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3 隠し部屋
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この国の王様がピエロになったことで、クラウスが王様だったころとはちがい、お城はずいぶんと変わってしまいました。これまで働いていた使用人のクマたちは、お城を追い出され、ピエロの手によって、無理やり仕事をやめさせられてしまいました。ピエロは魔法が使えるので、使用人は必要なく、なんでも自分一人でやってしまうのでした。それにお城の中は、これまで笑いの絶えない明るい場所だったのに、いまではしずかで陰気な場所になってしまいました。
ピエロはもともと悪い魔法使いでした。なので、国も荒れました。魔法を使えるのにもかかわらず、国の人々からお金や食べ物をたくさんとったのです。
そうして、国はピエロによって支配されてしまいました。
その時、クラウスがどうしていたかというと、王様だったころの明るくて頼れるクマではなくなり、意地悪で乱暴なクマになってしまいました。それはもう王様ではなくなったことと、体が大きくなったことによって、気まで大きくなってしまったことが原因でした。
もうこの国を救うには、ほかの国から救世主がくることを、ただ待つしかなくなってしまいました。
もし今後、その救世主があらわれたら、ピエロを倒す方法はたったひとつだけ、剣を使うことです。
この国に代々引き継がれる、お城に飾ってある剣を使うことによって、悪の魔法使いは倒されるのです。
このあとの続きは、紙が何者かに破られており、読めなくなっていた。
乙葉は全部読んだあとで、いま読み終わった話に登場してくる、クラウスのことを思い出していた。
きっとクラウスというクマは、噴水に飾られている、オブジェのことを言っているのだろう。
それがもし本当にそうだとしたら、この本に出てくる話は、現在乙葉たちがいる遊園地と、なにか深い関わりがあるのかもしれない。乙葉はこの物語と遊園地を関連させ、頭の中で思考を巡らせた。
「この話の中に出てくる剣だけど、実はこの地下の中にあるよ」
乙葉が考えている最中に、いきなりルーカスが言った。
「剣が、この地下のどこかに?」
ピエロはもともと悪い魔法使いでした。なので、国も荒れました。魔法を使えるのにもかかわらず、国の人々からお金や食べ物をたくさんとったのです。
そうして、国はピエロによって支配されてしまいました。
その時、クラウスがどうしていたかというと、王様だったころの明るくて頼れるクマではなくなり、意地悪で乱暴なクマになってしまいました。それはもう王様ではなくなったことと、体が大きくなったことによって、気まで大きくなってしまったことが原因でした。
もうこの国を救うには、ほかの国から救世主がくることを、ただ待つしかなくなってしまいました。
もし今後、その救世主があらわれたら、ピエロを倒す方法はたったひとつだけ、剣を使うことです。
この国に代々引き継がれる、お城に飾ってある剣を使うことによって、悪の魔法使いは倒されるのです。
このあとの続きは、紙が何者かに破られており、読めなくなっていた。
乙葉は全部読んだあとで、いま読み終わった話に登場してくる、クラウスのことを思い出していた。
きっとクラウスというクマは、噴水に飾られている、オブジェのことを言っているのだろう。
それがもし本当にそうだとしたら、この本に出てくる話は、現在乙葉たちがいる遊園地と、なにか深い関わりがあるのかもしれない。乙葉はこの物語と遊園地を関連させ、頭の中で思考を巡らせた。
「この話の中に出てくる剣だけど、実はこの地下の中にあるよ」
乙葉が考えている最中に、いきなりルーカスが言った。
「剣が、この地下のどこかに?」
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