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LESSON25 side:柚希 ※

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僕はどうやら学校以外の日は、涼一さんに監禁されていると噂されているらしい。
つい涼一さんとの時間を優先していたから、うっかり友達と疎遠になってしまってそういう噂になったらしい。
学校休みも多いから余計に…。
慌ててクラスの輪に入って「監禁じゃなくて自主的に恋人との時間を過ごしてるだけだよ」って伝えたらわかってくれた。
誤解を解いてすぐに廊下に出たら、涼一さんとリシェールが居た……まさか今の聞かれてた!?
涼一さんが廊下にも関わらず僕を抱き締めて来る。
「ちょ、ちょっと、どうしたの!?」
周囲から当然視線を向けられているから、顔を赤くして慌ててしまう。
リシェールは盛大に溜息を吐いている。
「柚希が俺の事をちゃんと恋人だって友達に紹介してくれていた…。」
そんな事で喜んじゃうんだ……。
確かに僕は結構恥ずかしがるから、言わないと思われていても仕方ないのかな。
次の瞬間、リシェールが止めるよりも早く僕は涼一さんにキスされていた……人前で!
リシェールが必死になって引き剥がしてくれた。
「ここじゃ恥ずかしいから部屋に帰ろう、ね!」
また二人が喧嘩になりそうだったので慌てて言葉を挟む。
とにかく二人を急がせて部屋に帰った。

「…というわけで誤解を解いたついでに、友達と日曜に遊びに行く事になったから。」
「柚希が居ない日曜日……。」
「出来るだけ早く帰るから、ね?あ、リシェールも一緒にって言われたけど平気だった?」
「私も良いのなら、喜んで。」
「…わかった。二人共気を付けるんだぞ。」
涼一さんが逆に心配だったけど、出逢うまでは互いに同級生と出掛けたりしてたんだから、平気だよね。
「その代わり、土曜日は涼一さんがしたい事しよう、ね?」
「涼一がしたい事をしたら、翌日出掛けられないだろう…。」
リシェールに溜息を吐かせてしまった…。
「あ、えーと、どんなことをして欲しいとかある?」
「そうだな…高級なシルク布を敷いた上に寝そべった全裸の柚希が『柚希を食べて』ってやってくれたら、二十四時間イかせっ放しに出来る自信があるな。」
「それは最早僕かな?」
「だから翌日出掛けられないと意味が無いだろう、性欲お化けが…。」
「そういう口を利くのはこの口か?」
リシェールが涼一さんに両頬を引っ張られる。
「放せぇっ!」
暴れるリシェールを簡単に抑え込む涼一さん。
二人のコミュニケーションらしいから、本気で険悪にならないように様子を見る事にした。
「取り敢えず、日曜は柚希を頼むな、リシェール。」
「頼まれなくとも当然だ。…どうせ後を尾行るのだろうが…。」
後半小さく何かリシェールは言ったけど、聞こえなかった。

そして日曜日。
みんなでボーリング場に行った。
リシェールは初めて来たので、やり方を教えて貰ってる。
僕が教えたかったけど、僕は運動は駄目だから…。
教えて貰ってすぐスペアとか取り始めるリシェール。
運動神経も似たら良かったのにな。
当然僕はボロボロだった……。

次に行ったのはお洒落なレストラン?
コンセプトカフェって言うらしい。
可愛い壁や床で、僕もリシェールも初めて来た。
ここでお別れパーティーをしてくれるらしい。
転校の事知ってたんだ。
ドリンクやフードを楽しんで「転校しても会おう」と約束しあって解散した。

「柚希、平気か?」
「ん?」
「浮かない顔をしている。」
「あ!平気、御免ね。」
リシェールに心配されてしまった。
どうにか笑顔を作る。
「リシェールはこのまま国に帰るんでしょ?日曜なのに貴重な時間使わせちゃったから、仕事に影響出ちゃったかな?」
「平気だ。常に前倒しするようにしているから。柚希と一緒に出掛けられる方が私には重要だ。」
「有難う。」
うん、気を遣わせちゃったね。
リシェールは護衛してくれて寮まで送ってくれた。

