ラズとリドの大冒険

大森かおり

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 ああ、大変だ。おそろしい怪物に追い詰められてしまった四人は、とんでもなく大ピンチに陥ってしまった。みんななら、この大ピンチを、どうやって切り抜ける? 逃げる? それとも戦う?
 勇気のある者は、きっと、ここで立ち向かうだろう。
 さあ、君は、どちらを選ぶ?
「あら、でも、ネルーピー、あれを見て!」
 突如ラズが、ディンゴネクのいる、海の方向を指さしながら言った。
 ディンゴネクはこの時、ラズたちのいるところまで、近づいてくる様子はなく、近くにあった、ディンゴネク一人がちょうど乗れるくらいの、ゴツゴツした高い岩の上に、登っているようだった。
 それからディンゴネクは、岩の上に完全に上がると、身動きひとつとらず、ラズたちの様子を、じっくりと伺っているようだった。
 てっきり、すぐにこちらへ、攻撃をしかけてくるのかと思っていたラズたちは、思わず拍子抜けをしながら、ディンゴネクのことを見つめた。
「なんだか岩の上で、じっとこちらの様子を、観察しているようね」
 ラズが言った。
「これはチャンスだ」
 喜びながら、リドが言った。
「この間に、ルビットが早く武器を取りに行ってくれれば、どうにかなるかもしれない」
 希望を見出したラズたちだったが、ディンゴネクは、そうは問屋とんやがおろさないとでも言うように、鼻で笑うと、
「甘いな、お前たち」と言った。
「何をしようとムダだ。人間の分際で、俺に勝とうなんて、百億光年早い!」
 まるで地獄の牢屋から逃げてきた囚人のように、残虐な顔をしながら、ディンゴネクが大声で叫んだ。
「食らえ、お前たちのような、身の程知らずの人間風情は、この場所にはふさわしくない!」
 続けてそう言うと、ディンゴネクは、自身の巻き貝のような尻尾を、赤い水の中に、噴水のごとく高い水しぶきを上げながら、勢いよく入れると、その水の中で、尻尾のまわりに、赤い水のリングを作り出した。
 そしてその水のリングを、尻尾の周りにまとわりつかせながら、水からあげると、ラズたちの乗っている船に向かって、狙いを定め、すぐに攻撃をしかけてきた。
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