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第二章 真実と恋の探求
23話 秘密の共有
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「あの、この事は……」
私はすがるような目で2人を見上げる。
「言いませんよ。俺、今まで誰にも言ってませんよ?」
と、テオ。
「テオ、ありがとう……」
「そうだぜ! 3人で秘密の共有ってなんかいいよな。しかも他の人たちにはルカは男だって思わせとかねぇと、モテたら困るしな……」
「もぅ、ブラッドは何の話をしてるの?」
私は熱くなった頬の火照りを誤魔化すように、わざとダルそうに返す。
「今の状態ならルカを独り占めできるだろ?」
何のためらいもなく答えるブラッド。
「独り占めはできませんよ、俺もいますから」
と、テオ。
「げっ! テオ、まさかライバルなのか!?」
「ふふふ、どうでしょうか……」
焦るブラッドにテオは意地悪微笑んだ。
「もぅ、二人とも冗談はそのくらいにして……」
「あはは、魔女の森の話、しましょうか」
「……俺は冗談じゃねぇんだけど……」
最後にブラッドがそう呟いたが、私は聞こえないフリをした。
そして、当時の覚えてる限りの事を話す。
「僕……私はその時6歳で、森に異変が起きてお母さんに家のベッドの下に隠されたの。でも、魔女のみんなの悲鳴が聞こえてきて、私は窓から外を覗いたの」
私はここでこみ上げるものを感じ、言葉に詰まる。
「ルカ、無理しなくていいですよ?」
「ううん、大丈夫。そしたら森は火の海で、私は死んでいく仲間の魔女を見ながら意識が薄れていったの」
「パニックで情報が処理しきれなくなったんですね」
「うん多分……それでね、その意識を失う瞬間見たのが、白狼騎士団の白い鎧だった」
「!? 白狼騎士団がその場にいたっていうのか!?」
と、ブラッド。
「見間違いじゃないと思う。当時は分からなかったけど、後から調べて私の記憶の中の白い鎧と白狼騎士団の鎧が完全に一致したから……」
「ルカは、当時の白狼騎士団が魔女の森を滅ぼしたと思っているのですか?」
と、テオ。
「この騎士団に入るまでずっとそうだと思ってた。でも、今は本当にそうなのかなって、もしかしたら違うんじゃないかなって、そう思ってるの」
「メドナ王国には何か資料が残ってなかったのか?」
と、ブラッド。
「うん、全く。メドナ王国軍が駆けつけたときには焼け野原だったんだって」
「それでこの国で調べているんですね……」
「うん、本当の事が知りたいから……でも……」
「怖くて12年前にいけない……と」
ブラッドがそう言う。図星だった。
「うん……古い時代から30年くらい前まできて、実はそれより最近のことを知るのが怖くなってる」
「それもあって昔から遡っているのですね……」
「なるほどなぁ……」
私の悩みが想像よりも深いものだと思ったのか、2人もうーんと頭を抱えてしまった。
私はすがるような目で2人を見上げる。
「言いませんよ。俺、今まで誰にも言ってませんよ?」
と、テオ。
「テオ、ありがとう……」
「そうだぜ! 3人で秘密の共有ってなんかいいよな。しかも他の人たちにはルカは男だって思わせとかねぇと、モテたら困るしな……」
「もぅ、ブラッドは何の話をしてるの?」
私は熱くなった頬の火照りを誤魔化すように、わざとダルそうに返す。
「今の状態ならルカを独り占めできるだろ?」
何のためらいもなく答えるブラッド。
「独り占めはできませんよ、俺もいますから」
と、テオ。
「げっ! テオ、まさかライバルなのか!?」
「ふふふ、どうでしょうか……」
焦るブラッドにテオは意地悪微笑んだ。
「もぅ、二人とも冗談はそのくらいにして……」
「あはは、魔女の森の話、しましょうか」
「……俺は冗談じゃねぇんだけど……」
最後にブラッドがそう呟いたが、私は聞こえないフリをした。
そして、当時の覚えてる限りの事を話す。
「僕……私はその時6歳で、森に異変が起きてお母さんに家のベッドの下に隠されたの。でも、魔女のみんなの悲鳴が聞こえてきて、私は窓から外を覗いたの」
私はここでこみ上げるものを感じ、言葉に詰まる。
「ルカ、無理しなくていいですよ?」
「ううん、大丈夫。そしたら森は火の海で、私は死んでいく仲間の魔女を見ながら意識が薄れていったの」
「パニックで情報が処理しきれなくなったんですね」
「うん多分……それでね、その意識を失う瞬間見たのが、白狼騎士団の白い鎧だった」
「!? 白狼騎士団がその場にいたっていうのか!?」
と、ブラッド。
「見間違いじゃないと思う。当時は分からなかったけど、後から調べて私の記憶の中の白い鎧と白狼騎士団の鎧が完全に一致したから……」
「ルカは、当時の白狼騎士団が魔女の森を滅ぼしたと思っているのですか?」
と、テオ。
「この騎士団に入るまでずっとそうだと思ってた。でも、今は本当にそうなのかなって、もしかしたら違うんじゃないかなって、そう思ってるの」
「メドナ王国には何か資料が残ってなかったのか?」
と、ブラッド。
「うん、全く。メドナ王国軍が駆けつけたときには焼け野原だったんだって」
「それでこの国で調べているんですね……」
「うん、本当の事が知りたいから……でも……」
「怖くて12年前にいけない……と」
ブラッドがそう言う。図星だった。
「うん……古い時代から30年くらい前まできて、実はそれより最近のことを知るのが怖くなってる」
「それもあって昔から遡っているのですね……」
「なるほどなぁ……」
私の悩みが想像よりも深いものだと思ったのか、2人もうーんと頭を抱えてしまった。
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