箱入りの魔法使い

しゅん

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ジュリ

咆哮のケーキ

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「なぁ、呑気に逃しといてよかったのかよ。あれじゃテメェの立場がきつくなっただけじゃねぇか」

プレリュードは必死に考えていた。
彼は一つの疑問に頭を抱えているのだ。

...何故リッカは腫瘍の力を使わない?確かにあの魔法も強いには強いだろうが、腫瘍と比べると確実に劣っていた。

俺たちをアレで倒せると思い込んでいた?いやそんなキャラではないし、第一、イチバンとのタイマンにリッカは敗北している。

腫瘍は再生能力もあるし、俺たち二人にも有効な手段な筈だ。

それとも...単にまだリッカがガキなのか──?

「そうだ、これじゃあジュリも満足いかないだろう」

しかし、を実行するにはもう充分すぎるくらいに力がある。

そうだ、今は各国の王を一人ずつ殺し、国家を無くすのだ。

そして革命者として立ち上がる。

「ナツの成し得なかった事だ、もう少し慎重になろう。他のメンバーにも会わせてやるよ」

CLSのやつらにイチバンを紹介すれば納得しないやつもいるだろうが、計画に大きな支えができる。

「そいつはいいなぁ、そいつらは俺より強いのか?」

「......」

何故こいつは戦うことしか脳にないのだ。

「喧嘩をするのは構わないが、俺の邪魔をすれば分かってるな?」

イチバンが俺を一瞬睨んだがすぐに大人しくなった。

俺はイチバンを縛ることの出来る理由がある。

それがある限り俺が後ろからやられることは無いだろう。

「そうだな、まず手始めに俺たちの名を遠く轟かせにゆこう」
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