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ホーリーウッド王宮に入ると懐かしい景色が広がっていた。私がお母様と日々過ごしていた建物があったところは、きれいに片付けられ庭になっていたが、他は少しだけ思い出している記憶の通りだった。
私は、なぜかクリスの恋人で片時も離れたくないという理由で連れて来たが、対外的には行儀見習いで側付きになっている伯爵令嬢という、これでいいのか?なふれこみの存在になっている。
普通、他国への留学って勉強に来るのに恋人連れてこないだろうと思うけれど、ゼルドに気に入られる可能性が高いので、牽制にはこのくらいが必要と言われるとなんとなく従ってしまった。
ゼルド王との対面は、謁見の間だった。王太子の側付きということでおとなしめのドレスに着替えて部屋に入ると正面の少し段が高くなった場所に王のいすがあり、そこにゼルドが座っていた。おぼろげではあるが、父が座っていた光景が一瞬にして思い出され、唇を噛む。
「フェルティ王太子殿、我が国の最新医療について学びたいとの由、しかと承った。」
恰幅の良いゼルドは、どっしりと構えた風だが、好色らしくこちらを見る目が獲物を狙うようで、背筋に冷や汗がつたう。
「ところでそちらは?」
「私の側付きのリアーナというものです。ホーリーウッド前王妃のご実家であるジャルフ伯爵家令嬢で、現在行儀見習いでフェルティ王宮に来ていたのですが、私のお気に入りなので、いない間に他に取られないように連れて来たのですが、いけませんか?それとも私のリアーナにご興味が?ダメですよ。彼女を欲するならば我が国と外交問題が起こりますからね。」
クリスは、私を守ってくれるのだろうが、他国の王になんてことを言っているんだか…
ゼルドはあごひげを撫でながら
「まぁいい。勉強に関しては王宮に様々な資料もあるし、医師学校にも許可証を出したから好きに行ったらいい。そちらの令嬢は、王宮内でのんびりと過ごされよ。」
そう言った。
私は、なぜかクリスの恋人で片時も離れたくないという理由で連れて来たが、対外的には行儀見習いで側付きになっている伯爵令嬢という、これでいいのか?なふれこみの存在になっている。
普通、他国への留学って勉強に来るのに恋人連れてこないだろうと思うけれど、ゼルドに気に入られる可能性が高いので、牽制にはこのくらいが必要と言われるとなんとなく従ってしまった。
ゼルド王との対面は、謁見の間だった。王太子の側付きということでおとなしめのドレスに着替えて部屋に入ると正面の少し段が高くなった場所に王のいすがあり、そこにゼルドが座っていた。おぼろげではあるが、父が座っていた光景が一瞬にして思い出され、唇を噛む。
「フェルティ王太子殿、我が国の最新医療について学びたいとの由、しかと承った。」
恰幅の良いゼルドは、どっしりと構えた風だが、好色らしくこちらを見る目が獲物を狙うようで、背筋に冷や汗がつたう。
「ところでそちらは?」
「私の側付きのリアーナというものです。ホーリーウッド前王妃のご実家であるジャルフ伯爵家令嬢で、現在行儀見習いでフェルティ王宮に来ていたのですが、私のお気に入りなので、いない間に他に取られないように連れて来たのですが、いけませんか?それとも私のリアーナにご興味が?ダメですよ。彼女を欲するならば我が国と外交問題が起こりますからね。」
クリスは、私を守ってくれるのだろうが、他国の王になんてことを言っているんだか…
ゼルドはあごひげを撫でながら
「まぁいい。勉強に関しては王宮に様々な資料もあるし、医師学校にも許可証を出したから好きに行ったらいい。そちらの令嬢は、王宮内でのんびりと過ごされよ。」
そう言った。
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