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6 久遠類の恋心
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こう言うことにあまり慣れていない久遠は、どうしたらいいのかわからず、二人の間にしばらく沈黙が流れた。
そんな時、乙葉が自然な感じで、口をひらいた。
「ねえ久遠くん。前から気になっていたんだけど、久遠くんって、猫好きなの?」
「あ……はい、好きですけど」
ぎこちなく久遠が答えた。
「やっぱり! そうよね、そうだと思ったのよ」
乙葉は、妙に納得をしながら、そう言った。
「だって、久遠くんのかばんについてるこのキーホルダーとか、教科書につけてる付箋とか、使ってるシャーペンとか、猫がモチーフの物が多いから、絶対好きだと思っていたの」
「あ、なるほど……」
そんな細かいところをよく見ているな、と久遠は感心した。
「私も猫が大好きなのよー。だから、一緒だなって思って!」
無邪気に乙葉が言った。
「は、はい」
戸惑いながらも、久遠は返事をした。
新学期が始まってもう一ヶ月は経つが、となりの席に座っている乙葉にはじめて話しかけられ、久遠は先ほどから緊張して、胸が張りさけそうになっていた。
「私ね、久遠くんの持ってる猫グッズを、はじめて見た時から、ずっと久遠くんと、猫の話がしたいと思っていたのよ」
うきうきした様子で乙葉が言った。
「でも久遠くん、大体いつも、本読んでるか勉強してるかのどっちかでしょ? だから邪魔しちゃ悪いかなって思って、中々話しかけられなかったの。だから、今日ようやく話せて、うれしいわ」
「そ、そうだったんですね」
まさか、あの人気者の乙葉が、自分と話をしたいと思っていたなんて、夢にも思わず、久遠は困惑するばかりだった。
「久遠くんは、猫とか、なにかほかのペットを飼っていたりするの?」
乙葉は首をかしげながら尋ねた。
「猫、飼ってます。二匹」
そんな時、乙葉が自然な感じで、口をひらいた。
「ねえ久遠くん。前から気になっていたんだけど、久遠くんって、猫好きなの?」
「あ……はい、好きですけど」
ぎこちなく久遠が答えた。
「やっぱり! そうよね、そうだと思ったのよ」
乙葉は、妙に納得をしながら、そう言った。
「だって、久遠くんのかばんについてるこのキーホルダーとか、教科書につけてる付箋とか、使ってるシャーペンとか、猫がモチーフの物が多いから、絶対好きだと思っていたの」
「あ、なるほど……」
そんな細かいところをよく見ているな、と久遠は感心した。
「私も猫が大好きなのよー。だから、一緒だなって思って!」
無邪気に乙葉が言った。
「は、はい」
戸惑いながらも、久遠は返事をした。
新学期が始まってもう一ヶ月は経つが、となりの席に座っている乙葉にはじめて話しかけられ、久遠は先ほどから緊張して、胸が張りさけそうになっていた。
「私ね、久遠くんの持ってる猫グッズを、はじめて見た時から、ずっと久遠くんと、猫の話がしたいと思っていたのよ」
うきうきした様子で乙葉が言った。
「でも久遠くん、大体いつも、本読んでるか勉強してるかのどっちかでしょ? だから邪魔しちゃ悪いかなって思って、中々話しかけられなかったの。だから、今日ようやく話せて、うれしいわ」
「そ、そうだったんですね」
まさか、あの人気者の乙葉が、自分と話をしたいと思っていたなんて、夢にも思わず、久遠は困惑するばかりだった。
「久遠くんは、猫とか、なにかほかのペットを飼っていたりするの?」
乙葉は首をかしげながら尋ねた。
「猫、飼ってます。二匹」
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