34 / 64
六章 おでかけ
お出かけだーっ!
しおりを挟む
ついに!ついにこの日がやってまいりました!
合宿です!!!
私たちは、今現在、電車に揺られている(新幹線)。
「楽しみだね~っ」
「はしゃぎすぎ」
私の前の席には、窓際からユウ、ソラ。私の横には、宵衣先輩(通路側)。
通路を挟んだ先に、灰咲先生、雪芽さん、瞬先輩。
シキくんと神坂先輩はお留守番をするらしい。
「食べるかい?」
と、宵衣先輩が横からお菓子を差し出してくるから、みんなで食べる。
「ちょっと、食べすぎないでね?」
「着いたらすぐ昼飯だろ」
「くぅ~……んぅ……」
雪芽さん、瞬先輩が注意する中、灰咲先生は一人、眠っている。
おいおいおい!
なんでやねん!
いや、まだ十時半ですけど?!
「寝てるなぁ」
「寝てるね~」
廊下席の二人がにたっと笑う。
見てないよ。私はなぁんにも見てないよ~。
この人たちがこれからなにをするのかなんて微塵も察しがついてないよ~。
「……おい」
ユウが止めに、と言うか、呆れ、そう声を出す。
なんとなくそちらをチラッと見ると二人の手には、水性マーカー。
ああぁ~あ~!
なぁにするんだろぉなぁ!!!
わかんなぁいなぁ!!!
これからこの二人がマーカーで落書きするとか予想できないなぁ!!
察してないなぁ!!!
後ではぁっ?!ってなってるのとか予想できてないなぁ!!!
…………………………察してます。はい。
わかってます、はい。
でもさ、巻き込まれたくないじゃん?!
私が心の中で弁解?している間に、二人は落書きをし終えたらしい。
灰咲先生は、まぶたに目を描かれ、猫の髭的なのを生やされ……かわいそうだった。
まぁ、やるとは思ってたからいーけど。
「まぁまぁ♪」
「知らない」
雪芽さんは、なにやら楽しそうに微笑んでらっしゃいますし、瞬先輩は、もう目を逸らして、本を読み出してますね、はい。
……さすが!
ユウは、諦めて、スマホに入っているアプリの『脳トレ』し始めてるし……。
あんたは、お堅すぎるんだってば!オカン!
というか……ここ、圧倒的ツッコミ不足!
唯一のツッコミユウくんは、諦め遊んで?ますし!
ツッコミ、プリーーーズ!
なんて思いながら、
「あのっ、勝った人がいたずら書きできるって名目で、人狼しません?」
ちゃっかり私も混ざるべく、ゲームを提案した。
案の定二人は乗り、流石にまずいと思ったのか阻止すべくユウと、ノリノリの雪芽さん、そんな雪芽さんに強制的に連れられて瞬先輩……と、灰咲先生を除く全メンバーが参加した。
今回のカードは、確か、村人三人、ナイト一人、占い師一人、人狼一人だっけ?(一応用意した張本人)
「それじゃ、せーのでいきましょう!」
「「「「「「せーのっ」」」」」」
私たちは、手元に配られたカードを一斉に自分だけに見えるようにめくる。
私のカードは……村人か。
ちぇっ、アクションなしじゃん。
ただただ捕食されるだけなのですが。
「んぁ? お前らなにしてんの?」
ちょうどタイミングよく?灰咲先生が起きる。
ナイス・タイミング!
今し方、ゲームマスターいなくて成り立たないことに気づいたので、タイミングばっちりです!
「あの、人狼ゲームしてるんですけど」
「ゲーマスいないからやってね!」
「はぁ?」
ですよねー。
そして、そうもさらっと言いますか、宵衣先輩。
「いーけど。 まずは話し合いだろ。5分間スタート」
「えっ、え、もう?」
「早いって!」
「やるしかねーだろ」
「早くしろ」
「楽しみだなー」
「ふふっ」
メンツ濃いな!
私とソラは焦り、ユウと瞬先輩は落ち着き、宵衣先輩と雪芽さんは楽しむ。
そして気怠げな灰咲先生がタイマーで時間を測る。
………………ある意味カオスすぎない?
「えーとじゃあ、まず、占い師ですって人!」
私は思い切って聞く。
まだ騎士生きてるんだから、手をあげるべきだよね?偶然殺されるーとかなるわけないし。
「「「「「……」」」」」
そうっすかー。いないっすかー。
「これ、出ないよね~」
「はじめはなぁ、さすがに?」
「まぁ、ナイトは生きてるけど」
「守られる確率」
「狙われる確率」
「「無理だろ」」
そこー?
