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3 洞窟のポワロウ
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「僕にはまだまだ、光を照らさないといけないところが、たくさんあるんだ」
ポワロウはせっかちに、忙しそうにしながらそう言った。
「わかったわ」
ナーラは名残惜しく思いながらも、我慢してそう答えた。
「じゃあ、私もそろそろ、くまもいなくなった頃だと思うし、家へ帰ることにするわ」
ナーラがそう言い終えると同時に、
「うん。それじゃ、いずれどこかで会えるといいね、ナーラ。僕はこれからも、暗いところに、光を照らし続けるよ」と言って、勢いよく、洞窟の外へと飛び出していった。
ナーラはそんなポワロウを追いかけるようにして、洞窟の外まで走ると、
「さようなら、ポワロウ! またどこかで!」と、叫びながら、ポワロウに向かって、大きく手を振った。
ポワロウは最後に、空に向かって、大きな虹を作ると、その下に、パラパラと、ピンク色のきれいな、コスモスの花を散らせた。
それは、ポワロウのささやかな、お別れのプレゼントなのだろう。
ナーラは、その散っている花を、呆然として見続けた。
そうして花に気をとられていると、ポワロウは、はやくもどこかへ消えてしまったようだ。
「こんなに素敵な花をありがとう、ポワロウ」
ナーラは、手のひらに花びらを一つのせて、呟くようにそう言った。
ポワロウはせっかちに、忙しそうにしながらそう言った。
「わかったわ」
ナーラは名残惜しく思いながらも、我慢してそう答えた。
「じゃあ、私もそろそろ、くまもいなくなった頃だと思うし、家へ帰ることにするわ」
ナーラがそう言い終えると同時に、
「うん。それじゃ、いずれどこかで会えるといいね、ナーラ。僕はこれからも、暗いところに、光を照らし続けるよ」と言って、勢いよく、洞窟の外へと飛び出していった。
ナーラはそんなポワロウを追いかけるようにして、洞窟の外まで走ると、
「さようなら、ポワロウ! またどこかで!」と、叫びながら、ポワロウに向かって、大きく手を振った。
ポワロウは最後に、空に向かって、大きな虹を作ると、その下に、パラパラと、ピンク色のきれいな、コスモスの花を散らせた。
それは、ポワロウのささやかな、お別れのプレゼントなのだろう。
ナーラは、その散っている花を、呆然として見続けた。
そうして花に気をとられていると、ポワロウは、はやくもどこかへ消えてしまったようだ。
「こんなに素敵な花をありがとう、ポワロウ」
ナーラは、手のひらに花びらを一つのせて、呟くようにそう言った。
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