ラズとリドの大冒険

大森かおり

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「ああ、リドは鈍感だからね。そうだろうと思うよ」
 ネルーピーが言った。
「でも、あなたたちはちがうわ。だって、私が力さえ使えば、私の姿が見えるんだもの」
 そう言うと、おばけの女の子は、ラズたちに存在を認めてもらった上に、話せたことが、うれしくてたまらないのか、すっかり高ぶってしまった感情がおさえられないようで、甲高く笑いながら、空中を飛びまわり出した。
「私こんなこと、おばけになって以来、はじめてのことよ」
 ラズは、目の前で飛びまわっている、おばけの女の子を、呆然としながら見つめると、
「そう」と言った。
 そして次に、ネルーピーを見ると、
「どうやら私たちは、“見える人”だったようね」と言った。
「そのようだね」
 ネルーピーが答えた。
 それからおばけの女の子は、飛ぶのをやめて、ラズの机の上に、足をブラブラさせながら座ると、
「ねえ、二人とも」と、ふいに話しかけてきた。
 それでラズたちは、即座におばけの女の子を見た。
「こう言ったら、あなたたちは、もしかしたら不快に思うかもしれないけど」
 そこでおばけの女の子は、一度言葉を切った。
 そのあとすぐに、
「私、あなたたちのこと、この何日か、ずっと観察していたのよ」と、いたずらっぽく笑いながら、言った。
「うえー」
 おばけの女の子がいうことを聞いたネルーピーが、途端に吐く振りをしながら、いやそうに言った。
「観察なんて、やめてくれよ」
 すると、おばけの女の子は、たちまち動揺しはじめると、
「ごめんなさい。だって私、それ以外に、なにもやることがなかったんだもの」と、ラズたちに許しをこうように、言い訳がましく言った。
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