。
あいつ避妊しないで、中出ししやがったから…

 そして言われたのは…

「本当に俺の子かよ。それに俺、本命が別にいるから。もう連絡してくんな。」

 私だって、あんたに本気じゃなかったわよ。

 なんであんなサイテー男と寝ちゃったんだろう…

 私は、最高の男と結婚してしあわせになるのに。

 どうにも出来ず、堕ろすことしか出来ない自分が悔しかった。

 



 

 
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