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ジュリ
チェイスチェイス
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バルトロスは一向に隙を見せない。
固有魔法は使っているのだ、なのに攻撃が当たらない、そして当てられない。
まるで時間稼ぎを食らってるみたいだ。
イチバンが戦いを終わらせるのを待っているのか?護衛団の団長として不純物は早めに撤去しなくては。
「なぁなんで固有魔法使わないんだ?ミスノルフさんよ」
「使わなくても勝てるからだよ」
もちろん嘘だ。使えば早く事が終わる。
だが使えばきっと──また後悔することになる──。
「ちげぇよ、俺と遊んでくれるのはありがてえが、あっちの心配をしてんだよ」
あっち、というのはリッカとハルのことだ。
「あいつら、死ぬぜ?」
「ハルさん!」
その声はあっちから聞こえた。
どうやら焦った方が良さそうだ。
───
「しくじったな...」
ハルさんの腹が抉れた。
ナルナルの固有魔法だ。彼女はスナイパーだ。
姿を消し、隠密し、一瞬の隙を撃つ。
一度視認してもすぐ消える。
彼女は魔力も探知できぬ程に縮めて完全に気配を消している。
先程からファミリアを使ってはいるが気配は感じられない。
「リッカ、あの女の子は追わなくていい」
「何言ってるんですかハルさん。あいつをやらないと結局──」
「なんでわざわざスナイパーが最初に顔出す必要がある?あのスナイパーはきっと分身魔法か何かだ」
───
「驚いた...気づかれるとは」
分身の使うようなスナイパーとは全く違う歪のスナイパーをナルナルは肩に掛けた。
固有魔法は使っているのだ、なのに攻撃が当たらない、そして当てられない。
まるで時間稼ぎを食らってるみたいだ。
イチバンが戦いを終わらせるのを待っているのか?護衛団の団長として不純物は早めに撤去しなくては。
「なぁなんで固有魔法使わないんだ?ミスノルフさんよ」
「使わなくても勝てるからだよ」
もちろん嘘だ。使えば早く事が終わる。
だが使えばきっと──また後悔することになる──。
「ちげぇよ、俺と遊んでくれるのはありがてえが、あっちの心配をしてんだよ」
あっち、というのはリッカとハルのことだ。
「あいつら、死ぬぜ?」
「ハルさん!」
その声はあっちから聞こえた。
どうやら焦った方が良さそうだ。
───
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ハルさんの腹が抉れた。
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姿を消し、隠密し、一瞬の隙を撃つ。
一度視認してもすぐ消える。
彼女は魔力も探知できぬ程に縮めて完全に気配を消している。
先程からファミリアを使ってはいるが気配は感じられない。
「リッカ、あの女の子は追わなくていい」
「何言ってるんですかハルさん。あいつをやらないと結局──」
「なんでわざわざスナイパーが最初に顔出す必要がある?あのスナイパーはきっと分身魔法か何かだ」
───
「驚いた...気づかれるとは」
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