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第七章 犯人、誘惑、壊れたもの。
(1)
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中吉ちゃんの電話には、透馬に連れられ帰宅した後にかけ直した。
コールが三つ鳴った直後、酷く聞き取りづらい音が耳に届く。何度も中吉ちゃんの名を呼んで、受け答えが出来るようになるまでかなりの時間を費やした。
「中吉ちゃん? どうしたの、もしかして中吉ちゃんにも何かあった?」
「お、おの、小野寺さ……っ」
いつもなら滑舌が良すぎるほどの声色も、まるで子供のようにたどたどしくて、幾度となく鼻をすすり上げていた。
中吉ちゃんは、泣いていたのだ。
昨夜の足の怪我が、鈍く痛む。
「司書の小野寺杏さん。ですよねー?」
しかし昨日の襲撃などおくびにも出さず粛々と仕事をしていた私は、静かに顔を上げる。図書館のカウンターに落ちてきたのは、甘えに浸った浮かれ声だった。
見据えた先には、育ちの良さそうなお嬢さんが三人。
栗色のセミロングを緩く巻いたナチュラルメイク。示し合わせたかのように似通った装いの彼女たちは、学部棟窓口の事務職の子達だった。
「お疲れ様です。どういったご用件でしょうか」
「何かー、小野寺さんが昨日、変質者の男に夜道を襲われたとか? そんな話を耳に挟んだものですからー……ねぇ?」
控えめに見せながらもその声量は、周辺の耳に届くものだった。当然、カウンターに好奇の視線がちらほらと集まり出す。
率先してぺらぺらと話し出した女のまどろっこしい喋り方には覚えがあった。以前から何かと私を目の敵にしている事務の女だ。以前透馬が図書館に顔を見せ始めた時も、真っ先に嫌みを吐きつけに来たことを思い出す。密かに事務子と命名した。
「あんな中傷もでちゃったことですし、ちょっと気を付けた方がいいですよ? あっ、勿論私たちは、あんなのデマだと思ってますけどー!」
事務子に同調して、空々しいフォローを入れる事務子その二。
「ちょっと二人とも。やめようよ、人前でそんな話……」
そして、他二人に比べてやや腰の低い、外見が抜きん出て優れているこの女性。
「すみません小野寺さん。お怪我をされたと伺ったものですから、私たち心配で」
「――怪我をしたのが顔ではなくて、落胆しましたか」
冷静に返した言葉。
唐突な返答の意味が汲み取れず、事務子二人はきょとんと呆気に取られている。
しかしながら残る彼女の反応は、二人とは似て非なるものだった。
昨夜、暴漢から透馬が耳にした言葉があった。
(さっき杏ちゃんに襲いかかってきた奴、馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返してた)
(『僕のお姫様なんだ』『僕の姫乃ちゃんのためなんだ』――って)
微かに聞き覚えのあるその名に反応するように、暴漢の言葉で小さな引っ掛かりがあることに気付いた。
(あんたみたいなストイックな人間も、別に嫌いな訳じゃない)
つい最近、私のことをストイックと表現した人間が、もう一人いたことを。
「窓口業務兼経理担当、橋本(はしもと)姫乃(ひめの)さん」
ようやく、辿り着いた。
「最近立て続けに起きている中傷騒ぎについて、お話をお聞かせ願えますか」
「え? あの……私が?」
「ちょっとちょっとぉ! その騒ぎと姫乃と何の関係があるってーのよっ?」
「え、なになに?」「あれ、学生窓口の『姫ちゃん』じゃん?」「何か、喧嘩っぽくない?」事務子の無駄に通りのいい声によって、司書仲間はもとより、遠巻きにこちらを見守っていた利用者たちからの視線も集まり始めていた。あのオサワリ親父も似たようなことを口走っていたな。
「姫ちゃん」か。ぴったりなあだ名だ。
「橋本姫乃さん。中傷事件の被害者のひとり、尾沢教授に執拗に事務作業を手伝わされていたようですね」
決して感情を荒立たせることなく、言葉を紡ぐ。目の前の彼女の表情が、次第に強張りだすのが見て取れた。一回り小さな身長が、余計に弱々しさに拍車をかけて見える。
それでも、この問題だけは決して、なあなあでは済ませはしない。
「経理担当だった貴女は、たびたび教授の領収書を受け取りにわざわざ五階の研究室まで取りに寄越されていたとか。尾沢教授の『沢』の字が、唯一、旧字の『澤』を使われていた領収印の陰影も、貴女なら記憶に残っていても不思議はないですね」
「何のことだか、分かりません……っ」
「学生窓口で勤務されている貴女であれば、生徒たちのゴシップを集めるのも容易いでしょう」
咄嗟に言い返そうとする口を、私は突き刺すような視線で制止した。
「学校関係者のゴシップも。私の後輩と、親友だという貴女なら」
中吉ちゃんのことだった。
昨晩、涙声を震わせて電話してきた彼女との会話。中吉ちゃんは、しばらくの間「ごめんなさい」と謝罪の言葉を繰り返していた。まさか中吉ちゃんが犯人なんて言うんじゃ、と悪い想像までしてしまった。
(私……本当は、中傷を書かれた書籍を一冊、隠してたんです)
(隠してた?)
