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1話 無条件降伏
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私のいる国、アーレンス王国はとても小さな国。小さい国ながら資源は豊富で、国王であるお父様は国民に毎月たくさんの物を貢がせていた。
そのせいでお父様もお母様もエリーゼお姉様も毎日とても贅沢な暮らしをされていた。
私フローラは、お母様の子ではなく、お父様と亡き第二王妃様の間に生まれた子。
本当のお母様である第二王妃様は私を産んですぐに亡くなってしまったから、お会いしたことは一度もない。
お父様は第二王妃様をとてもとても愛しておられたようで、お前さえ産まなければ彼女は死ななかったのにって、よく言われる。
第一王妃であるお母様とエリーゼお姉様も、私が第二王妃様のお腹の中で死んでくれることを望んでいたらしく、ゴキブリ並みの生命力だから、害虫ってよく言われる。
今日も夕食の時、召使いさんが見ていない間にエリーゼお姉様に熱いスープを顔にかけられてしまった。
「あらやだフローラまたこぼしたの? 23歳にもなってお食事もまともに出来ないなんて恥ずかしい。王家の恥さらしが」
エリーゼお姉様はそう言って汚いものを見るような目で私を見てくる。
「フローラ様! またこぼされたのですか!?」
召使いさんはやれやれと言ったように、私の顔を雑に拭く。
「いつもいつも、ごめんなさい……」
「全くですよ、もう。これで最後にしてくださいね」
「はい、すみません……」
他のご飯はエリーゼお姉様にタバスコを大量にかけられていたからむせてしまって食べることができず、私はお食事の部屋を後にする。
そしてその日の深夜。調理場にコッソリと忍び込み、翌日の朝食用のパンを2個ほど拝借すると、私は急いで自室へと戻った。
バルコニーに出て、星空を見ながらパンをかじる。
いつもの星空。
⸺⸺だったはずなのに。
「何、あれ……」
私は大量の軍勢がこの城へ押し寄せて来ているのを発見する。
それからはあっという間だった。逃げる間もなく城を制圧されていく。
バルコニーに隠れていると、黒髪に冷たいブルーの目をした男性が私の部屋へと入ってきて、バルコニーまで出てきた。
立派なマントを羽織り、出来損ないの私でも彼のその膨大な魔力を感じ取ることができた。
「……お前は?」
彼は私を真っ直ぐに見据え、低い声でそう尋ねてきた。
「えっと、第二王女のフローラです……」
「それは?」
「あの、パンです……。1つ食べますか?」
「要らん。何でこんなところでそんな物を食っている?」
「すみません……お腹が空いてしまって……」
私は、何気なく彼の手元に視線を落とすと、腕を怪我していることに気付いた。
「まぁ、大変。腕、お怪我をされています。すぐに治しますね」
「は?」
戸惑う彼をよそに、私は彼の腕に手をかざして淡い光を放って傷を完治させた。
「これでよし、と」
「何……!? 魔法杖も使わずに白魔法を使ったのか?」
彼は驚きながら自分の腕を眺めている。
「私、出来損ないなので魔法杖が扱えないんです。でも、お怪我は治ったと思いますので」
「……部屋の中に居ろ。その方が安全だ」
「はい、分かりました。ありがとうございます」
私は彼と共に部屋へと戻り、彼がそのまま部屋から出ていくのを黙って見ていた。
「素敵なお方だった……」
彼の居なくなった扉に向かって、そうポツンと呟いた。
⸺⸺
それから私の部屋には誰も来ることがなく、少しだけ扉を開けて外の様子をうかがう。
すると、お父様とお母様の寝室に知らない兵士がいっぱいいて、お母様とお姉様がロープで拘束されていた。
そのすぐ隣ではお父様が横たわっていた。
扉を少し開けたまま覗くのをやめて、声だけで状況をうかがうことにした。
「この城は我がシュナイダー帝国が完全に制圧をした。無条件降伏を受け入れてもらおう」
年配の方の声が聞こえてくる。
「はい……皇帝陛下」
お母様がそう返事をする。あのお方はシュナイダー帝国の皇帝陛下なんだ。
「ではこれよりアーレンス王国は我がシュナイダー帝国の支配下となる。戦利品は……そうだな、ワシの甥っ子のオスカーの嫁に、第一王女をいただくとしよう」
「そんな……!」
と、お母様。
「お前たちに拒否権はない。オスカーは魔道将軍としてこの城の制圧に多大なる貢献をしてくれた。彼ももう32歳になる。嫁の1人でもやらんとな。喜べ、王女を差し出せば王妃のお前はこれまで通り生活ができ、王女は我が帝国の公爵家に嫁ぐことができるのだ。お前たちにとっても悪い話ではなかろうて」
「はい……」
「2日後、迎えの馬車を寄越すから、王女はそれに乗って我が帝国のシュナイダー公爵の屋敷まで来るがよい。分かったな?」
「かしこまりました……」
お母様がそう返事をすると、皇帝陛下は私の部屋の前を通って、どこかへと行ってしまった。
⸺⸺
しばらく経って、帝国軍がいなくなったのか、お母様とお姉様がベラベラと話し出す。
「出来損ないのあの子をあなたの代わりとして嫁がせましょ。あんなところに嫁いだら何をされるか分からないもの」
「まぁ、お母様! 良いお考えだわ。これで、戦争に負けたと言ってもわたくしたちは今まで通り優雅な毎日を送って、ついでにあの害虫女もゴミ箱に捨てられるんだもの。一石二鳥ですわね」
「ええ、そうでしょう? 帝国のシュナイダー公爵といえば、冷酷無慈悲な魔道将軍として有名な人よ。きっと毎日拷問をされるに違いないわ」
「あの害虫にピッタリの運命じゃない。何をしてもヘラヘラ笑って気持ち悪い。拷問されて少しは痛い目見ればいいんだわ」
私、エリーゼお姉様のフリをして帝国の公爵様のところへ嫁がされるんだ。
冷酷無慈悲な魔道将軍……皇帝陛下の甥のオスカー・シュナイダー公爵様。
一体どんな拷問をされるんだろう。こんな生活でも、こっちの方がマシだった、そう思うのかな。
私は震えながら、この2日間を過ごした。
そのせいでお父様もお母様もエリーゼお姉様も毎日とても贅沢な暮らしをされていた。
私フローラは、お母様の子ではなく、お父様と亡き第二王妃様の間に生まれた子。
本当のお母様である第二王妃様は私を産んですぐに亡くなってしまったから、お会いしたことは一度もない。
お父様は第二王妃様をとてもとても愛しておられたようで、お前さえ産まなければ彼女は死ななかったのにって、よく言われる。
第一王妃であるお母様とエリーゼお姉様も、私が第二王妃様のお腹の中で死んでくれることを望んでいたらしく、ゴキブリ並みの生命力だから、害虫ってよく言われる。
今日も夕食の時、召使いさんが見ていない間にエリーゼお姉様に熱いスープを顔にかけられてしまった。
「あらやだフローラまたこぼしたの? 23歳にもなってお食事もまともに出来ないなんて恥ずかしい。王家の恥さらしが」
エリーゼお姉様はそう言って汚いものを見るような目で私を見てくる。
「フローラ様! またこぼされたのですか!?」
召使いさんはやれやれと言ったように、私の顔を雑に拭く。
「いつもいつも、ごめんなさい……」
「全くですよ、もう。これで最後にしてくださいね」
「はい、すみません……」
他のご飯はエリーゼお姉様にタバスコを大量にかけられていたからむせてしまって食べることができず、私はお食事の部屋を後にする。
そしてその日の深夜。調理場にコッソリと忍び込み、翌日の朝食用のパンを2個ほど拝借すると、私は急いで自室へと戻った。
バルコニーに出て、星空を見ながらパンをかじる。
いつもの星空。
⸺⸺だったはずなのに。
「何、あれ……」
私は大量の軍勢がこの城へ押し寄せて来ているのを発見する。
それからはあっという間だった。逃げる間もなく城を制圧されていく。
バルコニーに隠れていると、黒髪に冷たいブルーの目をした男性が私の部屋へと入ってきて、バルコニーまで出てきた。
立派なマントを羽織り、出来損ないの私でも彼のその膨大な魔力を感じ取ることができた。
「……お前は?」
彼は私を真っ直ぐに見据え、低い声でそう尋ねてきた。
「えっと、第二王女のフローラです……」
「それは?」
「あの、パンです……。1つ食べますか?」
「要らん。何でこんなところでそんな物を食っている?」
「すみません……お腹が空いてしまって……」
私は、何気なく彼の手元に視線を落とすと、腕を怪我していることに気付いた。
「まぁ、大変。腕、お怪我をされています。すぐに治しますね」
「は?」
戸惑う彼をよそに、私は彼の腕に手をかざして淡い光を放って傷を完治させた。
「これでよし、と」
「何……!? 魔法杖も使わずに白魔法を使ったのか?」
彼は驚きながら自分の腕を眺めている。
「私、出来損ないなので魔法杖が扱えないんです。でも、お怪我は治ったと思いますので」
「……部屋の中に居ろ。その方が安全だ」
「はい、分かりました。ありがとうございます」
私は彼と共に部屋へと戻り、彼がそのまま部屋から出ていくのを黙って見ていた。
「素敵なお方だった……」
彼の居なくなった扉に向かって、そうポツンと呟いた。
⸺⸺
それから私の部屋には誰も来ることがなく、少しだけ扉を開けて外の様子をうかがう。
すると、お父様とお母様の寝室に知らない兵士がいっぱいいて、お母様とお姉様がロープで拘束されていた。
そのすぐ隣ではお父様が横たわっていた。
扉を少し開けたまま覗くのをやめて、声だけで状況をうかがうことにした。
「この城は我がシュナイダー帝国が完全に制圧をした。無条件降伏を受け入れてもらおう」
年配の方の声が聞こえてくる。
「はい……皇帝陛下」
お母様がそう返事をする。あのお方はシュナイダー帝国の皇帝陛下なんだ。
「ではこれよりアーレンス王国は我がシュナイダー帝国の支配下となる。戦利品は……そうだな、ワシの甥っ子のオスカーの嫁に、第一王女をいただくとしよう」
「そんな……!」
と、お母様。
「お前たちに拒否権はない。オスカーは魔道将軍としてこの城の制圧に多大なる貢献をしてくれた。彼ももう32歳になる。嫁の1人でもやらんとな。喜べ、王女を差し出せば王妃のお前はこれまで通り生活ができ、王女は我が帝国の公爵家に嫁ぐことができるのだ。お前たちにとっても悪い話ではなかろうて」
「はい……」
「2日後、迎えの馬車を寄越すから、王女はそれに乗って我が帝国のシュナイダー公爵の屋敷まで来るがよい。分かったな?」
「かしこまりました……」
お母様がそう返事をすると、皇帝陛下は私の部屋の前を通って、どこかへと行ってしまった。
⸺⸺
しばらく経って、帝国軍がいなくなったのか、お母様とお姉様がベラベラと話し出す。
「出来損ないのあの子をあなたの代わりとして嫁がせましょ。あんなところに嫁いだら何をされるか分からないもの」
「まぁ、お母様! 良いお考えだわ。これで、戦争に負けたと言ってもわたくしたちは今まで通り優雅な毎日を送って、ついでにあの害虫女もゴミ箱に捨てられるんだもの。一石二鳥ですわね」
「ええ、そうでしょう? 帝国のシュナイダー公爵といえば、冷酷無慈悲な魔道将軍として有名な人よ。きっと毎日拷問をされるに違いないわ」
「あの害虫にピッタリの運命じゃない。何をしてもヘラヘラ笑って気持ち悪い。拷問されて少しは痛い目見ればいいんだわ」
私、エリーゼお姉様のフリをして帝国の公爵様のところへ嫁がされるんだ。
冷酷無慈悲な魔道将軍……皇帝陛下の甥のオスカー・シュナイダー公爵様。
一体どんな拷問をされるんだろう。こんな生活でも、こっちの方がマシだった、そう思うのかな。
私は震えながら、この2日間を過ごした。
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