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第五章 欲望渦巻くレユアン島
77話 軍人学校
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レユアン島へ向けて航海中のレーヴェ号。
ミオはその船内の廊下から食堂を覗き込んでいた。
暫く覗き込むと、覗くのを止めて甲板へと顔を出す。
「お、ミオも日向ぼっこしよーぜ!」
甲板で寝転がっているケヴィンに手招きされる。
確かにこんなに天気の良い日は日向ぼっこに限る。
ロスカ島周辺の海域は極寒であったが、そこを抜けると嘘のように暖かくなり、まるで春の訪れかのような陽気であった。
ケヴィンの隣ではチャドとポールがコロコロ転がっており、クロノはいつも船体にもたれ掛かってしていた刀の手入れも今日は甲板ど真ん中の日向でしている。
その隣ではクライヴが同じく槍の手入れをしており、野郎4人による平凡な時間が流れていた。
しかしミオはまるで5月病のように気分が上がらなかった。
「うーん……」
彼女は思い悩みながらその輪の中心へ座り込む。
「どしたのミオ、何かあった?」
チャドは転がるのをやめて、うつ伏せで彼女を覗き込む。
ケヴィンとポールもほふく前進でミオの前まで這っていき、クロノとクライヴも作業の手を止めて彼女へ注目する。
「エルヴィス、今日も昼間から飲んでる……」
ミオはそうポツンと言った。
「あ~……」
と、一同。
「今まではさ、こんな天気のいい日も、曇りの日も、ここでのんびり釣りしてたよね?」
ミオが釣りの仕草をして見せると、チャドが「そだね」と相槌を打つ。
「せっかくもうすぐレユアン島なのに、エルヴィス、なんか悩んでるよね?」
「おっさんに聞いてみた?」
と、ケヴィン。
「うん、昨日、そんな昼間から飲んでどうしたの? って聞いたら、もうすぐレユアンだから楽しみで飲みたくなっちゃうのーってベロンベロンになって言ってた……でも、全然楽しそうじゃないから、多分違うと思う」
ここで黙って聞いていたクライヴが遠慮気味に会話に入る。
「あのさ、クロノとおじさんの出身って、イリス島って言ってたでしょ? 今って結構近くまで来てるよね……」
「それだ……」
と、クロノ。ポールも『あっ、確かイリス島って……』と、いつかのクロノとの夜の密会の内容を思い出す。
それに対しミオは首を傾げ、頭上にハテナをたくさん並べた。
「やっぱおっさんまだ立ち直れてねーんだな」
「そういうことか~」
双子も二人で納得している。
「はい、仲間外れにしないで下さい」
ミオは手を挙げながらそう言い、ムスッと頬を膨らませた。
クロノはふっと吹き出すと「そうだな、話してやる」と、彼女の目の前へと座り直した。
⸺⸺
「まず本題に入る前に、大前提として俺のイリス島を出てからの話をしなきゃなんねぇ」
「おっ、待ってました~」
クライヴはそう言って双子のようにうつ伏せになって肘枕をする。
すると、ミオも真似してうつ伏せになり、足をパタパタとさせ「何でも聞きたいでーす」と言った。
皆がうつ伏せに寝転がりクロノに注目する中で一人あぐらをかいている彼は、皆のダラダラとした体たらくさに呆れつつも口を開く。
「俺は18になってすぐに、イリス島の西隣にあるリヴァール大陸へと渡った。その大陸の中でもイリスから一番近くにある東端のハイアット王国へと入国する」
「変な占いババアがいる所だ」
ミオはハルラ島のルーファの村で聞いた、ルフレヴェの旅の目的についての話を思い出す。
「そうだ。俺がハイアットへ来た理由は、軍人になるためだった」
「ほほう」
ミオは興味深そうに相槌を打つ。
「ただ強くなりたい、当初はその目的で軍人学校へ入った。2年次間近のところで変な占いババアに占われ、白い気の存在を知る。それで俺は、各地を旅して白い木の柱を探してみたいという確かな目的ができ、2年次からの進路分けで海軍ルートへと進んだ」
「航海の知識をつけたかった、とか?」
