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第一章 異世界での生活
2話 イケメン君のアジトへ
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アジト? お家ってこと?
私、このイケメンに飼われるの!?
私が再びパニックに陥っていると、イケメンはスタスタと歩き出す。
そして時折現れる化物みたいなやつを、私を左腕に抱えながら大きな剣でバッサバッサと一刀両断していった。
か、カッコいい……。
しかもなんか剣から氷出るし……。
氷を操るイケメン……。
斬るときになんかイケボでセリフ言ってほしかったな……。
“お前の全てを凍らせてやるよ……”
的な!?
私はそのセリフをこのイケメンのイケてるボイスで脳内再生する。
んあ~!
最&高っ!
でもでも、剣から冷たい氷は出すけど、このイケメンの腕の中は……温かいの。
んにゃぁ~。これからこのイケメンに飼われるなんて……最高すぎるなぁ。
猫になって良かったかも。人間の姿だと恥ずかしくていられないだろうし……。
はぁ、早くアジト着かないかな~。
え、でも待って。
もし、そのアジトにとびっきりの美女がいて、その人がこのイケメンの奥さんで、子供もいたらどうする!?
うわぁ、それはちょっとやだな~。
でもめちゃくちゃイケメンだし、全然ありえるよぅ……。
はぁ、一気に怖くなってきた……。
そう、私が悩んでいると、いつの間にかめちゃんこ大きな町へと入っていた。
⸺⸺ブライリアント王国 王都ライヴィリア⸺⸺
このイケメンこんなめちゃくちゃ大きな町に住んでるんだ……。
中世ヨーロッパの町並みに、外見がちょっと違う異種族? っぽい人たちもいる。
まるでテーマパークじゃないか。
そしてしばらく大きな町を歩くと『クラン支部』と書かれた建物へと入っていった。
クランってなんだろう……って思ったけど、中の雰囲気を見る限り“ギルド”だね。
イケメン君は何やら受付けで手続きをしている模様。
私は大人しく抱かれています。
そしてその手続きが終わるとクラン支部を出てまた歩き出すイケメン君。
10分ほど歩くと、少し大きめの西洋な一軒家へと到着した。
⸺⸺黒狼の牙 アジト⸺⸺
「レオンおかえり~、遅かったね!」
そう言って頭に犬耳の生えてるオレンジ髪でアイドル顔のイケメンが出迎える。
やっばい、イケメンが増えた。しかも犬耳とか萌える。
というか私を助けてくれたイケメンはレオンって言うのね。
「ん、ジェイミか。これやる。森で拾った」
レオンはそう言って私を犬耳イケメンへ押し付けた。その瞬間彼の首元からふわっと甘い匂いが漂ってくる。彼はジェイミ君らしい。
「えっ、にゃんこ? レオンそういう趣味あったの? 意外なんだけど……」
ジェイミは私を抱きとめて目をぱちくりさせる。
「ちげぇばーか。その猫よく見てみろ」
「ん? どれどれ……」
ジェイミは私を抱き上げて顔をマジマジと見つめる。
そして、あっと声を上げてこう続けた。
「このにゃんこ魔力ある!」
「ん、それで魔物に襲われてたんだよ」
レオンはそう言って家の奥へと入っていってしまった。
ジェイミも面白そうに私を見ながら奥へと入った。
そこで私は更なる衝撃を受けることとなる。
私、このイケメンに飼われるの!?
私が再びパニックに陥っていると、イケメンはスタスタと歩き出す。
そして時折現れる化物みたいなやつを、私を左腕に抱えながら大きな剣でバッサバッサと一刀両断していった。
か、カッコいい……。
しかもなんか剣から氷出るし……。
氷を操るイケメン……。
斬るときになんかイケボでセリフ言ってほしかったな……。
“お前の全てを凍らせてやるよ……”
的な!?
私はそのセリフをこのイケメンのイケてるボイスで脳内再生する。
んあ~!
最&高っ!
でもでも、剣から冷たい氷は出すけど、このイケメンの腕の中は……温かいの。
んにゃぁ~。これからこのイケメンに飼われるなんて……最高すぎるなぁ。
猫になって良かったかも。人間の姿だと恥ずかしくていられないだろうし……。
はぁ、早くアジト着かないかな~。
え、でも待って。
もし、そのアジトにとびっきりの美女がいて、その人がこのイケメンの奥さんで、子供もいたらどうする!?
うわぁ、それはちょっとやだな~。
でもめちゃくちゃイケメンだし、全然ありえるよぅ……。
はぁ、一気に怖くなってきた……。
そう、私が悩んでいると、いつの間にかめちゃんこ大きな町へと入っていた。
⸺⸺ブライリアント王国 王都ライヴィリア⸺⸺
このイケメンこんなめちゃくちゃ大きな町に住んでるんだ……。
中世ヨーロッパの町並みに、外見がちょっと違う異種族? っぽい人たちもいる。
まるでテーマパークじゃないか。
そしてしばらく大きな町を歩くと『クラン支部』と書かれた建物へと入っていった。
クランってなんだろう……って思ったけど、中の雰囲気を見る限り“ギルド”だね。
イケメン君は何やら受付けで手続きをしている模様。
私は大人しく抱かれています。
そしてその手続きが終わるとクラン支部を出てまた歩き出すイケメン君。
10分ほど歩くと、少し大きめの西洋な一軒家へと到着した。
⸺⸺黒狼の牙 アジト⸺⸺
「レオンおかえり~、遅かったね!」
そう言って頭に犬耳の生えてるオレンジ髪でアイドル顔のイケメンが出迎える。
やっばい、イケメンが増えた。しかも犬耳とか萌える。
というか私を助けてくれたイケメンはレオンって言うのね。
「ん、ジェイミか。これやる。森で拾った」
レオンはそう言って私を犬耳イケメンへ押し付けた。その瞬間彼の首元からふわっと甘い匂いが漂ってくる。彼はジェイミ君らしい。
「えっ、にゃんこ? レオンそういう趣味あったの? 意外なんだけど……」
ジェイミは私を抱きとめて目をぱちくりさせる。
「ちげぇばーか。その猫よく見てみろ」
「ん? どれどれ……」
ジェイミは私を抱き上げて顔をマジマジと見つめる。
そして、あっと声を上げてこう続けた。
「このにゃんこ魔力ある!」
「ん、それで魔物に襲われてたんだよ」
レオンはそう言って家の奥へと入っていってしまった。
ジェイミも面白そうに私を見ながら奥へと入った。
そこで私は更なる衝撃を受けることとなる。
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