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7 お化け屋敷と空中ブランコ
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「それ、自分でいう?」
目を細めて言った柚子に対して、乙葉はなにが悪いのか、とでもいうような顔をした。
「でも、そっか。ブランコ好きってこと、覚えていてくれたのね」
組んだ手をひっくり返し、そのまま頭上に腕を伸ばしながら、すこし照れたように、柚子が言った。
「ええ。だって柚子、よく公園で乗っていたでしょ?」
言いながら乙葉は、柚子がまだ小さかったころを思い出していた。
「まあね」
感慨深そうに柚子が言った。
「ねえ、ところで、どうしてあんなに、ブランコが好きだったの?」
急に思いついた乙葉が言った。
「まあ、それには、深い事情があるのよ」
言いたくないのか、柚子は言葉をにごした。
「なに、それ。そんな風に言われたら、すごく気になるじゃない。お姉ちゃんに教えなさいよ」
乙葉が言った。
「いやですー、教えません」
外方を向きながら、柚子が言った。
それを聞いた乙葉は、とっさに柚子の腕をつかみ、揺すると同時に、
「えー? そこまで言ったのに? 教えないなんて、ずるいわよ」と言った。
そこへ、これまで地上から高い地点で飛んでいた、ルーカスがやってきて、
「なになに? 二人とも、なんの話?」と、興味津々で聞いた。
「なんでもないわよ、ルーカス」
柚子が言った。
しかし乙葉はすぐに、柚子の腕を離して、ルーカスにさきほどのことを耳打ちして聞かせた。
するとルーカスは、何度も頷きながら、
「うん、うん」と、乙葉の話に、耳を傾けている。
「ちょっとお姉ちゃん! こそこそと二人だけで、一体なにを話しているのよ」
柚子が怒って言った。
目を細めて言った柚子に対して、乙葉はなにが悪いのか、とでもいうような顔をした。
「でも、そっか。ブランコ好きってこと、覚えていてくれたのね」
組んだ手をひっくり返し、そのまま頭上に腕を伸ばしながら、すこし照れたように、柚子が言った。
「ええ。だって柚子、よく公園で乗っていたでしょ?」
言いながら乙葉は、柚子がまだ小さかったころを思い出していた。
「まあね」
感慨深そうに柚子が言った。
「ねえ、ところで、どうしてあんなに、ブランコが好きだったの?」
急に思いついた乙葉が言った。
「まあ、それには、深い事情があるのよ」
言いたくないのか、柚子は言葉をにごした。
「なに、それ。そんな風に言われたら、すごく気になるじゃない。お姉ちゃんに教えなさいよ」
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「いやですー、教えません」
外方を向きながら、柚子が言った。
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柚子が言った。
しかし乙葉はすぐに、柚子の腕を離して、ルーカスにさきほどのことを耳打ちして聞かせた。
するとルーカスは、何度も頷きながら、
「うん、うん」と、乙葉の話に、耳を傾けている。
「ちょっとお姉ちゃん! こそこそと二人だけで、一体なにを話しているのよ」
柚子が怒って言った。
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