と、ミオ。
「その通りだ。海軍なら周辺の島々へも行く機会があるし、その気になれば抜けて一人で航海もできるかと思ってな。で、俺が2年に上がったときに1年次に入ってきたのが、こいつらケヴィンとチャドだ」
「わぁ、軍人学校での出会いだったんだね」
「ふふ~ん。ガルラのダウンタウンで入学試験の勉強したんだ~」
と、チャド。
「俺マジ筆記はギリッギリだった……」
ケヴィンは苦い顔をする。
「その時に交流のあったイリス島の自警団が学校に来て、模擬戦闘を行ったこともあった」
クロノがそう言うとチャドも続く。
「そん時にね、僕らもエルヴィスと会ってるんだ」
「エルヴィスはイリス島の自警団だったんだ?」
と、ミオ。それに対しケヴィンが答える。
「しかも、自警団長だ。んで、船長がその自警団長である兄を模擬戦でボッコボコにする、と……」
「うええ、色々ビックリだね」
ミオは苦笑した。
「クロノはその頃から強かったの?」
と、クライヴ。
「おうよ、2年次特待生で、軍に入ってからはいきなり士官じゃねって噂になってたぜ」
ケヴィンが自慢げに話す。
「噂になってただけだろ……実際に士官に就いた訳じゃねぇ。つーかなんでお前がそんな偉そうなんだ。そういうお前はあん時エルヴィスに手も足も出ねぇでおちょくられてたろ」
クロノが呆れ気味に言うと、ケヴィンは「ぎゃー、それ言うなよー!」と顔を真っ赤にして転げていた。皆それを見てゲラゲラと笑う。
「続けるぞ。学校ラストの学年である3年次は、軍人候補生といって主に実地訓練が主流となる」
『実際に小隊に入ったんだね』
ポールが要約する。
「そうだ、仮の在籍だから所属は学校だが、やってることは二等兵や一等兵と同じだな」
『ミオ、ついていけてる? 所謂インターンシップってやつだよ』
「大丈夫、私戦略RPG好きだったから」
ミオは興味津々で目が爛々としていた。
『そうだったね……』
「まぁ、途中までは順調だった。けど、俺らはこっから大事件に巻き込まれるんだ」
クロノはそう言って少し表情を暗くした。
そのためミオは、ダラダラしながら聞く話ではないと思い、正座をして襟を正した。
ミオはその船内の廊下から食堂を覗き込んでいた。
暫く覗き込むと、覗くのを止めて甲板へと顔を出す。
「お、ミオも日向ぼっこしよーぜ!」
甲板で寝転がっているケヴィンに手招きされる。
確かにこんなに天気の良い日は日向ぼっこに限る。
ロスカ島周辺の海域は極寒であったが、そこを抜けると嘘のように暖かくなり、まるで春の訪れかのような陽気であった。
ケヴィンの隣ではチャドとポールがコロコロ転がっており、クロノはいつも船体にもたれ掛かってしていた刀の手入れも今日は甲板ど真ん中の日向でしている。
その隣ではクライヴが同じく槍の手入れをしており、野郎4人による平凡な時間が流れていた。
しかしミオはまるで5月病のように気分が上がらなかった。
「うーん……」
彼女は思い悩みながらその輪の中心へ座り込む。
「どしたのミオ、何かあった?」
チャドは転がるのをやめて、うつ伏せで彼女を覗き込む。
ケヴィンとポールもほふく前進でミオの前まで這っていき、クロノとクライヴも作業の手を止めて彼女へ注目する。
「エルヴィス、今日も昼間から飲んでる……」
ミオはそうポツンと言った。
「あ~……」
と、一同。
「今まではさ、こんな天気のいい日も、曇りの日も、ここでのんびり釣りしてたよね?」
ミオが釣りの仕草をして見せると、チャドが「そだね」と相槌を打つ。
「せっかくもうすぐレユアン島なのに、エルヴィス、なんか悩んでるよね?」
「おっさんに聞いてみた?」
と、ケヴィン。
「うん、昨日、そんな昼間から飲んでどうしたの? って聞いたら、もうすぐレユアンだから楽しみで飲みたくなっちゃうのーってベロンベロンになって言ってた……でも、全然楽しそうじゃないから、多分違うと思う」
ここで黙って聞いていたクライヴが遠慮気味に会話に入る。
