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第七章 イリス島奪還作戦
131話 かつての元凶の成れの果て
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「あいつ最後にすげぇ事言い残していったぞ……」
と、クロノ。
「このドラゴンがレイモン? ただの暗黒種じゃなくて?」
エルヴィスがそう言うと、クライヴがすぐに否定した。
「違う。ただの暗黒種はこんなにも濃く暗黒の気配を出さない。元は人間だ。多分アルキオの言ってることは合ってる」
「何で人間なのにこんな魔物みたいになっちゃったの?」
と、エルヴィス。
「身体が暗黒に耐えられなかったんだ。耐えられないと、暗黒が暴走して色んな化物に遺伝子組織が組み替えられる」
「うげ……」
気分の悪くなるミオ。
「まぁ、元人間で、しかも相手はあのイリス島を滅ぼした張本人のレイモン。つーわけで、ミオはクライヴと下がってろ」
「うっす……」
ミオはクライヴのもとへと駆けていき、2人で素直に部屋の隅へと下がった。
すると、上層を探っていたジンとパティがこの部屋へと入ってくる。
「こっちなんかすげぇ音したなぁって……何このでっかいドラゴン!?」
と、ジン。
「あれ、ケヴィンさんとチャドさんは……」
首を傾げるパティ。
「パティ、後で説明するね……」
ミオはそう言ってパティを自身の隣へと引き込んだ。
「間に合ったか、ジン。こいつ、レイモンらしいぞ」
と、クロノ。
「はぁぁ!? このドラゴンが!? なんかカッコよくなりやがってくそぅ……」
そう言うジンへ、クライヴがスッと腕輪を差し出す。
「とりあえずこれ付けて」
「お? なんかよく分からんがありがとう」
ジンは特に何かも聞かず、素直に腕に装備をした。
「人間じゃなくなったし、遠慮なく復讐といきますか」
エルヴィスはそう言って魔導銃を構え、血昇のアウラを発動する。
「久々の共闘が化物レイモン退治とは……最高じゃねぇか……!」
ジンも剣を引き抜き、クロノも抜刀して、それぞれ血昇のアウラを発動させる。
そんな彼らの殺気に反応し、ドラゴンは繋がれていた鎖を引きちぎって彼らへと突進してくる。
⸺⸺奥義 絶嵐旋風⸺⸺
まずはエルヴィスがドラゴンの足元に奥義を発動し、竜巻に閉じ込め足止めする。
そしてジンとクロノがその直後に同時に奥義を発動した。
⸺⸺奥義 爆炎烈風陣⸺⸺
⸺⸺奥義 冥慟一閃・龍覇⸺⸺
3つの奥義が1つに重なる。
⸺⸺連携奥義 インフェルノ⸺⸺
轟々と巨大な火柱が上がり、元レイモンであったドラゴンはなすすべ無く、黒い霧に変わっていく。
すると、火柱の中にレイモンの姿が現れ、それもまたすぐに黒い霧となって消えていった。
クロノとジンはグータッチを交わす。
が、ジンはすぐにこうツッコミを入れた。
「俺やっぱチートスキル持っててもクロノに敵う気しないわ……何あの禍々しい大波。怖っ。妖刀怖っ」
「なんならサシでやるか?」
クロノはそう言って不敵に笑う。
「いいですいいです、遠慮しときますって」
ジンが血相を変えて逃げてきたのを見て、後ろで見ていた3人はクスクスと笑った。
「チートスキルって何?」
と、ミオ。
「え、ミオちゃんもあるじゃん。聖女の力。俺のスキルは“物魔両道”って言って、アウラもマギアも両方使えんの」
ジンは何でもないようにそう答えた。
「この聖なる力ってスキルだったんだ……。え、さっき血昇のアウラ使ってたのに、魔法障壁作れるってこと?」
「そうそう。ほら」
ジンはそう言って目の前に魔法障壁を展開する。
「うわ……ちょっといいな」
