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5 ドキドキ観覧車
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「京一なら、園内のどこかにいると思うわよ」
乙葉が言った。
「じゃあ、二人とも無事なのね! 本当よかった」
柚子は心から、安堵しているように見えた。
「ねえ柚子、それよりも、どうしてここまできちゃったわけ?」
乙葉はずっと疑問に思っていたことを尋ねた。
「え? そんなの、お姉ちゃんたちを助けるために決まってるじゃない」
胸をはって柚子が言った。
「本当に? でも、なんかあやしいわね、ほかにもなにか、理由があるんじゃないの?」
疑うような細い目で、乙葉は柚子を見た。
「だって柚子って、前までそんなタイプじゃなかったもの」
柚子は一瞬、わずかに動揺したように見えたが、すぐに平静にもどり、
「本当よ」と言った。
しかし、乙葉は納得できずに、さらに細い目で柚子を見て、うたがった。
「ふーん?」
「な、なによ」
うたぐり深い乙葉を前にして、ぎょっとしながら柚子が言った。
このままでは、本当のことをいいそうにないため、乙葉は仕方なくあきらめて、話題を変えることにした。
「ところで、なんで久遠くんと一緒なの?」
言いながら、乙葉は柚子の横に座った。
「二人とも別の学校だし、接点なんて、なにもないはずでしょ?」
乙葉がそう尋ねると、柚子は下を向きながら、少し言いづらそうにして、
「それは、久遠さんがお姉ちゃんに、休んだ日のノートを届けるために、何回か家にきたのよ。だからその時に、一緒に助けにいかないかって誘われて」と言った。
「まあ、そうだったの——なんだか久遠くんに、悪いことさせちゃったわね」
申し訳ない気持ちになりながら、乙葉が言った。
「でも、お姉ちゃんが無事なことを知れて、本当なによりよ。さ、京一くんを探して、はやくここから出ましょう」
そう言うと、おもむろに柚子が立ち上がった。
乙葉が言った。
「じゃあ、二人とも無事なのね! 本当よかった」
柚子は心から、安堵しているように見えた。
「ねえ柚子、それよりも、どうしてここまできちゃったわけ?」
乙葉はずっと疑問に思っていたことを尋ねた。
「え? そんなの、お姉ちゃんたちを助けるために決まってるじゃない」
胸をはって柚子が言った。
「本当に? でも、なんかあやしいわね、ほかにもなにか、理由があるんじゃないの?」
疑うような細い目で、乙葉は柚子を見た。
「だって柚子って、前までそんなタイプじゃなかったもの」
柚子は一瞬、わずかに動揺したように見えたが、すぐに平静にもどり、
「本当よ」と言った。
しかし、乙葉は納得できずに、さらに細い目で柚子を見て、うたがった。
「ふーん?」
「な、なによ」
うたぐり深い乙葉を前にして、ぎょっとしながら柚子が言った。
このままでは、本当のことをいいそうにないため、乙葉は仕方なくあきらめて、話題を変えることにした。
「ところで、なんで久遠くんと一緒なの?」
言いながら、乙葉は柚子の横に座った。
「二人とも別の学校だし、接点なんて、なにもないはずでしょ?」
乙葉がそう尋ねると、柚子は下を向きながら、少し言いづらそうにして、
「それは、久遠さんがお姉ちゃんに、休んだ日のノートを届けるために、何回か家にきたのよ。だからその時に、一緒に助けにいかないかって誘われて」と言った。
「まあ、そうだったの——なんだか久遠くんに、悪いことさせちゃったわね」
申し訳ない気持ちになりながら、乙葉が言った。
「でも、お姉ちゃんが無事なことを知れて、本当なによりよ。さ、京一くんを探して、はやくここから出ましょう」
そう言うと、おもむろに柚子が立ち上がった。
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