「あのさ、クロノとおじさんの出身って、イリス島って言ってたでしょ? 今って結構近くまで来てるよね……」
「それだ……」
と、クロノ。ポールも『あっ、確かイリス島って……』と、いつかのクロノとの夜の密会の内容を思い出す。
それに対しミオは首を傾げ、頭上にハテナをたくさん並べた。
「やっぱおっさんまだ立ち直れてねーんだな」
「そういうことか~」
双子も二人で納得している。
「はい、仲間外れにしないで下さい」
ミオは手を挙げながらそう言い、ムスッと頬を膨らませた。
クロノはふっと吹き出すと「そうだな、話してやる」と、彼女の目の前へと座り直した。
⸺⸺
「まず本題に入る前に、大前提として俺のイリス島を出てからの話をしなきゃなんねぇ」
「おっ、待ってました~」
クライヴはそう言って双子のようにうつ伏せになって肘枕をする。
すると、ミオも真似してうつ伏せになり、足をパタパタとさせ「何でも聞きたいでーす」と言った。
皆がうつ伏せに寝転がりクロノに注目する中で一人あぐらをかいている彼は、皆のダラダラとした体たらくさに呆れつつも口を開く。
「俺は18になってすぐに、イリス島の西隣にあるリヴァール大陸へと渡った。その大陸の中でもイリスから一番近くにある東端のハイアット王国へと入国する」
「変な占いババアがいる所だ」
ミオはハルラ島のルーファの村で聞いた、ルフレヴェの旅の目的についての話を思い出す。
「そうだ。俺がハイアットへ来た理由は、軍人になるためだった」
「ほほう」
ミオは興味深そうに相槌を打つ。
「ただ強くなりたい、当初はその目的で軍人学校へ入った。2年次間近のところで変な占いババアに占われ、白い気の存在を知る。それで俺は、各地を旅して白い木の柱を探してみたいという確かな目的ができ、2年次からの進路分けで海軍ルートへと進んだ」
「航海の知識をつけたかった、とか?」
と、ミオ。
「その通りだ。海軍なら周辺の島々へも行く機会があるし、その気になれば抜けて一人で航海もできるかと思ってな。で、俺が2年に上がったときに1年次に入ってきたのが、こいつらケヴィンとチャドだ」
「わぁ、軍人学校での出会いだったんだね」
「ふふ~ん。ガルラのダウンタウンで入学試験の勉強したんだ~」
と、チャド。
「俺マジ筆記はギリッギリだった……」
ケヴィンは苦い顔をする。
「その時に交流のあったイリス島の自警団が学校に来て、模擬戦闘を行ったこともあった」
クロノがそう言うとチャドも続く。
「そん時にね、僕らもエルヴィスと会ってるんだ」
「エルヴィスはイリス島の自警団だったんだ?」
と、ミオ。それに対しケヴィンが答える。
「しかも、自警団長だ。んで、船長がその自警団長である兄を模擬戦でボッコボコにする、と……」
「うええ、色々ビックリだね」
ミオは苦笑した。
「クロノはその頃から強かったの?」
と、クライヴ。
「おうよ、2年次特待生で、軍に入ってからはいきなり士官じゃねって噂になってたぜ」
ケヴィンが自慢げに話す。
「噂になってただけだろ……実際に士官に就いた訳じゃねぇ。つーかなんでお前がそんな偉そうなんだ。そういうお前はあん時エルヴィスに手も足も出ねぇでおちょくられてたろ」
クロノが呆れ気味に言うと、ケヴィンは「ぎゃー、それ言うなよー!」と顔を真っ赤にして転げていた。皆それを見てゲラゲラと笑う。
「続けるぞ。学校ラストの学年である3年次は、軍人候補生といって主に実地訓練が主流となる」
『実際に小隊に入ったんだね』
ポールが要約する。
「そうだ、仮の在籍だから所属は学校だが、やってることは二等兵や一等兵と同じだな」
『ミオ、ついていけてる? 所謂インターンシップってやつだよ』
「大丈夫、私戦略RPG好きだったから」
ミオは興味津々で目が爛々としていた。
『そうだったね……』
「まぁ、途中までは順調だった。けど、俺らはこっから大事件に巻き込まれるんだ」
クロノはそう言って少し表情を暗くした。
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