ちょっとそこの人たちー?
はい、ユウと瞬先輩~。ハモんな。
ハモんないでください、ほんとに。
なに?それにさ、確率、確率ってそろってるしさ……なに、理論しか信じないタイプ?
いや、ユウ。あんた感情論信じてるよね!ね?!(なにこの必死さ)
「じゃあ~、誰切る?」
笑顔で言わんでください、宵衣先輩。
「ここで効率を考えるなら、化けそうな子を切るべきよねー」
「ってことはぁ♪」
「「僕/ボクだね!」」
はい、そうっすね。うん。
ソラくん、宵衣先輩、そろってますしね。
あんたたちが怖いわ。
まぁ、化そうって意味なら、雪芽さんもだけど。
で、殲滅されそーって意味なら、瞬先輩、ユウくんが危ないよね。
……要するに、みんな手強いわ。
「ここは……おい、紅羽」
なんです、ユウさん。
「お前さ、村人だろ?」
「え、もちのろん」
「りょーかい」
意味深に肯かれても困るよ!ねぇ、ねぇ?!
「みなさん、わかりましたね?」
なにを言っているのか私はわからないよ、ユウくん!
「「「「紅羽ちゃん/陽崎/クーちゃん/クレちゃん、じゃない!」」」」
あぁ~、なるほど!
一番わかりやすい私を利用しようってか。なぁるほどね。
「結局、誰切るー?」
「そうねぇ……。 順番に聞きましょうか」
マジすか。
一番効率はいいけどトップバッターがきついやつ。
「紅羽ちゃん」
ですよねー!
来ると思った!
「私は……頭脳系怖いんで、瞬先輩!」
「そーゆーことかぁ♪」
どーゆーことだぁ?
「次、影島」
「ぼっくはねー、宵衣ちゃん♪同族に負けるのなんかやだ!」
「わかる! だからボクもそらっち!」
なにそこで互いに票当てあってんのよ、あんたらは!
まぁ、表は割れたけど……。
「司佐は?」
「……影島」
「了解。 で、真水は?」
「……司佐先輩で」
「はぁい。 私は……司佐ね」
「そっかぁ……。じゃ、バイバーイ」
「そういうのいらない」
ソラがそう手を振った後、「えいっ」と、宵衣先輩が瞬のおでこにデコピンをする。
これが死刑なのね……ww
「夜のターンだ、寝ろ」
わぁお、めんどくさがってるなー。
「まず、騎士。 どいつ?」
聞き方雑いな!
「うぅんと、こいつ? お、りょーかい。 寝ろ」
酷いな!
「次、メンツわかんねーから、人狼な」
あぁ、確かにここで知っておくべき感ある。
「お前な。 どいつ殺る?」
怖い怖い怖い!
この人言ってること怖い!
ゲームとしても怖い!
「そいつ? あ、こっち?ごめんごめん。 じゃ、寝ろ」
間違えちゃダメでしょー。
「占い師、起きろー」
雑いって。
「うーんと、マルにしたら、人な。バツにしたら、狼な。三角がナイトだ。 あ、こいつ?こいつはねー、コレ。コレだぞ?」
コレって、指示語……。まぁ当たり前か。
「よーし、寝ろ。 朝だ」
ちょい、もうちょい間を開けようぜ?!
せっかく寝たのに、次の瞬間起こされてるから!
「で、今回死んだのが、いねーわ」
マジ?!
ナイトさんすごい!(パチパチ)
「でぇ、また五分な」
いいんだけど、なんで「で」を「でぇ」って言ったの?それだけ気になる。
「さーて、ナイトが有能ってわかったとこで、占い師挙手!」
あ、なるほどね。 そーゆー受け取り方もできるなぁ、さすがこの中でのゲーム王者・宵衣先輩。
「それなら、私よ♪」
雪芽さんがさっ、と手をあげる。
あ、雪芽さんなんだ!
「結果は?」
すかさず宵衣先輩が聞く。
「待って待ってぇ、僕が、占い師だよ♪」
飛び入り参加で、ソラも入ってくる。
え、どゆこと!?
「じゃ、せーのっ、で誰かだけ言おうか」
「ええ」
「うん!」
二人はうなずく。
「せーのっ」
「「ミカちゃん/マドくん」」
おぉ、割れた!
