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第1章過去編
第1話 聖なる森
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魔法国家レグナ=マリア。すべてが魔法で統治された国家である。湧き水は魔術で不純物ゼロに抑え込み無限の湧き水となっている。また、家庭によっては好きな飲み物に変えることが出来る。例えばオレンジジュースといった具合に。また、移動は至る箇所に引かれた魔導陣を介し行われる。そのため車や馬車といった移動手段は存在しない。
そして中央に聳え立つ巨大な塔、そこは国立魔導図書館と呼ばれありとあらゆる魔導書が格納されている。5大魔法(火、水、雷、光、闇)だけではなく禁忌に纏わる書物も数多く集められている。
それらの書物を求め遥々遠方の土地からこの地を訪れる者も数多くいる。その度に関所で真実の魔法にかけ悪しき考えを持ったものは即刻牢獄へ送る次第となっている。そのため国の中は非常に安泰であった。
そんな国の端には貧民街が存在する。そこに孤児を預かる修道院があった。
孤児としてある日引き取られたロレッタ=ルナ=エデノールは澄んだ茶褐色のくりくりした目が可愛らしい少女で持ち前の明るさから即座に孤児院のみんなと仲良くなった。ロレッタは面倒見が良く、料理や家事においては群を抜いていた。そして何より勤勉な性格で魔導の勉強は怠らず日々鍛錬を積んでいた。
そんなある日の事寮母であるマザーが病に伏した。修道院を束ねていた方が突如倒れたことにより周りに少なからず動揺が生まれた。ロレッタはあまりみんなが心配しないようにと宥めた。そして近くの聖なる森にあるとされる蒼魔草を取りに行くことをマザーに告げた。マザーはあの森に1人で行くのは危ないと止めてくれたが何度も行ったことのある森であったし、腕っぷしには自信があると静止を振り切った。
他にも見習い魔術師のロザも協力してくれると言ってくれ二人で頭を下げた。
「こんな老いぼれのために苦労かけるねぇ。あんたたちは一度言い出したら聞かないからねぇ。お守り代わりにそこの一番上の引き出しに魔除けの十字架を入れてあるから持っていきなさい」
ロレッタは言われた引き出しを開けた。上段に大事そうにケースに入れられた十字架がしまってあった。
「そんな危険な森ではないけれど最近は少し物騒な噂も出回ってますからどうか気を付けて行ってきてくださいね。シスターロレッタ、ロザにご武運を……本当にありがとうね」
十字架を胸元に吊るし行ってきますと言いロレッタたちは部屋を後にした。
そして中央に聳え立つ巨大な塔、そこは国立魔導図書館と呼ばれありとあらゆる魔導書が格納されている。5大魔法(火、水、雷、光、闇)だけではなく禁忌に纏わる書物も数多く集められている。
それらの書物を求め遥々遠方の土地からこの地を訪れる者も数多くいる。その度に関所で真実の魔法にかけ悪しき考えを持ったものは即刻牢獄へ送る次第となっている。そのため国の中は非常に安泰であった。
そんな国の端には貧民街が存在する。そこに孤児を預かる修道院があった。
孤児としてある日引き取られたロレッタ=ルナ=エデノールは澄んだ茶褐色のくりくりした目が可愛らしい少女で持ち前の明るさから即座に孤児院のみんなと仲良くなった。ロレッタは面倒見が良く、料理や家事においては群を抜いていた。そして何より勤勉な性格で魔導の勉強は怠らず日々鍛錬を積んでいた。
そんなある日の事寮母であるマザーが病に伏した。修道院を束ねていた方が突如倒れたことにより周りに少なからず動揺が生まれた。ロレッタはあまりみんなが心配しないようにと宥めた。そして近くの聖なる森にあるとされる蒼魔草を取りに行くことをマザーに告げた。マザーはあの森に1人で行くのは危ないと止めてくれたが何度も行ったことのある森であったし、腕っぷしには自信があると静止を振り切った。
他にも見習い魔術師のロザも協力してくれると言ってくれ二人で頭を下げた。
「こんな老いぼれのために苦労かけるねぇ。あんたたちは一度言い出したら聞かないからねぇ。お守り代わりにそこの一番上の引き出しに魔除けの十字架を入れてあるから持っていきなさい」
ロレッタは言われた引き出しを開けた。上段に大事そうにケースに入れられた十字架がしまってあった。
「そんな危険な森ではないけれど最近は少し物騒な噂も出回ってますからどうか気を付けて行ってきてくださいね。シスターロレッタ、ロザにご武運を……本当にありがとうね」
十字架を胸元に吊るし行ってきますと言いロレッタたちは部屋を後にした。
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