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ラズはその声のする方を見ると、
「まあ! あなたたちは、ラニーに、ルニーじゃない!」と、驚くと同時に、喜びながら言った。
「今朝ぶりね! ラズ」
ラニーが、元気に言った。
「もう会えるなんて、うれしいわ」
「ええ、私もよ」
心からそう思いながら、ラズが言った。
「リドは、何日ぶりかしら? ずいぶん、会っていなかったと思うけど」
リドを見て、ルニーが言った。
「そうだな。ざっと、一ヶ月ぶりくらいじゃないか?」
リドが言った。
「多分、それくらいね」
頷きながら、ラニーが言った。
「二人とも、ダンスは楽しめた?」
「ええ、とっても」
ラズが言った。
「私たちもさっき、二人で踊っていたところだったのよ」
声を弾ませながら、ラニーが言った。
「お仕事の合間に、みんなでダンスができると、とっても、気持ちがいいものよね」
「それは言えてるわね」
ラズが、ラニーの意見に同意した。
そうして、みんながワイワイやっていると、
「おーい、みんなー!」と、また、どこかで聞いたことのあるような声がした。
「ダンスは、もう、終わってしまったかい?」
そう言ったのは、苦しそうに息を切らしながら、こちらに向かって走ってきている、パン屋のモルティだった。
まもなくして、モルティが、みんなのいるところまで到着すると、
「もう、とっくに終わったさ。モルティ」と、リドが、モルティに向かって、さっぱりと言い放った。
「まあ! あなたたちは、ラニーに、ルニーじゃない!」と、驚くと同時に、喜びながら言った。
「今朝ぶりね! ラズ」
ラニーが、元気に言った。
「もう会えるなんて、うれしいわ」
「ええ、私もよ」
心からそう思いながら、ラズが言った。
「リドは、何日ぶりかしら? ずいぶん、会っていなかったと思うけど」
リドを見て、ルニーが言った。
「そうだな。ざっと、一ヶ月ぶりくらいじゃないか?」
リドが言った。
「多分、それくらいね」
頷きながら、ラニーが言った。
「二人とも、ダンスは楽しめた?」
「ええ、とっても」
ラズが言った。
「私たちもさっき、二人で踊っていたところだったのよ」
声を弾ませながら、ラニーが言った。
「お仕事の合間に、みんなでダンスができると、とっても、気持ちがいいものよね」
「それは言えてるわね」
ラズが、ラニーの意見に同意した。
そうして、みんながワイワイやっていると、
「おーい、みんなー!」と、また、どこかで聞いたことのあるような声がした。
「ダンスは、もう、終わってしまったかい?」
そう言ったのは、苦しそうに息を切らしながら、こちらに向かって走ってきている、パン屋のモルティだった。
まもなくして、モルティが、みんなのいるところまで到着すると、
「もう、とっくに終わったさ。モルティ」と、リドが、モルティに向かって、さっぱりと言い放った。
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