「じゃ、役職いこーか。 ゆっきー?」
「宣言どおり、ナイト様よ」
「ボクはそーだよ♪ で、そらっちは?」
「マドくんは、人間さんだよ」
村人ってことか。
「ふぅん」
宵衣先輩が視線を瞬先輩に送る。
「言うわけないだろ」
死んでるもんね。
「お前、ほんと好きだな」
ボソッとユウが呟く。みんなは聞こえてないみたいだけど、私はギリ聞こえた。
……むむ?ってことは~、あ、なるほど。
「発言したい人いる?」
「はーい!」
「どーぞ」
「私村人です!」
「それだけ?」
「あとね~、人狼察したかも!ソラでしょ!」
私は元気よく言う。
そうなの、と言いたげな雪芽さんに、えぇ……って感じのソラ。
うまく嘘つけたかな!?
私の考えだと、雪芽さんが人狼かな。ソラは、村人。で、反論しないから瞬先輩も村人。占い師はユウってとこ?
ユウくん。わかりやすいヒントサンキューな!
「じゃ、票を入れるわね。 まず、ミカちゃん」
「うぅんとね~、仲間だからこそでゆっきー!」
「あえてね?わかったわ。 影島」
「ボクはね~……ユーくん!」
「じゃあ、真水」
「管理人さん」
「私は、入れたれたから、お返しでミカちゃんね♪ 紅羽ちゃんは?」
今のところ、雪芽さん二票、ユウ一票、宵衣先輩一票って感じか。
ユウか宵衣先輩に入れれば一騎打ちができるけど~、やっぱこの手で終わらせたいじゃん?!
「雪芽さんでっ!」
「りょーかい。 私が処刑ね。ミカちゃん」
「えいっ」
と、またまたデコピン。
「ねー、答えは?」
「人狼だ」
と、灰咲先生が発表。
合ってた!よかった!
「役割発表な。 まず、人狼」
「私、西園寺雪芽よ」
「ナイト」
「ボク、帝宵衣だぜ」
「占い師」
ここが問題なんだよなー。
普通に考えるとソラくんですけども、たぶん、あいつよねー。
「俺、真水です」
「あまりが、村人な」
「あぁ」
「うんっ」
「はーい」
予想通りだぜ!
こーゆーの弱いんだけど、幼馴染みが半数占めてるとわかるよね!うん!
今回は、メンツに救われたよ!
そんな風に遊びながら、電車に揺られていた。
合宿です!!!
私たちは、今現在、電車に揺られている(新幹線)。
「楽しみだね~っ」
「はしゃぎすぎ」
私の前の席には、窓際からユウ、ソラ。私の横には、宵衣先輩(通路側)。
通路を挟んだ先に、灰咲先生、雪芽さん、瞬先輩。
シキくんと神坂先輩はお留守番をするらしい。
「食べるかい?」
と、宵衣先輩が横からお菓子を差し出してくるから、みんなで食べる。
「ちょっと、食べすぎないでね?」
「着いたらすぐ昼飯だろ」
「くぅ~……んぅ……」
雪芽さん、瞬先輩が注意する中、灰咲先生は一人、眠っている。
おいおいおい!
なんでやねん!
いや、まだ十時半ですけど?!
「寝てるなぁ」
「寝てるね~」
廊下席の二人がにたっと笑う。
見てないよ。私はなぁんにも見てないよ~。
この人たちがこれからなにをするのかなんて微塵も察しがついてないよ~。
「……おい」
ユウが止めに、と言うか、呆れ、そう声を出す。
なんとなくそちらをチラッと見ると二人の手には、水性マーカー。
ああぁ~あ~!
なぁにするんだろぉなぁ!!!
わかんなぁいなぁ!!!
これからこの二人がマーカーで落書きするとか予想できないなぁ!!
察してないなぁ!!!
後ではぁっ?!ってなってるのとか予想できてないなぁ!!!
…………………………察してます。はい。
わかってます、はい。
でもさ、巻き込まれたくないじゃん?!
私が心の中で弁解?している間に、二人は落書きをし終えたらしい。
灰咲先生は、まぶたに目を描かれ、猫の髭的なのを生やされ……かわいそうだった。
まぁ、やるとは思ってたからいーけど。
「まぁまぁ♪」
「知らない」
雪芽さんは、なにやら楽しそうに微笑んでらっしゃいますし、瞬先輩は、もう目を逸らして、本を読み出してますね、はい。
……さすが!
ユウは、諦めて、スマホに入っているアプリの『脳トレ』し始めてるし……。
あんたは、お堅すぎるんだってば!オカン!
というか……ここ、圧倒的ツッコミ不足!
