ラズとリドの大冒険

大森かおり

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 水がポチャ、ポチャン……としたたる音がする。それに、むらさきとみどりのけむりが天井にたちのぼり、鼻の曲がるようなくさい匂いをただよわせ、なにやら気味の悪いしわがれた声が、そこら中に響きわたっている。
 そんな洞窟の奥を見ると、ホウキや杖、水晶、ロウソク、真鍮の天秤、などが、端にある棚に、置いてあったり、立てかけてあったり、飾ってあったり。
 またその岩上では、中央にどでかい大がまがあった。その大がまの中は、真ん中で仕きられていて、左側にむらさき色の液体、右側にみどり色の液体が入っていた。
 そしてさらに、大がまの手前では、ゆっくりと、ていねいにかき混ぜている、いじわるそうな顔をした老婆の魔女が一人、ぽつんと立っていた。
「いっひっひ……!」
 魔女が気味悪く笑うと、歯が一本しかない口が丸見えになった。
「今回もこの薬で、たっぷり、大もうけしてやろうじゃないか!」

  とかげのしっぽを一本
  ねずみの毛を二本
  カエルの卵を三つ
  カラスの羽を四枚
  ヘビの毒を五滴
  きざんだヘンルーダの薬草を少々
  きざんだサルビアの薬草を少々
  牛の骨をすりつぶして粉にしたものを少々

  混ぜて、ぐるぐる
  煮込んで、ぐるぐる
  熱々の火にかけて、ぐるぐる
  味見をして、ぐるぐる
  調味料を加えて、ぐるぐる
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