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閑話
髪の毛のゆくえ
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「姫、ありがとう!!」
「大事にするね~♪」
姦しい女の子が大事そうに布に包まれた荷物を胸にかかえ、階段を降りてきた。
「あっ!!若、帰ってきてたんだね」
「若、また遊んでね~」
俺に気が付くと、口々に挨拶をしてくれる。
ローリック家で面倒を見てる修道院の見習いの女の子たちだ
いや、気軽に挨拶してくれるのは、良い
その胸に抱えている荷物
それは、俺の物のはず
それが目の前を走り抜けていく
「ちょ、ちょっと待て‥‥‥、それは俺の‥‥‥」
声を掛けたが
笑いながら小走りで掛けていく彼女たちには聞こえなかったのか
玄関から出て行ってしまった
俺は、その場で膝をついた
「俺の‥‥‥髪の毛‥‥‥」
横に控えていた侍従やメイドたちの冷たい視線が突き刺さる
その視線を感じながら、その場で項垂れる
みんなが心の中で呟いた事が聞こえてくる
『‥‥‥お前のでは、ないだろう‥‥‥』
事の発端は、今日の昼食時
昨日、領地についた旅の疲れか、
父も私も昼前まで寝てしまっていて
ダイアナと一緒に食事が取れたのは、お昼になってからだった。
領内でも、王都でも同じ館にいる時は
なるべく食事を一緒に取るのが、暗黙の了解となっていたが
さすがに、今日の朝は侍女たちも起こしてにこなかった。
祖父、父、ダイアナ、私の4人では、メインダイニングなぞ使わない
今日は、小さなダイニングルームで昼食を取り
隣の部屋にあるサンルームへ移動して、お茶を飲むことになった。
昨日から、ダイアナの珍しい髪形が気になっていた
ストレートのハニーブロンドの彼女は、ハーフアップがお気に入り。
もしくは、緩くしばり横に流す
外出時や訓練する時は、邪魔にならないようにアップスタイルにしている。
それが、昨日迎えに来てくれた時から
1本のきつめの三つ編みにしている。
編み込みをしている事もあるが、頭部は結んでいるだけ‥‥‥
あまり、見たことがない髪の毛が気になり
「ダイアナ?珍しい髪形しているな‥‥」
と、手を伸ばしたところ
ズル
「え?」
「え?」
「はい??」
三つ編みだけが抜け落ちて、俺の手に残った
ガチャン
侍女がお茶セットを落とした
「エリー!!大丈夫?火傷していない??」
みんなが固まるなか
ダイアナが茶器を落とした侍女の元に走って行った
「申し訳ありません!!」
慌てて、床に落ちた茶器を拾う
どうやら、火傷はしていないようだ
茶器も無事だな
「エリー、ケガない??あれば癒しましょうか?」
「大丈夫です。すぐに片づけて、
新しいお茶をお運びしますので
皆様方は、お座りになってお待ちくださいませ」
ダイアナは、侍女の様子に安心すると
何事もなかったように部屋を移動してソファに座った
先に腰かけていた祖父が目を大きくしたが
驚きは、俺と父ほどではない。知っていたのだろう
俺は、ダイアナから抜け落ちた(?)髪を手にしながら
ダイアナの隣に腰かけると、父が向かいに座った
「で?何か言うことは?」
父の重い声が響く
祖父とダイアナが目を合わせてから、ため息を一つ付話し出した。
「わしが気が付いた時には、短くなってた!」
祖父が、ブスッと呟く
「侯爵令嬢の義務は終わりだ。好きに生きて良いぞ。
と、ダイアナが到着した日に伝えた。
‥‥‥‥次の日の朝には短くなっていた‥‥‥」
プイと横を向きながら話す
普段の堂々とした祖父からは、考えられないほど覇気のない声だ
お茶を一口飲んだダイアナが
「お父様、お兄様、ご存知??
この髪の毛を維持する大変さ!!
お兄様がお持ちの髪の毛はね?
ディーやエリーを始めとした侍女たちの努力の結晶なの!!」
珍しく、興奮して話し始める。
どんなに髪を美しく保つことが大変なのか。
朝のセットや髪を洗うのが大変なのか。
短い髪の毛に憧れていたが、淑女としては絶対に長くなくてはいけない。と言われ続けたか。
今まで、女性の髪は美しいと思っていたが、
それは、努力と根性の結晶だ!ということを熱弁してくる。
「これから、貴族ではなく自由に生きて良い。ってお爺様からお聞きして、
一番にやりたかった事が、これなの!!」
と、後ろに結わいていた短くなった髪を解いた。
鎖骨の下ぐらいまで短くなった髪が、サラッとダイアナの肩に落ちる。
「でもね。切った次の朝にエリーやお爺様が泣かれて‥‥
お父様やお兄様は、もっとショックを受けるだろうから、少しの間は
切った髪の毛で付け毛をした方が良い。ってマイクが言うから‥‥」
マイクは本宅の執事だ。エリーはダイアナ付の侍女だが……
そうか、ジィ様泣いたのか‥‥
俺も泣きたい
「でも、バレちゃったなら、良いわよね♪」
嬉しそうに、笑ってくれる。
いや、良くないだろう!!
隣にいる父は固まったままだ‥‥
昨日からショックな事が多すぎて反応できないでいる。
「では、お兄様。お持ちの物をお返しくださいませ」
握ったままでいた髪の毛を、マイクに取られた。
それをエリーが受け取り、
白い布地がひかれた箱を持ったエリーが大事そうにしまっていく。
何も持っていない手をニギニギしてみる
「ダイアナ、その髪は‥‥どうするのだ?」
もしかして、捨てるのか?
必要ないなら、俺が欲しい。
いや、少しぐらいなら分けてくれても……
「「欲しい」と言ってくれる人がいらっしゃいまして、その方たちにお譲りするの」
優しい顔で答えてくれる
「え??俺いや私も欲しいのだが‥‥」
「嫌ですわ、お兄様。一緒に旅に出るのでしょう??こんな髪なんていらないでしょ??」
なんだろう、ちょっとかぶせ気味に答えられた
イヤなの??イヤ‥なのかな?
「修道院の見習いの子たちがお人形さんの髪の毛に使いたい。って言っていたの
それと、アルフレッドが魔道具の素材に使いたい。って前から言われていたから
そちらに送る予定なの
だから、ダメヨ」
全否定された。
父は、まだ固まっている。
なんだろう、情報処理回路が壊れたんだろうか?
少し心配になる
祖父と目が合うと
「わしも断られた」
シュンと下を向く
先にオネダリしてたんかい!!
「じゃ、私は修道院に使いを出すから、先に失礼しますわ]
スッと立ち上がり、エリーを伴って部屋を出ていく
残された男3人は、立ち上がりも出来ず、ただ茫然としていた
「強くなったな。いや、元からの性格をだすようになったか」
父が苦笑しながら、立ち上がった。
「私も失礼する。まだ仕事が残っているからな!!
あと2,3日は引継ぎに使える時間はある。との報告があった。
トルスタイン、お前も手伝え!」
立ち直った父に促され、執務室に向かう。
すぐに領地を出る予定であったが、
暗部からの報告で、王太子が上手くやってくれ、
領地での時間が思っていたより、取れそうだ。
アルフレッドが少しでも楽になれるように、
仕事を片付けていきますか。
でも、アルフレッドや子供たちには髪の毛を送るのに
なぜ俺は貰えないのだろうか??
不満が残るが、
これからも一緒にいられるし、まぁ諦めるか。
ジィ様が一番かわいそうだけどな‥‥
ついでにジイ様の仕事も片づけておこう。
書類仕事を片付け
書類保管部屋から、祖父の元に必要書類を運んでいると
小さな女の子の達の楽しそうな声がしてきた。
もしや‥‥‥
声がする階段の方へ足を進める
ダイアナ、仕事早すぎじゃないか??
