ラズとリドの大冒険

大森かおり

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 ラズが、前方で、腰に手を当てながら立っている、ロアルドおじいさんを見つけるなり、大声で言った。
「おお、ラズ! それにリド!」
 すぐに、ラズたちの存在に気づいたロアルドおじいさんが、ラズと同じくらい大きな声で、返事をした。
 この時、ラズたちの目線の先には、えんとつのある、屋根が茶色で壁がクリーム色の、素敵な、ロアルドおじいさんの一軒家があった。ロアルドおじいさんは、その一軒家の前の階段のところで、ちょうど立っていたのだった。
「待っておったぞ。無事に帰ってこれてなによりじゃ」
 自分のところまで向かってくるラズたちを見るなり、とびきり笑顔で、ロアルドおじいさんが、ラズたちを出迎えた。
「ええ、おかげさまで」
 近くにくるなり、ラズも笑顔で、ロアルドおじいさんに向かって言った。
「はい、これ。約束のスフェラナイトよ!」
 渡すのが、どうしても待ちきれなかったラズは、会った途端すぐに、ロアルドおじいさんに、虹色に輝く、形のいびつな石、スフェラナイトをさし出した。
「なに?」
 ロアルドおじいさんは、そのスフェラナイトを見るなり、あまりの驚きに、腰を抜かしそうになって、ラズに聞き返した。
「なんと! あのスフェラナイトか!」
 続けて、興奮がおさまらない様子で、目をひどくひん剥きながら、ロアルドおじいさんが言った。
「そうよ。私たちついに、これを手に入れることができたの!」
 喜びに目を輝かせながら、ロアルドおじいさんを見て、ラズが言った。
「なんということじゃ……本当に、信じられん。これでようやく、孫のルリックの病気が、治せるというものじゃわい」
 感極まって、思わずほろりと、目から大粒の涙を流したロアルドおじいさんが、指でその涙を、そっと拭きながら言った。
「まあ、泣かないで。ロアルドおじいさん」
 そう言いながら、ロアルドおじいさんの肩に触れたラズが、優しくなぐさめた。
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