(本当は、早く報告しなくちゃと思ってました。でも、今まで言い出せなくて……っ)
中吉ちゃんは見ていたのだ。自分の親友が、その本を直前まで不自然に抱えていた姿を。そして確認した中に書き込まれていた、乾き切っていない朱色の中傷文。
その事実が信じられずに、人目に付く前にとその書籍を自分のロッカーに押し込んでしまっていたらしい。以前中吉ちゃんが足元に落下させた、えんじ色の表紙の書籍だ。
――『中央図書館勤務の小野寺杏は、往来で男と平然とまぐわう冷徹女である』――
この際内容のことは置いておく。問題はターゲットが「再び」私だったという点だ。
今までの中傷文は、毎回違う人物がターゲットにされていた。しかし私への中傷は合計で二回。
「今回のことは、私への私怨ですか」
私の言葉に、目の前の彼女が静かに視線を上げた。
先ほどまでの小動物のようなか弱さが一転、凛とした女の眼差しに変わる。
「自分が恨まれる覚えなんて、ひとつもないみたいな表情ですね」
コールが三つ鳴った直後、酷く聞き取りづらい音が耳に届く。何度も中吉ちゃんの名を呼んで、受け答えが出来るようになるまでかなりの時間を費やした。
「中吉ちゃん? どうしたの、もしかして中吉ちゃんにも何かあった?」
「お、おの、小野寺さ……っ」
いつもなら滑舌が良すぎるほどの声色も、まるで子供のようにたどたどしくて、幾度となく鼻をすすり上げていた。
中吉ちゃんは、泣いていたのだ。
昨夜の足の怪我が、鈍く痛む。
「司書の小野寺杏さん。ですよねー?」
しかし昨日の襲撃などおくびにも出さず粛々と仕事をしていた私は、静かに顔を上げる。図書館のカウンターに落ちてきたのは、甘えに浸った浮かれ声だった。
見据えた先には、育ちの良さそうなお嬢さんが三人。
栗色のセミロングを緩く巻いたナチュラルメイク。示し合わせたかのように似通った装いの彼女たちは、学部棟窓口の事務職の子達だった。
「お疲れ様です。どういったご用件でしょうか」
「何かー、小野寺さんが昨日、変質者の男に夜道を襲われたとか? そんな話を耳に挟んだものですからー……ねぇ?」
控えめに見せながらもその声量は、周辺の耳に届くものだった。当然、カウンターに好奇の視線がちらほらと集まり出す。
率先してぺらぺらと話し出した女のまどろっこしい喋り方には覚えがあった。以前から何かと私を目の敵にしている事務の女だ。以前透馬が図書館に顔を見せ始めた時も、真っ先に嫌みを吐きつけに来たことを思い出す。密かに事務子と命名した。
「あんな中傷もでちゃったことですし、ちょっと気を付けた方がいいですよ? あっ、勿論私たちは、あんなのデマだと思ってますけどー!」
事務子に同調して、空々しいフォローを入れる事務子その二。
「ちょっと二人とも。やめようよ、人前でそんな話……」
そして、他二人に比べてやや腰の低い、外見が抜きん出て優れているこの女性。
「すみません小野寺さん。お怪我をされたと伺ったものですから、私たち心配で」
「――怪我をしたのが顔ではなくて、落胆しましたか」
冷静に返した言葉。
唐突な返答の意味が汲み取れず、事務子二人はきょとんと呆気に取られている。
しかしながら残る彼女の反応は、二人とは似て非なるものだった。
昨夜、暴漢から透馬が耳にした言葉があった。
(さっき杏ちゃんに襲いかかってきた奴、馬鹿の一つ覚えみたいに繰り返してた)
