Mediocre Magic

猫町氷柱

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第2章 始まりの地

第2話 死霊の還る場所レディベト

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その剣で切りかかると死霊は後方へと飛び退いた。どうやら火は苦手なようだ。これで1つまた前進をした。焚火の裏に隠れるように陣取るとまるで恐れるように近づこうとしない。これは使える!!
 ロレッタは剣を横に薙ぎ払い何体かの骸骨を一掃した。やはり当たる直前で消えてしまうが火は例外だった。一体に燃え移ると連動して次々に燃え移って火だるまになっていった。
 (これはいけるかもしれない……)
そう心の中で思ったとき背後から声が聞こえた。
「おーい君、こっちこっち!!」
声がする方を振り返ると黒装束の男性が大きなカバン?を抱え立っていた。
(誰だろう……いつからそこにいたんだろう)
疑問点は多いが突破口が完璧には見つかっていないため縋ってみることにした。
男性の方に向かったが景色は変わらず相変わらず周りを濃い霧が纏わりついてくる。
 「可哀想に。どうやら術にかかってしまってるようだね。でももう大丈夫、僕が解いてあげるから」
 男性はにこっと笑うと十字架を手に取り呪文を唱えた。
「古の亡者たちよ。朽ちてなお徘徊せし哀れな魂よ、浄化の焔にて砂に還さん。墓守の鎮魂歌レクイエムロード!!」
 蒼き炎がロレッタの周りに群がっていた死霊の群れに広がっていきみるみるうちに灰になっていく。それと同時にようやく視界が晴れ、元の森の景色が広がってきた。あっという間の解決に唖然とした。
「大丈夫?怪我は無いかい」
 男性が優しく声を掛けてくれた。白髪の髪に白い眼。黒色のローブに十字架の紋章が刻まれていた。呆気に取られていたロレッタはぼぅっとしていたこともあり反応に遅れてしまった。
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