2 / 10
魔法少女のファンな俺②
しおりを挟む
ここはとある学校構内。今日俺はこの学校の学生に扮していた。なぜなら、
「あ~!恵、光のアイス勝手に食べないでよ~!」
「一口もらっただけじゃん。ボクのも一口あげるから許して?」
「恵はいつもそうやって人のもの食べますよね。」
「そーそー。食べたいなら自分で買えばいいのに~?。」
「紬も香もつれないこと言わないでよー。人が食べてるの見てると食べたくなるんじゃん。でもみんないつも買う時のアイスって何となく決まってるよね?」
ここはあの魔法少女たちの通う学校だから!魔法少女の正体なんてトップシークレットものだが、ファンである俺はその正体もつかんでいた!その正体はごく普通の仲良し6人組の女子学生。正体を掴んだとはいえ、俺はそれを悪用しようなどとはみじんも考えちゃいない。あくまで魔法少女の活躍をこの目で見るため、そして変身前の少女たちのオフショットが見たいだけ!戦うときはあんなに可愛くて魔法少女な彼女たちがプライベートではこんな感じなのかと眺める、俺はこの嗜好の時間を楽しむために週3でこの学校に潜入しているのだ。
「ボクはTheアイスって感じのアイスバーが好き!ミルク系とか氷系とかの好みはないけど、棒であることにアイスの意義を感じる!」
雅火恵、魔法少女では炎を操るクリムゾンフレイムに変身する。プライベートだとトラブルメーカーだけど信頼は厚くて人気者だ。可愛い。
「オレはガリガリ食べれるやつがいいな。味はソーダかラムネ!夏って感じがいいだろ?」
五十嵐渚、魔法少女では水を操るコバルトアクアに変身する。プライベートでも変わらず男勝りで格好いい。姉御気質だけどポニーテールを束ねるシュシュはフリルがついたものなんてギャップが可愛すぎる。
「私はシャーベットが好きです。レモンとかさっぱりしたものがいいですね。」
日下部紬、魔法少女では植物を操るピーコックナトゥラに変身する。プライベートではより学級委員長感のある真面目なメガネっ子。でも堅物過ぎず寄り道はする。可愛い。
「私は...一口でパクっと食べれるやつ。食べやすさ重視。」
蝶羽舞、魔法少女では風を操るビオニーウィンドに変身する。プライベートでは面倒くさがりで気だるそうだけど、顔が美人なだけにそれすら物憂げな美女というバフにしかなってない。可愛い。
「舞はホントに省エネだね。光はね~最中みたいなの好き!アイスだけじゃなくてビスケットとかクッキーとかついてたらお得感あるでしょっ!」
鳴神光、魔法少女では雷を操るレモントネールに変身する。一人称が名前ってだけでもシンプルに可愛いのに元気いっぱいで笑顔がはじけてる。可愛い。
「私はミルク系が好き♡カップのアイスを木のスプーンでゆっくり食べていくのしか勝たん♡」
花守香、魔法少女では花を操るマゼンタフローラに変身する。プライベートでも変わらずあざいとい小悪魔っぷりだけど、The女子学生って感じで何でも許せるし騙されちゃう。可愛い。
「こうやって聞くとみんな好みバラバラだよねー。だから誰かが食べてるの見ると食べたくなるんだよ。」
「せめて人のもん食う時は声かけてからな。」
「はーい。」
6人はアイスを食べながら歩き出すと、門をくぐって行ってしまった。俺は6人の姿をまだ見ようと追いかけると目の前に大柄は男が立ちふさがった。
「オイ、ネロ...てめぇ今日なんつってここに来たんだ、言ってみろぉ...。」
大男は俺の職場の先輩だった。先輩は腕組をして俺を威圧的に見下ろしている。
「え、魔法少女の元へ行くから、と。」
「そうだなぁ。お前はそう上司に行って出て行ったんだよなぁ...。俺たちフィクサーの野望の邪魔をする魔法少女の元に行くと。」
「まあそうですね。」
「だったら普通に考えて、仕事しに行くと考えんだよ上はぁ!なのにお前なにシンプルにストーカーしてやがる!」
そう、何を隠そう俺は彼女たち魔法少女の敵にあたる組織、フィクサーの一員だ。俺の仕事は彼女たちの倒す怪物、モンストルを作り出すこと。でも俺は魔法少女の彼女たちを眺めるために仕事をおざなりにしがちだった。
「ストーカーなんて害悪と一緒にしないでください!俺はただ彼女たちのプライベートを見たいだけなんです!」
「それを世の中はストーカーと捉えんだよ!というか違う!俺が言いてぇのは仕事しろって言ってんだ!モンストルを作って!人間の負の感情を取り込め!それがお前の!フィクサーとしてのお前の仕事だ!」
「えぇ...。」
「えーじゃねぇ!第一、お前がモンストルを作んなきゃあの6人は魔法少女にならねぇんだぞ!?お前はあの6人の魔法少女としての活躍が見たいんじゃねぇのか!」
「それは...!確かに。先輩、俺モンストル作ります!」
「そうだ、分かってくれたか!」