(『僕のお姫様なんだ』『僕の姫乃ちゃんのためなんだ』――って)
微かに聞き覚えのあるその名に反応するように、暴漢の言葉で小さな引っ掛かりがあることに気付いた。
(あんたみたいなストイックな人間も、別に嫌いな訳じゃない)
つい最近、私のことをストイックと表現した人間が、もう一人いたことを。
「窓口業務兼経理担当、橋本(はしもと)姫乃(ひめの)さん」
ようやく、辿り着いた。
「最近立て続けに起きている中傷騒ぎについて、お話をお聞かせ願えますか」
「え? あの……私が?」
「ちょっとちょっとぉ! その騒ぎと姫乃と何の関係があるってーのよっ?」
「え、なになに?」「あれ、学生窓口の『姫ちゃん』じゃん?」「何か、喧嘩っぽくない?」事務子の無駄に通りのいい声によって、司書仲間はもとより、遠巻きにこちらを見守っていた利用者たちからの視線も集まり始めていた。あのオサワリ親父も似たようなことを口走っていたな。
「姫ちゃん」か。ぴったりなあだ名だ。
「橋本姫乃さん。中傷事件の被害者のひとり、尾沢教授に執拗に事務作業を手伝わされていたようですね」
決して感情を荒立たせることなく、言葉を紡ぐ。目の前の彼女の表情が、次第に強張りだすのが見て取れた。一回り小さな身長が、余計に弱々しさに拍車をかけて見える。
それでも、この問題だけは決して、なあなあでは済ませはしない。
「経理担当だった貴女は、たびたび教授の領収書を受け取りにわざわざ五階の研究室まで取りに寄越されていたとか。尾沢教授の『沢』の字が、唯一、旧字の『澤』を使われていた領収印の陰影も、貴女なら記憶に残っていても不思議はないですね」
「何のことだか、分かりません……っ」
「学生窓口で勤務されている貴女であれば、生徒たちのゴシップを集めるのも容易いでしょう」
咄嗟に言い返そうとする口を、私は突き刺すような視線で制止した。
「学校関係者のゴシップも。私の後輩と、親友だという貴女なら」
中吉ちゃんのことだった。
昨晩、涙声を震わせて電話してきた彼女との会話。中吉ちゃんは、しばらくの間「ごめんなさい」と謝罪の言葉を繰り返していた。まさか中吉ちゃんが犯人なんて言うんじゃ、と悪い想像までしてしまった。
(私……本当は、中傷を書かれた書籍を一冊、隠してたんです)
(隠してた?)
(本当は、早く報告しなくちゃと思ってました。でも、今まで言い出せなくて……っ)
中吉ちゃんは見ていたのだ。自分の親友が、その本を直前まで不自然に抱えていた姿を。そして確認した中に書き込まれていた、乾き切っていない朱色の中傷文。
その事実が信じられずに、人目に付く前にとその書籍を自分のロッカーに押し込んでしまっていたらしい。以前中吉ちゃんが足元に落下させた、えんじ色の表紙の書籍だ。
――『中央図書館勤務の小野寺杏は、往来で男と平然とまぐわう冷徹女である』――
この際内容のことは置いておく。問題はターゲットが「再び」私だったという点だ。
今までの中傷文は、毎回違う人物がターゲットにされていた。しかし私への中傷は合計で二回。
「今回のことは、私への私怨ですか」
私の言葉に、目の前の彼女が静かに視線を上げた。
先ほどまでの小動物のようなか弱さが一転、凛とした女の眼差しに変わる。
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