唯一のツッコミユウくんは、諦め遊んで?ますし!
ツッコミ、プリーーーズ!
なんて思いながら、
「あのっ、勝った人がいたずら書きできるって名目で、人狼しません?」
ちゃっかり私も混ざるべく、ゲームを提案した。
案の定二人は乗り、流石にまずいと思ったのか阻止すべくユウと、ノリノリの雪芽さん、そんな雪芽さんに強制的に連れられて瞬先輩……と、灰咲先生を除く全メンバーが参加した。
今回のカードは、確か、村人三人、ナイト一人、占い師一人、人狼一人だっけ?(一応用意した張本人)
「それじゃ、せーのでいきましょう!」
「「「「「「せーのっ」」」」」」
私たちは、手元に配られたカードを一斉に自分だけに見えるようにめくる。
私のカードは……村人か。
ちぇっ、アクションなしじゃん。
ただただ捕食されるだけなのですが。
「んぁ? お前らなにしてんの?」
ちょうどタイミングよく?灰咲先生が起きる。
ナイス・タイミング!
今し方、ゲームマスターいなくて成り立たないことに気づいたので、タイミングばっちりです!
「あの、人狼ゲームしてるんですけど」
「ゲーマスいないからやってね!」
「はぁ?」
ですよねー。
そして、そうもさらっと言いますか、宵衣先輩。
「いーけど。 まずは話し合いだろ。5分間スタート」
「えっ、え、もう?」
「早いって!」
「やるしかねーだろ」
「早くしろ」
「楽しみだなー」
「ふふっ」
メンツ濃いな!
私とソラは焦り、ユウと瞬先輩は落ち着き、宵衣先輩と雪芽さんは楽しむ。
そして気怠げな灰咲先生がタイマーで時間を測る。
………………ある意味カオスすぎない?
「えーとじゃあ、まず、占い師ですって人!」
私は思い切って聞く。
まだ騎士生きてるんだから、手をあげるべきだよね?偶然殺されるーとかなるわけないし。
「「「「「……」」」」」
そうっすかー。いないっすかー。
「これ、出ないよね~」
「はじめはなぁ、さすがに?」
「まぁ、ナイトは生きてるけど」
「守られる確率」
「狙われる確率」
「「無理だろ」」
そこー?
ちょっとそこの人たちー?
はい、ユウと瞬先輩~。ハモんな。
ハモんないでください、ほんとに。
なに?それにさ、確率、確率ってそろってるしさ……なに、理論しか信じないタイプ?
いや、ユウ。あんた感情論信じてるよね!ね?!(なにこの必死さ)
「じゃあ~、誰切る?」
笑顔で言わんでください、宵衣先輩。
「ここで効率を考えるなら、化けそうな子を切るべきよねー」
「ってことはぁ♪」
「「僕/ボクだね!」」
はい、そうっすね。うん。
ソラくん、宵衣先輩、そろってますしね。
あんたたちが怖いわ。
まぁ、化そうって意味なら、雪芽さんもだけど。
で、殲滅されそーって意味なら、瞬先輩、ユウくんが危ないよね。
……要するに、みんな手強いわ。
「ここは……おい、紅羽」
なんです、ユウさん。
「お前さ、村人だろ?」
「え、もちのろん」
「りょーかい」
意味深に肯かれても困るよ!ねぇ、ねぇ?!
「みなさん、わかりましたね?」
なにを言っているのか私はわからないよ、ユウくん!
「「「「紅羽ちゃん/陽崎/クーちゃん/クレちゃん、じゃない!」」」」
あぁ~、なるほど!
一番わかりやすい私を利用しようってか。なぁるほどね。
「結局、誰切るー?」
「そうねぇ……。 順番に聞きましょうか」
マジすか。
一番効率はいいけどトップバッターがきついやつ。
「紅羽ちゃん」
ですよねー!
来ると思った!
「私は……頭脳系怖いんで、瞬先輩!」
「そーゆーことかぁ♪」
どーゆーことだぁ?
「次、影島」
「ぼっくはねー、宵衣ちゃん♪同族に負けるのなんかやだ!」
「わかる! だからボクもそらっち!」
なにそこで互いに票当てあってんのよ、あんたらは!
まぁ、表は割れたけど……。
「司佐は?」
「……影島」
「了解。 で、真水は?」
「……司佐先輩で」
「はぁい。 私は……司佐ね」
「そっかぁ……。じゃ、バイバーイ」
「そういうのいらない」
ソラがそう手を振った後、「えいっ」と、宵衣先輩が瞬のおでこにデコピンをする。
これが死刑なのね……ww
「夜のターンだ、寝ろ」
わぁお、めんどくさがってるなー。
「まず、騎士。 どいつ?」
聞き方雑いな!
「うぅんと、こいつ? お、りょーかい。 寝ろ」
酷いな!
「次、メンツわかんねーから、人狼な」
あぁ、確かにここで知っておくべき感ある。
「お前な。 どいつ殺る?」
怖い怖い怖い!
この人言ってること怖い!
ゲームとしても怖い!
「そいつ? あ、こっち?ごめんごめん。 じゃ、寝ろ」
間違えちゃダメでしょー。
「占い師、起きろー」
雑いって。
「うーんと、マルにしたら、人な。バツにしたら、狼な。三角がナイトだ。 あ、こいつ?こいつはねー、コレ。コレだぞ?」
コレって、指示語……。まぁ当たり前か。
「よーし、寝ろ。 朝だ」
ちょい、もうちょい間を開けようぜ?!
せっかく寝たのに、次の瞬間起こされてるから!
「で、今回死んだのが、いねーわ」
マジ?!
ナイトさんすごい!(パチパチ)
「でぇ、また五分な」
いいんだけど、なんで「で」を「でぇ」って言ったの?それだけ気になる。
「さーて、ナイトが有能ってわかったとこで、占い師挙手!」
あ、なるほどね。 そーゆー受け取り方もできるなぁ、さすがこの中でのゲーム王者・宵衣先輩。
「それなら、私よ♪」
雪芽さんがさっ、と手をあげる。
あ、雪芽さんなんだ!
「結果は?」
すかさず宵衣先輩が聞く。
「待って待ってぇ、僕が、占い師だよ♪」
飛び入り参加で、ソラも入ってくる。
え、どゆこと!?
「じゃ、せーのっ、で誰かだけ言おうか」
「ええ」
「うん!」
二人はうなずく。
「せーのっ」
「「ミカちゃん/マドくん」」
おぉ、割れた!
「じゃ、役職いこーか。 ゆっきー?」
「宣言どおり、ナイト様よ」
「ボクはそーだよ♪ で、そらっちは?」
「マドくんは、人間さんだよ」
村人ってことか。
「ふぅん」
宵衣先輩が視線を瞬先輩に送る。
「言うわけないだろ」
死んでるもんね。
「お前、ほんと好きだな」
ボソッとユウが呟く。みんなは聞こえてないみたいだけど、私はギリ聞こえた。
……むむ?ってことは~、あ、なるほど。
「発言したい人いる?」
「はーい!」
「どーぞ」
「私村人です!」
「それだけ?」
「あとね~、人狼察したかも!ソラでしょ!」
私は元気よく言う。
そうなの、と言いたげな雪芽さんに、えぇ……って感じのソラ。
うまく嘘つけたかな!?
私の考えだと、雪芽さんが人狼かな。ソラは、村人。で、反論しないから瞬先輩も村人。占い師はユウってとこ?
ユウくん。わかりやすいヒントサンキューな!
「じゃ、票を入れるわね。 まず、ミカちゃん」
「うぅんとね~、仲間だからこそでゆっきー!」
「あえてね?わかったわ。 影島」
「ボクはね~……ユーくん!」
「じゃあ、真水」
「管理人さん」
「私は、入れたれたから、お返しでミカちゃんね♪ 紅羽ちゃんは?」
今のところ、雪芽さん二票、ユウ一票、宵衣先輩一票って感じか。
ユウか宵衣先輩に入れれば一騎打ちができるけど~、やっぱこの手で終わらせたいじゃん?!
「雪芽さんでっ!」
「りょーかい。 私が処刑ね。ミカちゃん」
「えいっ」
と、またまたデコピン。
「ねー、答えは?」
「人狼だ」
と、灰咲先生が発表。
合ってた!よかった!
「役割発表な。 まず、人狼」
「私、西園寺雪芽よ」
「ナイト」
「ボク、帝宵衣だぜ」
「占い師」
ここが問題なんだよなー。
普通に考えるとソラくんですけども、たぶん、あいつよねー。
「俺、真水です」
「あまりが、村人な」
「あぁ」
「うんっ」
「はーい」
予想通りだぜ!
こーゆーの弱いんだけど、幼馴染みが半数占めてるとわかるよね!うん!
今回は、メンツに救われたよ!
そんな風に遊びながら、電車に揺られていた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
2
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる