歳の差の花嫁

Katty

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マイを助ける

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「てめぇ、いきなり何しやがる!」
「ガキが色気づくのが早すぎるぞ、かかってくるならさっさとしろや!」
「なんだ、コイツ!おいおい、足にギブスとは骨折してるのか?三人相手に強がるのもいい加減にしとけよ。」
「ガキの三匹ぐらい、この程度ハンデだよ。くるならやるがどうする?まあ、ケガのせいで加減できるかはわからんがね。」
「おい、どうする?こいつ強そうじゃねぇ?」
「えーと、どうしよう?」
「来るならさっさとこいや!この三下が!」
三人は顔を見合わせた後、逃げていった。
「情けないやつらだ、それよりマイちゃん大丈夫?」
俺は下着姿のマイちゃんに上着をかけた。
「リョウさん!」
マイちゃんは泣きながら抱きついてくる。
アバラは痛いがそんなの言う雰囲気でもなかった。
俺は頭を撫でながら。
「怖かっただろ?でも、もう片付いたよ。落ちついて服を着ようか。」
俺は下着姿の小学生に抱きつかれてる状況の危険性に怯えていた。
「リョウさん、リョウさん!」
マイちゃんは離れてくれない。
落ち着かせる為に頭を撫でていたが、俺は両手を上げた。

「リョウくん!なんでマイちゃんが下着姿で抱きついているのかな?」
そこには怒ってるミウがいた。

「待て、話せばわかる!マイちゃん取りあえず離れて。」
マイちゃんは何故か離れず、俺を抱き締める力が増した。
「ぐはっ!」
俺の痛みも増す。
「リョウくん、あれほど浮気はダメって言ってるのに目を離したらすぐにするんだから!」
「ご、ごかいだよ、それより助けて・・・アバラが・・・」
俺の悲鳴に似た助けにミウが反応してくれて、マイちゃんを引き離してくれた。
ミウはマイちゃんに服を着せ、落ち着くまで待った。
「リョウさん、ミウさんありがとうございます。」
マイちゃんはやっと泣き止み、お礼をのべた。
「いや、助けられて良かったよ。」
「はい、リョウさんは私のヒーローです。」
「言い過ぎだよ、助けれる事しか助けてないし」
「ううん、母の事は母が悪いんです。今朝のニュースを見てあんな人だと思いませんでした。あれ、そういえば何でリョウさん達がいるんですか?」
「ああ、朝のニュース見て、マイちゃんがイジメに合ってるんじゃないかと思って、ミウに頼んでマイちゃんの学校を調べて来たら、クラスにいなかったので人気のないとこを探してました。」
「おかげで助かったんですね。ありがとうございます♡」
俺を見る瞳が潤んでる気がした。

さっきまで静かだった、ミウがマイちゃんを連れていく、どうやら女同士の内緒話みたおだ。
「マイちゃん、いいリョウくんは私のだからね。」
「ミウさん、リョウさんは誰とも付き合ってないって言ってませんでした?」
「違うの、私の婚約者なのいい?」
「うーん、男の方は若い女性を好むと本に書いてましたよ。」
「マイちゃん、ダメだからね!そうだ、私のファンだったよね、サインあげるから。」
「私、リョウさんのファンになっちゃいました。」
「あーなんでリョウくんはすぐ浮気相手見つけるんだろう。」
「大変ですね?諦めたら楽になりますよ。」
「リョウくんは私のなの!諦めたりしないから、マイちゃんこそ諦めてよ。」
「私、今、胸がドキドキしてるんです。こんなこと初めてなんですよ。」
「気のせいだよ、気のせい、それに初恋はかなわないと本に書いてあったでしょ。」
「ならミウさんもかないませんよね?」
二人は笑顔でにらみ合いを続け・・・笑いだした。
「それだけ、言えたらもう吹っ切れた?」
「はい、ありがとうございます。」
「うん、ひどい目に合ってたから、心のキズが心配だったけどね。」
「ないと言えば嘘になりますけど、今は別の気持ちで一杯です。」
「それはやめて欲しいのだけど、リョウくんは子供に手を出さないから無理だよ~」
「私が大人になってからと言うのもありますよ。」
「その頃には私と結婚してるから!」
「恋愛は自由ですよね?」
「既婚者とは自由じゃないからね。」
「私は二号さんでもいいですよ?」
「そんな話はしてないから!」

ミウと話してる元気そうなマイちゃんを見て、俺は安心していた。

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