さっき話していたばかりじゃないか‥‥
少しだけでも「お守りにしたい」いや「貴族だった記念に」とか貰えるように
交渉するつもりだったのだか、
見上げると
階段の上には、宝物を抱きしてた子供たちがいたのだった。
「大事にするね~♪」
姦しい女の子が大事そうに布に包まれた荷物を胸にかかえ、階段を降りてきた。
「あっ!!若、帰ってきてたんだね」
「若、また遊んでね~」
俺に気が付くと、口々に挨拶をしてくれる。
ローリック家で面倒を見てる修道院の見習いの女の子たちだ
いや、気軽に挨拶してくれるのは、良い
その胸に抱えている荷物
それは、俺の物のはず
それが目の前を走り抜けていく
「ちょ、ちょっと待て‥‥‥、それは俺の‥‥‥」
声を掛けたが
笑いながら小走りで掛けていく彼女たちには聞こえなかったのか
玄関から出て行ってしまった
俺は、その場で膝をついた
「俺の‥‥‥髪の毛‥‥‥」
横に控えていた侍従やメイドたちの冷たい視線が突き刺さる
その視線を感じながら、その場で項垂れる
みんなが心の中で呟いた事が聞こえてくる
『‥‥‥お前のでは、ないだろう‥‥‥』
事の発端は、今日の昼食時
昨日、領地についた旅の疲れか、
父も私も昼前まで寝てしまっていて
ダイアナと一緒に食事が取れたのは、お昼になってからだった。
領内でも、王都でも同じ館にいる時は
なるべく食事を一緒に取るのが、暗黙の了解となっていたが
さすがに、今日の朝は侍女たちも起こしてにこなかった。
祖父、父、ダイアナ、私の4人では、メインダイニングなぞ使わない
今日は、小さなダイニングルームで昼食を取り
隣の部屋にあるサンルームへ移動して、お茶を飲むことになった。
昨日から、ダイアナの珍しい髪形が気になっていた
ストレートのハニーブロンドの彼女は、ハーフアップがお気に入り。
もしくは、緩くしばり横に流す
外出時や訓練する時は、邪魔にならないようにアップスタイルにしている。
それが、昨日迎えに来てくれた時から
1本のきつめの三つ編みにしている。
編み込みをしている事もあるが、頭部は結んでいるだけ‥‥‥
あまり、見たことがない髪の毛が気になり
「ダイアナ?珍しい髪形しているな‥‥」
と、手を伸ばしたところ
ズル
「え?」
「え?」
「はい??」
三つ編みだけが抜け落ちて、俺の手に残った
ガチャン
侍女がお茶セットを落とした
「エリー!!大丈夫?火傷していない??」
みんなが固まるなか
ダイアナが茶器を落とした侍女の元に走って行った
「申し訳ありません!!」
慌てて、床に落ちた茶器を拾う
どうやら、火傷はしていないようだ
茶器も無事だな
「エリー、ケガない??あれば癒しましょうか?」
「大丈夫です。すぐに片づけて、
新しいお茶をお運びしますので
皆様方は、お座りになってお待ちくださいませ」
ダイアナは、侍女の様子に安心すると
何事もなかったように部屋を移動してソファに座った
先に腰かけていた祖父が目を大きくしたが
驚きは、俺と父ほどではない。知っていたのだろう
俺は、ダイアナから抜け落ちた(?)髪を手にしながら
ダイアナの隣に腰かけると、父が向かいに座った
「で?何か言うことは?」
父の重い声が響く
祖父とダイアナが目を合わせてから、ため息を一つ付話し出した。
「わしが気が付いた時には、短くなってた!」
祖父が、ブスッと呟く
「侯爵令嬢の義務は終わりだ。好きに生きて良いぞ。
と、ダイアナが到着した日に伝えた。
‥‥‥‥次の日の朝には短くなっていた‥‥‥」
プイと横を向きながら話す
普段の堂々とした祖父からは、考えられないほど覇気のない声だ
お茶を一口飲んだダイアナが
「お父様、お兄様、ご存知??
この髪の毛を維持する大変さ!!
お兄様がお持ちの髪の毛はね?