「今モンストルを作れば念願の彼女たちの変身シーンが生で見られる!この機会を自分で作り出せるなんて、やっぱり俺フィクサーに入ってよかったです!」
「行きつく先がちげぇんだよなぁ!」
俺は走り出した。彼女たちの近くで敵としてモンストルを生み出し、そしてファンとして変身シーンをこの目で拝むため。俺は今日も魔法少女ファンとして、活動している。
「あ~!恵、光のアイス勝手に食べないでよ~!」
「一口もらっただけじゃん。ボクのも一口あげるから許して?」
「恵はいつもそうやって人のもの食べますよね。」
「そーそー。食べたいなら自分で買えばいいのに~?。」
「紬も香もつれないこと言わないでよー。人が食べてるの見てると食べたくなるんじゃん。でもみんないつも買う時のアイスって何となく決まってるよね?」
ここはあの魔法少女たちの通う学校だから!魔法少女の正体なんてトップシークレットものだが、ファンである俺はその正体もつかんでいた!その正体はごく普通の仲良し6人組の女子学生。正体を掴んだとはいえ、俺はそれを悪用しようなどとはみじんも考えちゃいない。あくまで魔法少女の活躍をこの目で見るため、そして変身前の少女たちのオフショットが見たいだけ!戦うときはあんなに可愛くて魔法少女な彼女たちがプライベートではこんな感じなのかと眺める、俺はこの嗜好の時間を楽しむために週3でこの学校に潜入しているのだ。
「ボクはTheアイスって感じのアイスバーが好き!ミルク系とか氷系とかの好みはないけど、棒であることにアイスの意義を感じる!」
雅火恵、魔法少女では炎を操るクリムゾンフレイムに変身する。プライベートだとトラブルメーカーだけど信頼は厚くて人気者だ。可愛い。
「オレはガリガリ食べれるやつがいいな。味はソーダかラムネ!夏って感じがいいだろ?」
五十嵐渚、魔法少女では水を操るコバルトアクアに変身する。プライベートでも変わらず男勝りで格好いい。姉御気質だけどポニーテールを束ねるシュシュはフリルがついたものなんてギャップが可愛すぎる。
「私はシャーベットが好きです。レモンとかさっぱりしたものがいいですね。」
日下部紬、魔法少女では植物を操るピーコックナトゥラに変身する。プライベートではより学級委員長感のある真面目なメガネっ子。でも堅物過ぎず寄り道はする。可愛い。
「私は...一口でパクっと食べれるやつ。食べやすさ重視。」
蝶羽舞、魔法少女では風を操るビオニーウィンドに変身する。プライベートでは面倒くさがりで気だるそうだけど、顔が美人なだけにそれすら物憂げな美女というバフにしかなってない。可愛い。
「舞はホントに省エネだね。光はね~最中みたいなの好き!アイスだけじゃなくてビスケットとかクッキーとかついてたらお得感あるでしょっ!」
鳴神光、魔法少女では雷を操るレモントネールに変身する。一人称が名前ってだけでもシンプルに可愛いのに元気いっぱいで笑顔がはじけてる。可愛い。
「私はミルク系が好き♡カップのアイスを木のスプーンでゆっくり食べていくのしか勝たん♡」
花守香、魔法少女では花を操るマゼンタフローラに変身する。プライベートでも変わらずあざいとい小悪魔っぷりだけど、The女子学生って感じで何でも許せるし騙されちゃう。可愛い。
「こうやって聞くとみんな好みバラバラだよねー。だから誰かが食べてるの見ると食べたくなるんだよ。」
「せめて人のもん食う時は声かけてからな。」
「はーい。」
6人はアイスを食べながら歩き出すと、門をくぐって行ってしまった。俺は6人の姿をまだ見ようと追いかけると目の前に大柄は男が立ちふさがった。
「オイ、ネロ...てめぇ今日なんつってここに来たんだ、言ってみろぉ...。」
大男は俺の職場の先輩だった。先輩は腕組をして俺を威圧的に見下ろしている。
「え、魔法少女の元へ行くから、と。」
「そうだなぁ。お前はそう上司に行って出て行ったんだよなぁ...。俺たちフィクサーの野望の邪魔をする魔法少女の元に行くと。」
「まあそうですね。」
「だったら普通に考えて、仕事しに行くと考えんだよ上はぁ!なのにお前なにシンプルにストーカーしてやがる!」
そう、何を隠そう俺は彼女たち魔法少女の敵にあたる組織、フィクサーの一員だ。俺の仕事は彼女たちの倒す怪物、モンストルを作り出すこと。でも俺は魔法少女の彼女たちを眺めるために仕事をおざなりにしがちだった。
「ストーカーなんて害悪と一緒にしないでください!俺はただ彼女たちのプライベートを見たいだけなんです!」
「それを世の中はストーカーと捉えんだよ!というか違う!俺が言いてぇのは仕事しろって言ってんだ!モンストルを作って!人間の負の感情を取り込め!それがお前の!フィクサーとしてのお前の仕事だ!」
「えぇ...。」
「えーじゃねぇ!第一、お前がモンストルを作んなきゃあの6人は魔法少女にならねぇんだぞ!?お前はあの6人の魔法少女としての活躍が見たいんじゃねぇのか!」
「それは...!確かに。先輩、俺モンストル作ります!」
「そうだ、分かってくれたか!」
「今モンストルを作れば念願の彼女たちの変身シーンが生で見られる!この機会を自分で作り出せるなんて、やっぱり俺フィクサーに入ってよかったです!」
「行きつく先がちげぇんだよなぁ!」
俺は走り出した。彼女たちの近くで敵としてモンストルを生み出し、そしてファンとして変身シーンをこの目で拝むため。俺は今日も魔法少女ファンとして、活動している。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
虚無からはじめる異世界生活 ~最強種の仲間と共に創造神の加護の力ですべてを解決します~
すなる
ファンタジー
追記《イラストを追加しました。主要キャラのイラストも可能であれば徐々に追加していきます》
猫を庇って死んでしまった男は、ある願いをしたことで何もない世界に転生してしまうことに。
不憫に思った神が特例で加護の力を授けた。実はそれはとてつもない力を秘めた創造神の加護だった。
何もない異世界で暮らし始めた男はその力使って第二の人生を歩み出す。
ある日、偶然にも生前助けた猫を加護の力で召喚してしまう。
人が居ない寂しさから猫に話しかけていると、その猫は加護の力で人に進化してしまった。
そんな猫との共同生活からはじまり徐々に動き出す異世界生活。
男は様々な異世界で沢山の人と出会いと加護の力ですべてを解決しながら第二の人生を謳歌していく。
そんな男の人柄に惹かれ沢山の者が集まり、いつしか男が作った街は伝説の都市と語られる存在になってく。
(
【百合】いつかバニラの香りを~魔法が解けるとき~
hamapito
ファンタジー
本作品は「いつかバニラの香りを~美月センパイの秘密~」の続編になります。
→「いつかバニラの香りを~美月センパイの秘密~」https://www.alphapolis.co.jp/novel/382671364/742442583
「キスだけはしないでね」という約束を守りながら、美月センパイと付き合っているみのり。
美月センパイが卒業を迎え、ふたりは離れ離れになることに。
すぐに会いに行ける距離ではなくなってしまったが、美月センパイとは何も変わらない。
何も不安に思うことなんてないはずだった。
友達に誘われ教育実習生を見に行くと、ふいに美月センパイの名前が聞こえてしまい……?
※第二話以降は、2/14から一話ずつ毎朝八時公開予定です!
【完結】君の世界に僕はいない…
春野オカリナ
恋愛
アウトゥーラは、「永遠の楽園」と呼ばれる修道院で、ある薬を飲んだ。
それを飲むと心の苦しみから解き放たれると言われる秘薬──。
薬の名は……。
『忘却の滴』
一週間後、目覚めたアウトゥーラにはある変化が現れた。
それは、自分を苦しめた人物の存在を全て消し去っていたのだ。
父親、継母、異母妹そして婚約者の存在さえも……。
彼女の目には彼らが映らない。声も聞こえない。存在さえもきれいさっぱりと忘れられていた。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
婚約破棄されたら魔法が解けました
かな
恋愛
「クロエ・ベネット。お前との婚約は破棄する。」
それは学園の卒業パーティーでの出来事だった。……やっぱり、ダメだったんだ。周りがザワザワと騒ぎ出す中、ただ1人『クロエ・ベネット』だけは冷静に事実を受け止めていた。乙女ゲームの世界に転生してから10年。国外追放を回避する為に、そして后妃となる為に努力し続けて来たその時間が無駄になった瞬間だった。そんな彼女に追い打ちをかけるかのように、第一王子であるエドワード・ホワイトは聖女を新たな婚約者とすることを発表した。その後はトントン拍子にことが運び、冤罪をかけられ、ゲームのシナリオ通り国外追放になった。そして、魔物に襲われて死ぬ。……そんな運命を辿るはずだった。
「こんなことなら、転生なんてしたくなかった。元の世界に戻りたい……」
あろうことか、最後の願いとしてそう思った瞬間に、全身が光り出したのだ。そして気がつくと、なんと前世の姿に戻っていた!しかもそれを第二王子であるアルベルトに見られていて……。
「……まさかこんなことになるなんてね。……それでどうする?あの2人復讐でもしちゃう?今の君なら、それができるよ。」
死を覚悟した絶望から転生特典を得た主人公の大逆転溺愛ラブストーリー!
※最初の5話は毎日18時に投稿、それ以降は毎週土曜日の18時に投稿する予定です
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる