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第十一章 精神世界
203話 次元の狭間
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⸺⸺次元の狭間⸺⸺
「あれ、ここ、私知ってる……」
ミオがその何もない空間をふよふよと漂っていると、全身真っ白なローブが話しかけてきた。
『やぁ、久しぶり。なんだか大変な目にあったようだね。上手く精神が身体に戻れそうで良かったよ』
「あっ、あなたは次元の狭間の管理人さん!」
『覚えてくれていて何より』
「私って何でもう一回ここにきたの?」
『置いていった魔力があってね、きっと魂がそれに引かれて来たんだろうね』
「え、私の魔力ってこれで全部じゃないの?」
『違うよ。この狭間を通る時に魔力のステータスも補正されるはずだったんだけど、当時のそのマキナ族という種族の身体には入り切らなかったんだ』
「そう言えば召喚主の魔力が足りなかったとかでこの身体になったんだった……」
『そう。でも今の君は成長してその身体でも残りの魔力を収められるようになった。だから持っていってほしい。ほら……』
管理人がそう言うと、ミオの身体の中にキラキラと魔力が浸透していく。
「うわぁ、ありがとう。これからたくさん魔力を使う予定があったから助かるかも」
『その事で相談があるんだけど……』
「何?」
ミオと管理人はあーでもないこーでもないと、しばらく話し合っていた。
⸺⸺
「管理人さん、色々ありがとう。じゃぁ私、みんなが待ってるからそろそろ戻らないと。この扉の向こうがそうだよね?」
ミオは早口でそう言い、目の前の光の扉へ手をかける。
『うん、そうなんだけど……ちょっと待って……』
「じゃぁ私行かなきゃ、管理人さん、またね~!」
『えっ、あっ、だから待ってって……! 嘘……行っちゃった……。そっか、そんなにみんなに会いたかったんだね。君の本当の居場所が見つかったんだね……』
管理人はそう言うと、目の前に光の球を作り出す。
『これを渡してもらいたかったんだけど……。まぁ、彼女の魔力には印を付けたし、これが必要な次元へ飛んでいって渡せばいいか』
再び光の球をしまうと、管理人はどこかを目指してふよふよと飛んでいった。
⸺⸺⸺
⸺⸺
⸺
「うーん……うわぁ!?」
ミオが目を覚ますと、彼女の視界はピンクのうさぎで覆われていた。
『ミオ、やっと起きたねぇ』
「えっ、その声まさか……おばあちゃん!?」
『はい、おばあちゃんですよ』
「一体何が……」
『おばあちゃんの事はまず置いといて、ミオをここまで連れてきてくれたお友達に元気な顔を見せてあげなさい』
おばあちゃんがサッとその場から退いてミオの視界が自由になると、クロノとケヴィンにチャド、それにポールとナディアがミオを囲んで待っていた。
「あれ、ここ、私知ってる……」
ミオがその何もない空間をふよふよと漂っていると、全身真っ白なローブが話しかけてきた。
『やぁ、久しぶり。なんだか大変な目にあったようだね。上手く精神が身体に戻れそうで良かったよ』
「あっ、あなたは次元の狭間の管理人さん!」
『覚えてくれていて何より』
「私って何でもう一回ここにきたの?」
『置いていった魔力があってね、きっと魂がそれに引かれて来たんだろうね』
「え、私の魔力ってこれで全部じゃないの?」
『違うよ。この狭間を通る時に魔力のステータスも補正されるはずだったんだけど、当時のそのマキナ族という種族の身体には入り切らなかったんだ』
「そう言えば召喚主の魔力が足りなかったとかでこの身体になったんだった……」
『そう。でも今の君は成長してその身体でも残りの魔力を収められるようになった。だから持っていってほしい。ほら……』
管理人がそう言うと、ミオの身体の中にキラキラと魔力が浸透していく。
「うわぁ、ありがとう。これからたくさん魔力を使う予定があったから助かるかも」
『その事で相談があるんだけど……』
「何?」
ミオと管理人はあーでもないこーでもないと、しばらく話し合っていた。
⸺⸺
「管理人さん、色々ありがとう。じゃぁ私、みんなが待ってるからそろそろ戻らないと。この扉の向こうがそうだよね?」
ミオは早口でそう言い、目の前の光の扉へ手をかける。
『うん、そうなんだけど……ちょっと待って……』
「じゃぁ私行かなきゃ、管理人さん、またね~!」
『えっ、あっ、だから待ってって……! 嘘……行っちゃった……。そっか、そんなにみんなに会いたかったんだね。君の本当の居場所が見つかったんだね……』
管理人はそう言うと、目の前に光の球を作り出す。
『これを渡してもらいたかったんだけど……。まぁ、彼女の魔力には印を付けたし、これが必要な次元へ飛んでいって渡せばいいか』
再び光の球をしまうと、管理人はどこかを目指してふよふよと飛んでいった。
⸺⸺⸺
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「うーん……うわぁ!?」
ミオが目を覚ますと、彼女の視界はピンクのうさぎで覆われていた。
『ミオ、やっと起きたねぇ』
「えっ、その声まさか……おばあちゃん!?」
『はい、おばあちゃんですよ』
「一体何が……」
『おばあちゃんの事はまず置いといて、ミオをここまで連れてきてくれたお友達に元気な顔を見せてあげなさい』
おばあちゃんがサッとその場から退いてミオの視界が自由になると、クロノとケヴィンにチャド、それにポールとナディアがミオを囲んで待っていた。
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