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源グループ内
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翌朝、興奮冷めやらぬ東海家臣団は末端まで情報を伝えていた。
「おい、聞いたか若様の話。」
「うん、なんだ?」
「お前知らないのか?昨日重臣達が姫にお目通りしたらしいが姫のご機嫌を損ねたらしくて、」
「おいおい、重臣のクセに何してるんだよ。」
「まあ、聞けって、その状況で若様が姫に声をかけて謝らしたらしい。」
「おっ、若様やるねぇ。」
「まだ続きがあるんだよ、そこで若様が提案してその場にいた全員に盃を配って、新たな絆を結び直したそうだ、その中には平民出身の家老もいたそうだ。」
「それって・・・」
「そう、今までじゃあり得なかった事だよ。平民出身はどう頑張っても届かなかった身分に今回入る事が出来たそうだ。その為家臣団の組織図が、大幅に変わるらしい。東海地区長の新田さんが若の為に売上げを上げるって息巻いて例に無いぐらい効率的な組織図にしてるらしい。」
「へぇー、じゃあ俺も上手くやれば・・・」
「上に行ける、ただ倍率も凄いけどな。それに若様は個人の家臣団を作ろうとしてるって噂もある。」
「若様は一般人で家臣がいないからなぁ。」
「俺もこのチャンスを生かして上にいってやるさ!」
「しかし、若様と言えば他の女と婚約してるとかニュース流れてなかったか?」
「ああ、歌手のミウだろ。まあ、若様だったら側室の一人や二人持つだろ。」
「まあ、それもそうか。さて、俺も仕事に戻りますかね。」
「お互いにがんばろうな!」
リョウは東海家臣団から好意的に受け入れられた。
「殿!一大事にございます。」
「どうした、坂田?」
ヨシナリの元に坂田が走り込んできた。
「はっ!東海家臣団謀叛の動き有りと報告がまいりました。」
「詳しく話せ。」
「今朝から急に人事の変更を行い、武家出身の者がついていた役職に平民出身者を配置してるよしにございます。」
「それだけで謀叛とならないのでは?」
「しかし、異常なほど士気が高揚しており、警戒が必要かと。」
「ふむ、そういえばアズサが昨日名古屋に行くと行っていたな?何か知ってるかも知れない、帰ったらすぐ来るように伝えてくれ。」
「かしこまりました。」
昼を過ぎた頃、アズサがヨシナリの元に来た。
「お父様、お呼びと聞きましたけど、どうしましたか?」
「アズサ、昨日名古屋に行ったよね?東海家臣団と何かあった?」
「あっ、それですか。聞いてください♪リョウくんたらね・・・」
アズサは昨日の事をヨシナリに話した。
「なるほど、東海家臣団の忠誠を得たか。リョウくんもやるね。」
「でしょ♪さすがだよね。」
「ますます、離せなくなったな。よし、東海地区に外部顧問の席を作ってリョウくんになってもらおう。あと、アズサ逃がしちゃダメだよ。あんないい男はなかなかいないからね。」
「もちろん、私はリョウくんの物だし。」
「ミウさんは手強いから気を付けるんだぞ。」
「わかってるって。」
リョウの逃げ道は無くなって来ていた。
「おい、聞いたか若様の話。」
「うん、なんだ?」
「お前知らないのか?昨日重臣達が姫にお目通りしたらしいが姫のご機嫌を損ねたらしくて、」
「おいおい、重臣のクセに何してるんだよ。」
「まあ、聞けって、その状況で若様が姫に声をかけて謝らしたらしい。」
「おっ、若様やるねぇ。」
「まだ続きがあるんだよ、そこで若様が提案してその場にいた全員に盃を配って、新たな絆を結び直したそうだ、その中には平民出身の家老もいたそうだ。」
「それって・・・」
「そう、今までじゃあり得なかった事だよ。平民出身はどう頑張っても届かなかった身分に今回入る事が出来たそうだ。その為家臣団の組織図が、大幅に変わるらしい。東海地区長の新田さんが若の為に売上げを上げるって息巻いて例に無いぐらい効率的な組織図にしてるらしい。」
「へぇー、じゃあ俺も上手くやれば・・・」
「上に行ける、ただ倍率も凄いけどな。それに若様は個人の家臣団を作ろうとしてるって噂もある。」
「若様は一般人で家臣がいないからなぁ。」
「俺もこのチャンスを生かして上にいってやるさ!」
「しかし、若様と言えば他の女と婚約してるとかニュース流れてなかったか?」
「ああ、歌手のミウだろ。まあ、若様だったら側室の一人や二人持つだろ。」
「まあ、それもそうか。さて、俺も仕事に戻りますかね。」
「お互いにがんばろうな!」
リョウは東海家臣団から好意的に受け入れられた。
「殿!一大事にございます。」
「どうした、坂田?」
ヨシナリの元に坂田が走り込んできた。
「はっ!東海家臣団謀叛の動き有りと報告がまいりました。」
「詳しく話せ。」
「今朝から急に人事の変更を行い、武家出身の者がついていた役職に平民出身者を配置してるよしにございます。」
「それだけで謀叛とならないのでは?」
「しかし、異常なほど士気が高揚しており、警戒が必要かと。」
「ふむ、そういえばアズサが昨日名古屋に行くと行っていたな?何か知ってるかも知れない、帰ったらすぐ来るように伝えてくれ。」
「かしこまりました。」
昼を過ぎた頃、アズサがヨシナリの元に来た。
「お父様、お呼びと聞きましたけど、どうしましたか?」
「アズサ、昨日名古屋に行ったよね?東海家臣団と何かあった?」
「あっ、それですか。聞いてください♪リョウくんたらね・・・」
アズサは昨日の事をヨシナリに話した。
「なるほど、東海家臣団の忠誠を得たか。リョウくんもやるね。」
「でしょ♪さすがだよね。」
「ますます、離せなくなったな。よし、東海地区に外部顧問の席を作ってリョウくんになってもらおう。あと、アズサ逃がしちゃダメだよ。あんないい男はなかなかいないからね。」
「もちろん、私はリョウくんの物だし。」
「ミウさんは手強いから気を付けるんだぞ。」
「わかってるって。」
リョウの逃げ道は無くなって来ていた。
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