リシェールと別れると、僕は部屋に急ぐように走ってしまう。
ドアを開けると、仕事をしていたらしい涼一さんが立ち上がる。
「涼一さんっ!」
僕は勢い良く抱き付いた。
受け止めてくれる涼一さん。
「お帰り柚希。楽しかったか?」
「ただいま。うん、楽しかったけど…涼一さんと離れてる時間、ずっと何か足りない感じがしてて…。」
よくわからない感覚を口にすると、涼一さんは僕の頭を抱くようにして撫でてくれながら、僕の話を聞いてくれる。
「涼一さんと離れてる時間がこんなに寂しいなんて知らなかった……。」
言ってる内に恥ずかしい事を言ってる事に気付いて、顔が熱くなる。
涼一さんの胸に顔をくっつけて隠す。
「柚希……顔が見たい。」
涼一さんの手が僕の顎を掴んで顔を上げさせられてしまう。
きっと真っ赤な顔をしている。
「とんでもなく嬉しい言葉を言ってくれたな。俺も寂しかった。」
そのままゆっくりと口付けられる。
「ん……涼一さん…。」
「本当は尾行ようかと思ったが、リシェールも居るから平気だと思っていた。柚希を寂しがらせるなら尾行て途中で浚えば良かったな。」
「次はそうしてもらおうかな。」
照れ笑いで言うと、涼一さんに抱えられてベッドに押し倒された。
「ん……。」
涼一さんがキスをしながら僕の服を手早く脱がす。
「俺も正直、柚希をGPSで確認して居場所だけでも知ろうかと何回も考えたが、柚希の友達との時間を過ごしているからそれは駄目だと自分に何度も言い聞かせて堪えた。」
「うん、でもたまにはこういう事も必要かも知れないけど、涼一さんと離れる寂しさを考えたら、ちょっと辛いなって。」
「互いが離れたらどうなるか思い知れて良かったかもな。」
「…もう離さないでね。」
涼一さんの目を覗き込む。
「離さない、俺の柚希。」
涼一さんが服を脱ぐと、すぐに僕は涼一さんの背中に手を回す。
「ゆ、柚希を…食べて?」
言われたやつを頑張って言ってみた。
「今度布を用意するから、また言ってくれ。」
涼一さんが嬉しそうな顔で言うと、僕の耳朶を甘噛みする。
「あ…っ!」
繰り返し耳が唇で食まれてぞくぞくする。
「柚希は美味しいな。」
「ふっ……耳なのに…感じるぅ…!」
「感じやすいいい身体だ。」
「ふぁっ!涼一さんにされてるから、感じるんだよ。」
「可愛い事を言って煽るのは相変わらずだ。」
笑みを浮かべて首筋を噛んで来る。
「ああっ!どれが煽りだかわからない…。」
噛まれるたびに身体がびくつく。
「柚希の全部が煽り対象だな。どこも可愛くて美味しい。」
「……もっと…食べて?」
ちらっと窓を見る涼一さん。
僕もつられて見ると、いつの間にか夕方だった。
「場合によっては……また明日学校休みにさせるかも知れないが…。」
「…学校より、涼一さんとの時間の方が…大事だよ。」
「柚希っ!」
胸に吸い付かれる。
「あっ、ああっ!感じるっ!」
いつもよりじっくりと乳首が弄られ舐められて、背中を仰け反らせて胸を押し付けるように動いてしまう。
何度も舐められ吸われて舌で転がされて、乳首が勃ってしまって恥ずかしい。
「あっ、あぁっ!も……だめ、イっちゃう!」
下半身には触れられてもいないのに、勃起してしまって更に恥ずかしいのに、胸への快感でいっぱいになってしまって。
「あっ…あああっ!!」
腰を押し付けるように動かして達してしまった。
涼一さんがすぐに下へとずれて、腹部に吐き出した僕の精液を美味しそうに舐めながら、一部を指に取る。
その指で僕の後孔に塗り込む。
「ん…っ…あっ…いい…っ!」
僕の中を探る指の動きに合わせるように腰を動かしてしまう。
蠢く指を捉えようとするように肉襞が勝手に動く。
「柚希を食う筈が、俺の指を随分美味そうに食ってるな。」
「言わないでぇ…!」
そう言いながらも中の動きは止められなくて。
「もう…っ、なかぁ…ほしいっ!」
涼一さんが僕の後孔に先端を宛てがうと、すぐ挿入してきた。
「美味いか?」
「ああ…っ!美味…しいっ!」
言いながら、涼一さんを締め付け気味に纏わりつかせるように襞が動いてしまう。
「っ…柚希も美味しいな。」
顔のあちこちにキスが落とされる。
嬉しくてうっとりと微笑みがつい浮かんでしまう。
すぐに中で涼一さんが更に大きくなるのを感じて即突き上げられる。
「柚希が俺に、絡み付いてくる…。」
「あっああっ!いいっ!もっとぉっ!」
夢中で腰を揺らして涼一さんを味わう。
応えるように涼一さんの動きが激しさを増す。
「ああっ!よすぎて……おかしく…っ…なっちゃ……っ!ふぁああっ!!」
イっても涼一さんに中を擦り立てられて、敏感になっている中はそのまま何度も絶頂を感じさせられて。
「俺の…愛しい柚希…っ!」
涼一さんに割りと強めに首筋を噛まれながら一際激しく達するのと、涼一さんが中でイくのとはほぼ同時だった気がする…。

やりつくした…という感じでぐったりとしていた。
僕を腕枕してくれている涼一さんは全然余力が有りそうだけど…。
「もう少し外に柚希と出掛けるべきなんだろうな。」
「涼一さんと一緒なら何処でもいいよ。」
「…そういう可愛い事を言うから止まらなく…。」
「あんっ!」
耳朶を噛まれた。
「何処か行きたい所は無いか?」
「知らない事が多過ぎて。涼一さんが連れてってくれる所で満足しちゃってるんだよね。」
中学までは子供だったから行動範囲が狭過ぎて、十五歳で涼一さんに保護してもらったから開拓する暇とか無かったからね。
「…柚希は俺をいつも嬉しい気分にさせてくれるな。」
ぎゅっと僕を強く抱いてくれる。
「それなら良かった。僕はどうしたら涼一さんを幸せにしてあげられるんだろうっていつも思ってるから…。」
嬉しくなって笑顔でそう告げたら、再び涼一さんが覆い被さって中に入って来た。
「柚希が存在するだけで、俺は幸せだっ!」
「あっあっ!腰が…っ。」

既に明日学校休みは決まってたけど、三日間ぐらい休みになるかも知れないなと思った。


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