ディーやエリーを始めとした侍女たちの努力の結晶なの!!」
珍しく、興奮して話し始める。
どんなに髪を美しく保つことが大変なのか。
朝のセットや髪を洗うのが大変なのか。
短い髪の毛に憧れていたが、淑女としては絶対に長くなくてはいけない。と言われ続けたか。
今まで、女性の髪は美しいと思っていたが、
それは、努力と根性の結晶だ!ということを熱弁してくる。
「これから、貴族ではなく自由に生きて良い。ってお爺様からお聞きして、
一番にやりたかった事が、これなの!!」
と、後ろに結わいていた短くなった髪を解いた。
鎖骨の下ぐらいまで短くなった髪が、サラッとダイアナの肩に落ちる。
「でもね。切った次の朝にエリーやお爺様が泣かれて‥‥
お父様やお兄様は、もっとショックを受けるだろうから、少しの間は
切った髪の毛で付け毛をした方が良い。ってマイクが言うから‥‥」
マイクは本宅の執事だ。エリーはダイアナ付の侍女だが……
そうか、ジィ様泣いたのか‥‥
俺も泣きたい
「でも、バレちゃったなら、良いわよね♪」
嬉しそうに、笑ってくれる。
いや、良くないだろう!!
隣にいる父は固まったままだ‥‥
昨日からショックな事が多すぎて反応できないでいる。
「では、お兄様。お持ちの物をお返しくださいませ」
握ったままでいた髪の毛を、マイクに取られた。
それをエリーが受け取り、
白い布地がひかれた箱を持ったエリーが大事そうにしまっていく。
何も持っていない手をニギニギしてみる
「ダイアナ、その髪は‥‥どうするのだ?」
もしかして、捨てるのか?
必要ないなら、俺が欲しい。
いや、少しぐらいなら分けてくれても……
「「欲しい」と言ってくれる人がいらっしゃいまして、その方たちにお譲りするの」
優しい顔で答えてくれる
「え??俺いや私も欲しいのだが‥‥」
「嫌ですわ、お兄様。一緒に旅に出るのでしょう??こんな髪なんていらないでしょ??」
なんだろう、ちょっとかぶせ気味に答えられた
イヤなの??イヤ‥なのかな?
「修道院の見習いの子たちがお人形さんの髪の毛に使いたい。って言っていたの
それと、アルフレッドが魔道具の素材に使いたい。って前から言われていたから
そちらに送る予定なの
だから、ダメヨ」
全否定された。
父は、まだ固まっている。
なんだろう、情報処理回路が壊れたんだろうか?
少し心配になる
祖父と目が合うと
「わしも断られた」
シュンと下を向く
先にオネダリしてたんかい!!
「じゃ、私は修道院に使いを出すから、先に失礼しますわ]
スッと立ち上がり、エリーを伴って部屋を出ていく
残された男3人は、立ち上がりも出来ず、ただ茫然としていた
「強くなったな。いや、元からの性格をだすようになったか」
父が苦笑しながら、立ち上がった。
「私も失礼する。まだ仕事が残っているからな!!
あと2,3日は引継ぎに使える時間はある。との報告があった。
トルスタイン、お前も手伝え!」
立ち直った父に促され、執務室に向かう。
すぐに領地を出る予定であったが、
暗部からの報告で、王太子が上手くやってくれ、
領地での時間が思っていたより、取れそうだ。
アルフレッドが少しでも楽になれるように、
仕事を片付けていきますか。
でも、アルフレッドや子供たちには髪の毛を送るのに
なぜ俺は貰えないのだろうか??
不満が残るが、
これからも一緒にいられるし、まぁ諦めるか。
ジィ様が一番かわいそうだけどな‥‥
ついでにジイ様の仕事も片づけておこう。
書類仕事を片付け
書類保管部屋から、祖父の元に必要書類を運んでいると
小さな女の子の達の楽しそうな声がしてきた。
もしや‥‥‥
声がする階段の方へ足を進める
ダイアナ、仕事早すぎじゃないか??
さっき話していたばかりじゃないか‥‥
少しだけでも「お守りにしたい」いや「貴族だった記念に」とか貰えるように
交渉するつもりだったのだか、
見上げると
階段の上には、宝物を抱きしてた子供たちがいたのだった。
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