「いやいや、ミオちゃんの色んな属性の魔法撃てちゃったりとかかなりチートだと思うけどね」
この日本人同士によるチートスキルの褒め合いは、しばらく続いた。
と、クロノ。
「このドラゴンがレイモン? ただの暗黒種じゃなくて?」
エルヴィスがそう言うと、クライヴがすぐに否定した。
「違う。ただの暗黒種はこんなにも濃く暗黒の気配を出さない。元は人間だ。多分アルキオの言ってることは合ってる」
「何で人間なのにこんな魔物みたいになっちゃったの?」
と、エルヴィス。
「身体が暗黒に耐えられなかったんだ。耐えられないと、暗黒が暴走して色んな化物に遺伝子組織が組み替えられる」
「うげ……」
気分の悪くなるミオ。
「まぁ、元人間で、しかも相手はあのイリス島を滅ぼした張本人のレイモン。つーわけで、ミオはクライヴと下がってろ」
「うっす……」
ミオはクライヴのもとへと駆けていき、2人で素直に部屋の隅へと下がった。
すると、上層を探っていたジンとパティがこの部屋へと入ってくる。
「こっちなんかすげぇ音したなぁって……何このでっかいドラゴン!?」
と、ジン。
「あれ、ケヴィンさんとチャドさんは……」
首を傾げるパティ。
「パティ、後で説明するね……」
ミオはそう言ってパティを自身の隣へと引き込んだ。
「間に合ったか、ジン。こいつ、レイモンらしいぞ」
と、クロノ。
「はぁぁ!? このドラゴンが!? なんかカッコよくなりやがってくそぅ……」
そう言うジンへ、クライヴがスッと腕輪を差し出す。
「とりあえずこれ付けて」
「お? なんかよく分からんがありがとう」
ジンは特に何かも聞かず、素直に腕に装備をした。
「人間じゃなくなったし、遠慮なく復讐といきますか」
エルヴィスはそう言って魔導銃を構え、血昇のアウラを発動する。
「久々の共闘が化物レイモン退治とは……最高じゃねぇか……!」
ジンも剣を引き抜き、クロノも抜刀して、それぞれ血昇のアウラを発動させる。
そんな彼らの殺気に反応し、ドラゴンは繋がれていた鎖を引きちぎって彼らへと突進してくる。
⸺⸺奥義 絶嵐旋風⸺⸺
まずはエルヴィスがドラゴンの足元に奥義を発動し、竜巻に閉じ込め足止めする。
そしてジンとクロノがその直後に同時に奥義を発動した。
⸺⸺奥義 爆炎烈風陣⸺⸺
⸺⸺奥義 冥慟一閃・龍覇⸺⸺
3つの奥義が1つに重なる。
⸺⸺連携奥義 インフェルノ⸺⸺
轟々と巨大な火柱が上がり、元レイモンであったドラゴンはなすすべ無く、黒い霧に変わっていく。
すると、火柱の中にレイモンの姿が現れ、それもまたすぐに黒い霧となって消えていった。
クロノとジンはグータッチを交わす。
が、ジンはすぐにこうツッコミを入れた。
「俺やっぱチートスキル持っててもクロノに敵う気しないわ……何あの禍々しい大波。怖っ。妖刀怖っ」
「なんならサシでやるか?」
クロノはそう言って不敵に笑う。
「いいですいいです、遠慮しときますって」
ジンが血相を変えて逃げてきたのを見て、後ろで見ていた3人はクスクスと笑った。
「チートスキルって何?」
と、ミオ。
「え、ミオちゃんもあるじゃん。聖女の力。俺のスキルは“物魔両道”って言って、アウラもマギアも両方使えんの」
ジンは何でもないようにそう答えた。
「この聖なる力ってスキルだったんだ……。え、さっき血昇のアウラ使ってたのに、魔法障壁作れるってこと?」
「そうそう。ほら」
ジンはそう言って目の前に魔法障壁を展開する。
「うわ……ちょっといいな」
「いやいや、ミオちゃんの色んな属性の魔法撃てちゃったりとかかなりチートだと思うけどね」
この日本人同士によるチートスキルの褒め合いは、しばらく続いた。
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