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1 絶対絶命ゴーカート
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こわごわと柚子が言った。
思ってもみないことを柚子に言われ、乙葉は不意をつかれた。
しかし、すぐに気を取り直して、
「たしかに……それはあるけど、これまで噴水で体を洗っている時に、自分たち以外の誰かが、園内に入ってきたことは、一度もなかったわ」と言った。
「それに、そんなことをいちいち気にしていたら、ずっとお風呂に入れないじゃない」
「それは、そうかもしれないけど……」
まだなにか言いたいことがあるのかもしれないが、柚子は言い淀んだ。
「まあ、そんなに裸で入りたくなければ、入らなければいいんじゃない? くさくなって、あの二人に、いやな顔をされたくなければの話だけど」
乙葉が意地悪くそういうと、柚子はムッとした顔になって、
「ああ、もうわかった! じゃあ私もそうする」と言った。
「それで、今日はいつお風呂に入るの?」
「うーん、そうね。夕方くらいに、入れたらいいと思っているわ」
考えながら乙葉が言った。
「夕方ね、了解よ」
それから、二人は他愛のないことを話したあと、無言で歯磨きに集中した。そして、歯磨きが終わったあとすぐ、小屋にまっすぐ戻った。
もどると、ルーカスはすでに起きていて、
「二人とも、どこにいってたのー?」と、自分だけのけ者にされたと思ったのか、怒ったように言った。
「そこのトイレまで、歯磨きをしにいってたの。柚子が一人でいくのは、こわいっていうから」
乙葉がたんたんとそう言った。
それを聞いた柚子は、一言よけいだと思ったのか、眉をつり上げると、
「ちょっと、お姉ちゃん」と、即座に言った。
「なんだ、そうだったんだ」
ルーカスはクスクスと笑った。
そうしてしばらく小屋で、乙葉と柚子とルーカスと、三人で暇をつぶしていると、京一と久遠が、おなじタイミングで帰ってきた。
二人とも、なぜか髪の毛がぬれていて、すっきりしたような顔をしていた。
思ってもみないことを柚子に言われ、乙葉は不意をつかれた。
しかし、すぐに気を取り直して、
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「それに、そんなことをいちいち気にしていたら、ずっとお風呂に入れないじゃない」
「それは、そうかもしれないけど……」
まだなにか言いたいことがあるのかもしれないが、柚子は言い淀んだ。
「まあ、そんなに裸で入りたくなければ、入らなければいいんじゃない? くさくなって、あの二人に、いやな顔をされたくなければの話だけど」
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「うーん、そうね。夕方くらいに、入れたらいいと思っているわ」
考えながら乙葉が言った。
「夕方ね、了解よ」
それから、二人は他愛のないことを話したあと、無言で歯磨きに集中した。そして、歯磨きが終わったあとすぐ、小屋にまっすぐ戻った。
もどると、ルーカスはすでに起きていて、
「二人とも、どこにいってたのー?」と、自分だけのけ者にされたと思ったのか、怒ったように言った。
「そこのトイレまで、歯磨きをしにいってたの。柚子が一人でいくのは、こわいっていうから」
乙葉がたんたんとそう言った。
それを聞いた柚子は、一言よけいだと思ったのか、眉をつり上げると、
「ちょっと、お姉ちゃん」と、即座に言った。
「なんだ、そうだったんだ」
ルーカスはクスクスと笑った。
そうしてしばらく小屋で、乙葉と柚子とルーカスと、三人で暇をつぶしていると、京一と久遠が、おなじタイミングで帰ってきた。
二人とも、なぜか髪の毛がぬれていて、すっきりしたような顔をしていた。
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