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5 地獄行きジェットコースター
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久遠が言った。
「ありがとう、久遠くん」
京一だけではなく、久遠までもが味方になってくれて、乙葉はもはや感無量だった。
「もう、みんなお姉ちゃんに甘いんだから」
唯一、柚子だけはまだ反対していたのかもしれなかったが、みんなに同調することに決めたようだ。
「で、仲間になるの、ならないの、どっち?」
乙葉は銀司を急き立てた。
すこし迷ったように見えた銀司だったが、
「仕方ねえから、なってやるよ」と言った。
「あなた、本当に素直じゃないのね」
呆れながら柚子が言った。
「あと、俺のことは銀司じゃなくて、“銀司さん”な! お前らより年上なんだから、もっと遠慮して話せよな」
これまで年上として扱われなかったことが癪にさわったのか、一言を言うだけでは物足りないようで、
「ったく、最近のガキはこれだから……生意気にもほどがあるぜ」と言ったように、小声で文句を呟き続けている。
「あれだけ悪いことをした人に、いまさらそんな敬意とか持てるわけないでしょ」
冷めたように柚子が言った。
「それは言えてるな」
いつの間にかホールの隅の方に移動していた京一が、壁に背中をつけ、楽にしながら柚子に同意した。
「てめえら、いい加減にしろよ」
かなり怒っているのか、こぶしを強く握って小刻みに震えながら、顔と耳まで真っ赤にした銀司が、くやしそうに言い放った。
「あら、いいのよ別に。また縛られたいんだったら、お望み通りにしてあげるから」
上から目線で挑むように、柚子が言った。
「……くうっ」
「ありがとう、久遠くん」
京一だけではなく、久遠までもが味方になってくれて、乙葉はもはや感無量だった。
「もう、みんなお姉ちゃんに甘いんだから」
唯一、柚子だけはまだ反対していたのかもしれなかったが、みんなに同調することに決めたようだ。
「で、仲間になるの、ならないの、どっち?」
乙葉は銀司を急き立てた。
すこし迷ったように見えた銀司だったが、
「仕方ねえから、なってやるよ」と言った。
「あなた、本当に素直じゃないのね」
呆れながら柚子が言った。
「あと、俺のことは銀司じゃなくて、“銀司さん”な! お前らより年上なんだから、もっと遠慮して話せよな」
これまで年上として扱われなかったことが癪にさわったのか、一言を言うだけでは物足りないようで、
「ったく、最近のガキはこれだから……生意気にもほどがあるぜ」と言ったように、小声で文句を呟き続けている。
「あれだけ悪いことをした人に、いまさらそんな敬意とか持てるわけないでしょ」
冷めたように柚子が言った。
「それは言えてるな」
いつの間にかホールの隅の方に移動していた京一が、壁に背中をつけ、楽にしながら柚子に同意した。
「てめえら、いい加減にしろよ」
かなり怒っているのか、こぶしを強く握って小刻みに震えながら、顔と耳まで真っ赤にした銀司が、くやしそうに言い放った。
「あら、いいのよ別に。また縛られたいんだったら、お望み通りにしてあげるから」
上から目線で挑むように、柚子が言った。
「……くうっ」
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