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第2章 始まりの地
第2話 死霊の還る場所レディベト 鍵奪還編
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祭壇の下を覗き込むと言われた通りオレンジ色のスイッチが顔を覗かせた。ロレッタは迷うことなくこれだとボタンを押すと祭壇の下の床がせり上がり地下への道が開かれた。この先に鍵があるのかと暗い地下へと歩みを進めた。
地下は暗く、どこかで水が滴る音が鳴っている。地下だからじめじめと埃っぽい場所なんじゃないかと思っていたがその様子は思っていたのと違った。
左右に流れる用水路には綺麗な透き通った水が流れ、タイルはピカピカに磨かれほのかな光が反射し、幻想的な青い光を放っていた。まるで誰かがこの地下に住んでいるかのようなそんな気配さえ感じる。魔力がなくても感じる違和感に期待と不安が交錯した。もしかしたら生存者が地下で密かに生活をしているかもしれないという思いとやはり敵地であるため地下に巣くう化け物がいるんじゃないかという恐怖心も拭えない。
道は複雑でもなくほぼ一本道が続いていた。迷うことなくその道を進んでいると突如ガスを噴き出している装置が目に入った。これがアシュトトさんの言っていた魔力吸収装置かな?とロレッタは感じた。恐る恐るガスに触れようかと思ったがもし、別の効能があったらまずいと思い手を引っ込めた。
機械を見ると赤いスイッチが一つついていた。そのスイッチの横に絶対に押さないでねと優しい注意書きがあったがそれがロレッタの好奇心を揺さぶった。ゴクリと唾を飲み、恐る恐るスイッチに手を伸ばす。そしてスイッチを一思いに押した。すると噴出していたガスが止まり、その奥に重厚な扉が見えた。あそこに鍵があるのだろうかと雰囲気の異なる扉に期待を寄せた。
地下は暗く、どこかで水が滴る音が鳴っている。地下だからじめじめと埃っぽい場所なんじゃないかと思っていたがその様子は思っていたのと違った。
左右に流れる用水路には綺麗な透き通った水が流れ、タイルはピカピカに磨かれほのかな光が反射し、幻想的な青い光を放っていた。まるで誰かがこの地下に住んでいるかのようなそんな気配さえ感じる。魔力がなくても感じる違和感に期待と不安が交錯した。もしかしたら生存者が地下で密かに生活をしているかもしれないという思いとやはり敵地であるため地下に巣くう化け物がいるんじゃないかという恐怖心も拭えない。
道は複雑でもなくほぼ一本道が続いていた。迷うことなくその道を進んでいると突如ガスを噴き出している装置が目に入った。これがアシュトトさんの言っていた魔力吸収装置かな?とロレッタは感じた。恐る恐るガスに触れようかと思ったがもし、別の効能があったらまずいと思い手を引っ込めた。
機械を見ると赤いスイッチが一つついていた。そのスイッチの横に絶対に押さないでねと優しい注意書きがあったがそれがロレッタの好奇心を揺さぶった。ゴクリと唾を飲み、恐る恐るスイッチに手を伸ばす。そしてスイッチを一思いに押した。すると噴出していたガスが止まり、その奥に重厚な扉が見えた。あそこに鍵があるのだろうかと雰囲気の異なる扉に期待を寄せた。
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