箱入りの魔法使い

しゅん

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ジュリ

どうしよう

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「そうだ、俺は...取り返しのつかないことをしてしまったな」

ジュリが感情をなくしてから、一度だけ後悔したことがある。

あのいたいけな笑顔をもう見えないと思うと、心が苦しかった。

もう戻れないと知っていながら。

───

「これは...プレリュードさんの過去?」

若そうなプレリュードとナツがそこにはいた。ナツは全く変わっていないが。

やるべきことは

「ジュリちゃんを外に出してあげればいいんだよね、兄さん」

また会わせてあげるんだ。

「あの子は今はプレリュードの中、詳しく言えば魔力回路そのものになっている。人の魔力回路は命そのもの。どちらかは死んでしまうだろう」

ハルが言ってきた。

「でも、協力はしてくれるんですね?」

「...僕はリッカがそうすると思ったんだ」

ハルは少し黙った後、無表情でそう言ってきた。

よくそんなこと無表情で言えるなー。

どちらかが死ぬ。さて、どうしたものか。

あれ、でも魔力回路を持たずとして生きている人がいたような?

あ、メソッドさんだ。

あの人はなぜか魔力回路を持たなくても生きている。

「...あ、これなら何とかなる...というか最善だ」

最高の結果を思いついた。
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